見出し画像

チャンスをものにするための思考という武器

「逃げるという本能からくる選択」


サバンナの草むらで、
乾いた風が吹く。

そのかすかな音の狂いに、
シマウマたちは耳をそばだて、
次の瞬間には泥を跳ね上げて全力で駆け出します。

背後に迫る肉食獣の気配。

自然界において、
危険を察知した動物たちが真っ先にとる行動は、いつだって「逃げる」ことだと思います。

それは臆病だからでも、
弱虫だからでもありません。

命を次の世代へと繋ぐための、
最も合理的に、
最も洗練された「生存本能」からくる選択だと思います。


人にだって、そういう時はあると思います。

始発で出勤し、
終電に乗って帰宅、
シャワー浴びて、
気がついたら朝陽がカーテン越しにさし、
焦りながら、始発電車がくるホームに向かって全力で向かう。

そんな生活を数ヶ月していたら、
正常な思考は出来なくなっていて、
気がついたら、
ぼぉーっと布団の上で座ってしまう状態になってしまっている。

「もう限界かもしれない、、、」

……逃げることは、
生き物としてあまりにも自然なこと。

それなのに、
なぜ人は、
こうも逃げることを許されない世界に生きているのでしょうか?

「"立ち向かえ"という言葉の重圧」


人は幼い頃から、
まるで教科書に書かれた決まり文句のように聞いてこなかったでしょうか?

「辛いことから逃げるな」

「困難には正面から立ち向かえ」


学校でも、
職場でも、
逃げることはまるで"悪"であり、
敗北であるかのように扱われていると感じたことはないでしょうか?

毎日が辛くて、
現状に嫌気がさして、
なんとかここから抜け出したいともがいている時ほど、
この「立ち向かえ」という正論は、
心を鋭く突き刺すナイフのような言葉になると感じています。

なぜ人間だけが、
生物の本能に逆らうような生き方を求められるのでしょうか?


その答えは、
私たちの「身体」の頼りなさに隠されていると思ったんです。

「人間は、あまりにも無防備」


冷徹な事実として、
人間には他の動物たちのような「圧倒的な身体能力」がありません。

チーターのように風を切って走れる脚力もなければ、
ライオンのような鋭い牙も、
クマのような強靭な爪も持っていません。

もし人間が、
過酷な自然界でただ「逃げる」だけの選択を続けていたら、
とうの昔に絶滅していたと思うんです。

逃げようにも、
私たちには逃げ切るための身体が、
そもそも備わっていないと思いませんでしょうか?

では、
なぜそんな弱くて無防備な生物が、
食物連鎖の頂点に立ち、
今日まで生き延びることができたのでしょうか?

「鋭い牙や爪に匹敵する武器」


鋭い爪も牙も持たない人間という生物に、
神様がたった一つだけ与えてくれたもの。

それこそが、
「思考」という名の武器だと私は思うんです。

人間は、
ただ襲われるのを怯えて待つだけの存在ではありません。

危険を避けるために罠を仕掛け、
厳しい寒さをしのぐために道具を作り、
言葉を使って仲間と連携を取る。

人間にとって「立ち向かう」とは、
筋肉を躍動させて力任せに戦うことではないと思います。

攻め込まれた時、
その状況をじっと見つめ、
裏をかき、
形勢を逆転するための「次の一手」を頭の中で組み立てること。

それこそが、
人間に許された唯一の戦い方だったのではないでしょうか?

「思考という武器を研ぎ澄ますためには」


「逃げずに立ち向かえ」

その言葉の真意は、
理不尽な環境をただ耐え忍び、
心を殺してボロボロになれ、
という意味では決してないと思うんです。

「あなたに与えられた最高の武器(思考)を手放すな」
という、生物としてのエールなのではないでしょうか?

どんなに優れた名剣も、
使わなければ錆びついてしまいます。

私たちの思考も同じだと思うんです。

現状に嫌気がさし、
すべてを諦めて思考を止めてしまえば、
私たちはただの爪を持たない無力な生物に成り下がってしまうと思いませんでしょうか?

無理に戦う必要はありません。

でも、
「どうすればこの状況を切り抜けられるか」
を考え続けること。

その泥臭い時間が、
今、
あなたの武器を激しく研ぎ澄ましている最中なのではないでしょうか?

「思考する先にある、形勢逆転のチャンス」


毎日が辛い時、
現状を打開したい時。

人の脳内は、
「どうしてこうなってしまったんだ」
という後悔や絶望で支配されそうになると思います。

ですが、
思考の本当の力は、
「過去を悔やむこと」ではなく、
「未来に新しい意味を見つけること」にあると思います。


今起きている最悪な出来事を、
どう逆手に取るか。

この苦境を、
次のステップのどんな原動力に変えるか。

死をも連想させてる生活リズムの中で、
どうしたらもっと効率的に、
生産性を高め、
最高のパフォーマンスの再現性を維持することができるのか?

考えた先に、
戦略やプロセス構築、仕組み化などのリソースを増やしても、
ただ成果だけが増加していく環境を作り上げていくことが出来るのではないか?
と感じています。

思考は、
目の前の苦しみを一瞬で消し去る魔法ではありません。

けれど、
暗闇の中に「こちらへ進めば、形勢逆転できるかもしれない」という、
かすかな光の道筋を見つけ出す力だと思います。

それは人間だけに許された、
最大の特権なのではないでしょうか?

今日も、頭を働かせるあなたへ


もし今、
あなたが現状に押しつぶされそうで、
すべてを投げ出してしまいたい真っ只中にいるのなら。

どうか、
自分の無力さを嘆かないでほしいと思うのです。

あなたは今、
牙を持たない代わりに、
人生を大逆転させるための「最強の武器」をじっくりと磨いている途中だと思うんです。

そのチャンスが、
あなたに巡ってきていると思うんです。


答えは、
今すぐに出なくても構いません。

「どうにかして、ここから這い上がってやろう」
と、頭の片隅で静かに牙を研ぎ続けること。

その諦めの悪さこそが、
あなたをいつか、
今とはまったく違う眩しい場所へと連れて行ってくれると思います。

チャンスを掴み取るために、
今をもがき苦しむことは、
すごくカッコいいことなんじゃないでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!

しゅんちゃん 宜しければ応援お願い致します。 少しでも多くの方に目にしていただけるように努めて参ります。