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【第138弾】「完璧に想定できる」という甘さを無くしたい。想定外を最速で「補正」し、秒速でリエントリーを繰り返すのが掟だと思う

事前にすべてを想定内にするために考え切れば、失敗は防げるはずだ」「完璧な計画を立ててから動き出そう」と理由をつけて言い訳をし、自ら「不格好でもまず打席に立って現実の風を浴び、想定外のズレをその場で泥臭く補正していくこと」から逃げ、放っておけば、すぐに「頭の中だけで完璧なシミュレーションをして満足する」楽な道を選んでしまう自分がいる。
しかし、自分の予測能力を過信し、想定外に直面した時の復元力(仕組み)の構築から目を背けるような経営者としての甘さは、ここで完全に無くしたいと思う。不確実なビジネスの戦場において完璧な想定内など存在しないという冷徹な現実を直視し、想定外が起きた瞬間に「事実」をありのままに認め、秒速で軌道修正(リエントリー)し続けるという痛みを伴う作業から、私は絶対に遅れることなく、逃げないようにしたい。100億の組織を創る「代表取締役」としての責務を果たす。 このことは、自分の中でしっかり肝に銘じておきたい。

■ 「すべてを想定内にできる」という完璧主義は、単なるコントロール幻想だ

「キーエンスMVP」「25億を創ったマーケター」といった実績に油断すると、私はすぐに「もっと時間をかけて考え切れば、完璧な想定内を作れるはずだ」という傲慢な罠に陥りそうになる。 しかし、それは自分の脳の限界を無視した、極めて未熟な甘えでしかない。
ビジネスにおいて、完璧にコントロールできることなど何一つない。 「いつか完璧に想定できる日が来る」と信じて、机の上で何日も腕を組んで考え続けるのは、思考力があるからではなく、単に失敗して自分の小ささがバレるのを恐れている「ビビり」でしかないのだ。 本当のところ、偉業というのは最初から大きなことを想定して、綺麗に達成されるものではない。 目の前にある小さな課題や需要という「穴」を泥だらけになって一つひとつ埋め、その地道な作業を繰り返した延長線上に、振り返れば道ができているに過ぎないのだ。 「考え切る」という美しい言葉を、自らの「行動を起こさないことへの自己弁護(逃げ)」の盾にしてしまう弱い甘さは、自分の中から完全に無くしたいと強く願う。

■ ゼロイチの戦場に「想定内」はない。不格好に打格に立って削られろ

本気で新しい事業を立ち上げ、0を1に変えるゼロイチの現場(MetaGrowthXなど)を経験した人間ならわかるが、最初の一発なんて、だいたいダサくて、ズレて、見向きもされないのが当たり前だ。 新規事業の確立は「思い通りいかないことばかり、想定外ばかり、準備不足、力不足」の連続である。
市場に出して現実の風を浴びていないのに、頭の中だけで「すべてを想定内」にできるわけがないのだ。 挑戦できない人間は、失敗そのものが怖いのではない。やってみた結果、自分の立てた仮説の甘さや、自分の無力さが露呈することから逃げているだけなのだ。 経営者とは、その自分の小ささを直視し、削られながら、現実の中で太くなっていく存在でなければならない。 「自信がついたらやる」という日は一生来ない。自信は、行動して、転んで、泥だらけになりながら打席に立ち続けた回数の残りカスでしかないのだ。 想定外の事態が起きることを大前提とし、不格好でもまず打席に立ち、外して、直して、また出すという地味で痛い反復(苦労)から絶対に目を背けないようにしたい。

■ 孫子が説く「水に象る」変化の技術。予測ではなく適応にフルベットせよ

この「想定外への適応」は、精神論ではなく完全に科学であり、戦略の掟である。 2700年語り継がれる『孫子の兵法』の教えに、ビジネスの真髄が刻まれている。 「兵の形は水に象る。水は高きを避けて低きに流れ、兵は実を避けて虚を撃つ。水に常形なく、兵に常勢なし」。
水は、目の前に硬い障害物が現れた時、それを力ずくで破壊して直進しようとはしない。障害物の形に合わせて、しなやかに自らの形を変え、行けるところ(虚)を流れていく。 ビジネスにおける「想定外」とは、水における「障害物」と同じだ。あらかじめ想定していたルートが塞がれた時に、「想定外だ」と慌てて足を止めるのは三流だ。 一流は、予測が外れた瞬間に、水のように自らのアプローチを変化させる。 「彼(敵)を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉の本質も、負けないこと(殆うからず)への執着にある。 勝てるかどうかは相手の出方にあり、自分にできるのは、いつどんな「想定外」が来ても脅かされない強固な自分側の「適応力」を用意しておくことだけなのだ。 完璧な予測に逃げるのをやめ、予測が外れた時に「秒速で変化する技術」を磨くこと。これこそが、100億を創る男の戦略の土台なのだと確信している。

■ 施策を「線」で設計し、想定外を「秒速で補正する」勝利のアルゴリズム

では、この「想定外への適応」を、組織の中でどのように仕組み化するのか。 それは、施策を「点」ではなく「線(プロセス)」として、ゴールから逆算して設計することに尽きる。
ターゲット選定、アプローチ、訪問、クロージング。これらの一連のアクションが「線」として繋がっていなければ、想定外の目標未達が起きた時に「何が悪いか(本当の理由)」が特定できず、補正のスピードが劇的に遅くなる。 進捗をリアルタイムで可視化(スコアカード化)し、「事実」と「判断(思い込み)」を100%切り分けること。 「売上が下がっている」というのは単なる現象(結果)であり、要因ではない。何故?を泥臭く繰り返し、有効担当者への訪問不足といった本当のボトルネックを暴き出すこと。 そして、ミスが起きた時に、現場が「怒られる恐怖」から事実を隠蔽するようなピリついた組織文化(心理的安全性がない環境)を完全に排除しなければならない。 「ミスを認める → 言語化される → 最速で改善される → 次のミスが減る」。 このハインリッヒの法則をハックした「補正のアルゴリズム」が仕組みとして機能しているからこそ、想定外の事態は「危険のサイン」から「最強の学習素材」へと変換され、売上は爆発的な角度でメタグロースするのだ。

■ 100億を創るためにも、想定外を恐れず、打席に立ち続けて修正を繰り返す自分でいたい

「計画を立てたのだから、あとはこの通りに行くはずだ」「想定外のトラブルが起きたから、今回は仕方ない」。 そう言って、自らの予測の甘さを棚に上げ、軌道修正の泥臭い作業から逃げようとする経営者としての傲慢な甘えを、自分の中から完全に無くしたいと強く願う。
代表取締役である私自身が、誰よりも「兵は水に象る」という適応の精神を体現し、すべてを想定内にしようとする机上の空論を捨て、最前線で不格好に打席に立ち続ける。 施策を徹底的に「線」で逆算設計し、想定外の狂いが生じた瞬間に、一切の言い訳を挟まずに「事実(データ)」をありのままに認め、秒速で「補正・リエントリー(再挑戦)」を繰り返す。 「ミスをミスで終わらせない、再挑戦し続ける限りゲームオーバーはない」という異常なまでの執念を持った時だけ、私たちは誰も見たことのない100億の景色へと到達できるのだと思う。
このことを、しっかり肝に銘じておきたい。

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柴田智之|Metamon代表:100億の構造を作る男の備忘録 よろしければ応援お願いします! いただいたチップは違う形でみなさまに還元させていただきます!