【第113弾】「人に期待しない」という自己防衛を手放す。傷つく恐怖から逃げず、無条件に人を信じ抜くのが掟だと思う
「裏切られた時の精神的ダメージが怖い」「社長たるもの人に期待しすぎてはいけない」と理由をつけて言い訳をし、自ら「人に深く興味を持ち、本気で向き合うこと」から逃げ、放っておけば、すぐに「感情に蓋をしてドライに接する」楽な道を選んでしまう自分がいる。
しかし、傷つくことを恐れて人間味を失い、組織と心を通わせられないような未熟なマネジメントからは、ここで完全に脱却しなければならないと思う。人に裏切られるリスクを背負ってでも、もう一度人に深く興味を持ち、無条件に信じ抜くという痛みを伴う作業から、私は絶対に逃げないようにしたい。100億の組織を創る「代表取締役」としての責務を果たす。 このことは、自分の中でしっかり肝に銘じておきたい。
■ 「人に興味がない」のは嘘だ。本当は裏切られるのが怖いだけだ
周りから「人に興味がないよね」と言われることがある。社長になってから、いつしか自分でもそういう人間なのだと思い込もうとしていた。 しかし、本当のところは違う。人に興味を持ち、本気で期待して向き合った結果、裏切られたり離れていかれたりした時の精神的ダメージが、究極に痛くて耐えられないからだ。だからこそ、最初から期待しすぎないように、自分の中で感情に蓋をしてきた。 だが、その自己防衛はとても寂しい。本来の自分はもっと人間味を持って、泥臭く人と関わりたいはずなのに、それができない。この答えの出ない葛藤から、いい加減に目を逸らすのをやめなければならない。
■ 傷つくことを避けるために、自ら「無関心」を選んでいる
アドラー心理学(嫌われる勇気)の教えに、ハッとさせられる真実がある。 私は「過去に裏切られたから(トラウマがあるから)人に興味が持てない」のではない。「これ以上傷つきたくないという『目的』を達成するために、人に興味がない自分を自ら作り出している」のだ。 対人関係の摩擦や恐怖から逃げるために、あえて他者と距離を置き、「人に期待しない社長」という殻を被っているだけだ。しかし、アドラーが「すべての悩みは対人関係だが、幸福もまた対人関係からしか生まれない」と説くように、傷つくことを恐れて他者を遠ざければ、真の幸福やチームの一体感は絶対に得られないという事実を直視しなければならない。
■ 裏切りを経験しても、信じることをやめなかった経営者の話
過去のインプット資料(DNAブック)にある、Full Bet Groupの白倉社長のエピソードが胸に深く突き刺さる。 白倉社長もかつて社員を「家族」と呼び愛していたが、ある幹部の退職を機に、社員が一斉に辞めていくという痛烈な裏切りを経験した。「人はいつか辞めるし、信じていても保障はない」と悟り、ドライなビジネスパートナーとして割り切った時期もあったという。 しかし、そこから逃げずに外部のコンサルも入れ、再び幹部たちと泥臭く本気で向き合った。その結果、コロナ禍という最大の危機の際、幹部たちから「社長、動く準備はできています」と言われ、涙が出そうになるほどの本物の信頼関係を築き上げたのだ。 裏切られる痛みを味わっても、再び信じるリスクを背負った者だけが、この究極の絆を手に入れられるのだと思う。
■ 裏切るかは相手の課題。リーダーの仕事は「無条件に信頼すること」だ
アドラー心理学の「課題の分離」に当てはめれば、答えは極めてシンプルだ。 自分が本気で向き合った相手が、自分を裏切るか、期待に応えてくれるか。それは「相手の課題」であって、自分にはコントロールできない。私が唯一コントロールできる自分の課題は、「それでも相手を無条件に信頼するかどうか」だけだ。見返りや条件を求める「信用(クレジット)」ではなく、ただ相手を信じ抜く「信頼」を寄せること。裏切られる恐怖をすべて引き受け、それでもなお人に興味を持ち続けること。それこそが、真のリーダーに求められる覚悟なのだと思う。
■ 100億を創るためにも、本来の人間味を取り戻し、人に興味を持ち続ける自分でいたい
「社長とは感情を押し殺し、常に合理的で冷徹でなければいけない」。 そんな虚像に囚われ、自分を守るために感情の蓋を閉めようとする弱さを、完全に手放す。 代表取締役である私自身が、誰よりも自分の人間味を肯定し、泥臭く人に興味を持ち続ける。裏切られる痛みを恐れず、何度でも生身の人間とぶつかり合い、無条件に仲間を信じ抜く。 その覚悟と「メンヘラ級の愛(執着)」を持った時だけ、誰も見たことのない100億の景色へと到達できるのだと思う。
このことを、しっかり肝に銘じておきたい。
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