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【第79弾】 答えのない危機から逃げないことが、経営者の仕事なんだと思う

『HARD THINGS』は、CEOが“答えのない危機”をどう背負い、どう決め、どう会社を前に進めるかを叩き込まれる本だと思った。綺麗な成功論ではなく、売上が落ちる、人が辞める、資金が足りない、そういう本当に苦しい局面で何をするのかを真正面から突きつけてくる。

経営をしていると、派手な理想や大きな目標を語ることより、現実の地獄みたいな局面で逃げずに決めることのほうが何倍も重い。大きな目標を掲げることが難しいんじゃない。目標を外したあとに、人をどう守るのか、何を捨てるのか、誰にどう伝えるのか。そこが本当の勝負なんだと肝に銘じたい。

HARD THINGSは、そもそも答えがない

この本でいう“Hard Things”は、マニュアルに載っている問題じゃない。
売上が急落した。主力人材が抜けた。資金繰りが苦しい。組織の空気が悪い。信じていた人材が期待通りに機能しない。そういう誰も正解を教えてくれない難問のことだと思う。

しかも厄介なのは、こういう局面ほど、外から見れば「もっといいやり方があったのでは」と簡単に言われることだ。
でも実際は、情報も時間も足りない中で、傷つきながら決めるしかない。
だからこそ、経営者として大事なのは、正解を探し続けることではなく、答えのない中でも決め切る胆力なんだと思う。

苦しい時期こそ、組織の本当の強さが出る

順調な時期は、正直そこまで差が出ない。
売上も伸びて、人も前向きで、空気もいいときは、誰だっていい顔ができる。

でも、本当の差が出るのは苦しいときだ。
苦しいときに誰が逃げないのか。
苦しいときに誰が現実を見るのか。
苦しいときに誰が責任を取りにいくのか。
そこに、その会社の本当の強さが出る。

『HARD THINGS』は、苦闘そのものに価値があることを教えてくれる本だと思う。
なぜなら、平時では見えない組織の弱さも、個人の甘さも、危機になった瞬間に全部あぶり出されるからだ。逆に言えば、その修羅場を越えるたびに、会社は少しずつ強くなる。

自分もここは忘れたくない。
苦しい局面を「最悪な時間」とだけ捉えるのではなく、組織を本物に変える時間として向き合えるか。
そこが経営者としての器を決めるんだと思う。

CEOは、結局孤独なんだと思う

この本を読んで強く残るのは、CEOの孤独だ。
みんなの前では立っていなければいけない。
でも、実際には夜中に汗をかいて起きるような不安を、一人で抱えている。
夢を語るのは華やかだけど、その夢が悪夢に変わったときに、それでも決め続けるのがCEOなんだと思う。

上に立つほど、全部を分かってもらえることは少なくなる。
弱音を吐けばいい場面と、吐いてはいけない場面がある。
説明すべきことと、まだ説明できないこともある。
その中で、誰より不安でも、最後は自分が決めるしかない。

だから、自分も勘違いしたくない。
上に立つことは、自由になることじゃない。
むしろ、孤独を引き受けることだと思う。
そしてその孤独から逃げずに、会社のために決断し続けることが、経営者の責任なんだと思う。

きれいごとではなく、危機の前提で会社を作りたい

この本を自分ごととして受け取るなら、平時の延長で未来を考えないことだと思う。
会社は必ずどこかでしんどい局面に入る。
売上が鈍る時期もある。採用がうまくいかない時期もある。組織が噛み合わなくなる時期もある。
その“死の谷”を前提に準備しておかないといけない。

順調な時にやるべきなのは、浮かれることじゃない。
危機のときでも回る仕組みを先に作ることだと思う。

  • キャッシュの感度を高く持つこと

  • 採用基準を妥協しないこと

  • 強い人材が辞めない組織をつくること

  • 問題が起きた時に、事実を隠さず共有できる空気をつくること

  • 誰かの根性頼みではなく、再現性のある仕組みに落とすこと

このあたりは、全部“苦しくなってからやる”では遅いんだと思う。
危機になってから慌てるのではなく、危機に耐えられる会社を平時に作る
そこまでやって初めて、大きな目標を本気で追う資格が出てくる気がする。

優秀な人を採るなら、夢だけでは足りない

大きな挑戦をするなら、当然トップ人材が必要になる。
でも、本当に優秀な人ほど、勢いや言葉の強さだけでは動かない。
その会社が苦しい時にどう振る舞うのか。
トップが現実から逃げないのか。
修羅場で組織が壊れないのか。
そこを見ていると思う。

つまり、強い人材を集めたいなら、夢を語るだけでは足りない。
危機に耐える思想と仕組みを持っている会社であることを示さなければいけない。
ここも肝に銘じたい。
採用は口説き文句ではなく、会社の本質が問われる場なんだと思う。

最後に必要なのは、逃げないことだと思う

『HARD THINGS』を通して一番刺さるのは、結局ここだ。
経営は、正解のあるテストじゃない。
きれいに勝てる世界でもない。
むしろ、答えがなくて、しんどくて、孤独で、それでも決めなければいけないことの連続だ。

だからこそ、自分は忘れたくない。
苦しい時に弱くなる自分がいることも認めた上で、
それでも逃げない自分でいたい。
それでも現実を見る自分でいたい。
それでも決める自分でいたい。

派手な言葉より、
苦しい時に逃げないこと。
それが経営者として一番大事なんだと、肝に銘じておきたい。

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柴田智之|Metamon代表:100億の構造を作る男の備忘録 よろしければ応援お願いします! いただいたチップは違う形でみなさまに還元させていただきます!