人からしてもらったことと、人にしてあげたことの賞味期限は、同じくらいに短めに設定しときましょう。
人間関係で疲れやすい人には、ある共通点があります。
それは、
「人からしてもらったこと」と「人にしてあげたこと」のバランスが心の中で崩れていることです。
人によって癖は違います。
人からしてもらったことを大きく感じて、自分がしてあげたことを小さく感じる人。
反対に、自分がしてあげたことを大きく感じて、人からしてもらったことを小さく感じる人。
どちらも苦しくなります。
前者は、「こんなにお世話になっているのに」「恩を返さなきゃ」「断ったら悪い」と、自分を追い込んでしまいます。
後者は、「自分ばかり頑張っている」「なんで感謝されないんだろう」「こんなにしてあげたのに」と、不満や怒りを溜めていきます。
どちらも、心の中にある帳簿が原因です。
本来、人間関係は厳密な貸し借りではありません。
今日は自分が助ける側かもしれない。明日は助けられる側かもしれない。
家族も、友人も、職場も、長い時間で見れば持ちつ持たれつです。
それなのに、心の中で帳簿をつけ始めると苦しくなります。
「あの時これだけしてあげた」「あの時これだけしてもらった」
そうやって計算を始めると、人を見る目が数字になっていきます。
もちろん、感謝は大切です。
でも、自分の心を守るためには、もっと大切なことがあります。
それは、
「自分はしたいからやった」
という芯を持つことです。
相手が返してくれるかどうか。感謝してくれるかどうか。
そこまで相手に委ねない。
自分が納得してやったなら、それで終わり。
反対に、人から何かをしてもらった時も、
「ありがたい」
とは思うけれど、
「だから一生返し続けなければならない」
とは考えない。
感謝はする。でも、自分の人生の主導権までは渡さない。
人間関係で心が軽い人は、貸し借りに鈍感なのではありません。
貸し借りよりも、自分の納得感を大切にしています。
してもらったことには感謝する。
してあげたことには見返りを求めすぎない。
その間にある自分の芯が、人間関係を少し楽にしてくれます。
