国立民族学博物館で『シルクロードの商人語り』展と常設展示を観てきたおじさんの話
4月21日の火曜日に、万博記念公園にある国立民族学博物館(通称 "みんぱく") へ行ってきました。"みんぱく" という通称は今ではインバウンド関連の民泊と被ってしまって、ちょっとイメージが濁ってしまっている印象ですね。ちなみに大阪府は知らないうちに維新の会によって「民泊特区」に指定されてしまっていて、とくに大阪市内の中央区とか浪速区、西成区あたりはそこら中に民泊マンションが出来ています。Uber Eats の仕事でも、そうした民泊マンションへの配達が増えていますね。
国立民族学博物館については、常設展示がなかなかすごいよという噂をあちこちで聞き及んでいまして、前からずっと行ってみたかったんですが、なかなか機会を作れず今回が初めての訪問になります。いまは特別展で「シルクロードの商人語り サマルカンドの遺跡とユーラシア交流」というのもやっています。サマルカンドは現在のウズベキスタンにありますが、シルクロードのオアシス都市で、トルコやペルシア(イラン)などの西側諸国と東側の中国との中継地点にあたる土地です。シルクロードにまつわる文物はわたしの好物の一つで、奈良国立博物館の正倉院展にも何度か行っています。
万博記念公園に足を運ぶのも、写真を趣味にしていた頃に仲間と行ったのが最後だったので、おそらく24年ぶりとなります。交通は堺筋線から阪急千里線に直通なので山田駅まで乗換なしで行けて、そこでモノレールに乗り換えて一駅と、行ってみるとそんな遠くに来た感じはしませんでした。モノレールの駅から国立民族学博物館までは、徒歩でおよそ15分ほどです。

太陽の塔は間近で見るとめっちゃでかいしめっちゃすごいです。腕らしきものとか、よく折れて落ちてこないものだなと思いますが、それはともかく、言うても岡本太郎はすごいです。子供の頃は「これのどこが芸術やねんな。意味分からんわ」と思っていましたが、さすがにこの歳になっても未だに意味は分かりません。でも芸術かどうかでいうと、その点については理解の幅と深みは年齢なりに増していまして、たしかにこれは芸術であるなと分かります。ちなみに3COINSのサングラス、1200円なのに調光レンズ(紫外線にあたると色が濃くなるやつ)つきでよいです。軽いし。ただ、見え具合は値段なりです。
「シルクロードの商人語り サマルカンドの遺跡とユーラシア交流」展
こちらの展示とてもよかったのですが、途中まで撮影OKだと気づかなくて肝心の古い遺物の写真がぜんぜんありません。こちらはすべて現在のサマルカンド周辺(ウズベキスタンとかキルギスあたり)の民族衣装とか楽器とかお皿です。






これはラクダの毛で織った靴下で、触ることができました。思ってたほどゴワゴワしてなかったです。結構暖かそう。

ギターとか琵琶とか三味線といった弦楽器の原型? 的なものがたくさん展示されてました。てか、琵琶も古くからある楽器か。地域ごとにすこしずつ形が違っていて、また名称も方言的な違いなのか、語源を同じくしそうな名前のものが複数ありました。鳴らしてみたいですが、さすがに触らせてもらえません。あ、ちなみに楽器の演奏はまったくできません。この人生では音楽は「聴き専」です。あと、絵も「観る専」です。総じて演る側ではなく愉しむ側の人生です。
"みんぱく" 常設展示
ここからは国立民族学博物館の常設展です。館内は大きくオセアニア、南北アメリカ、ヨーロッパ、西アジア、東アジア、東南アジアといったエリアに分かれていて、それぞれ自由に順路関係なく観て歩くことができます。一つ一つのエリアがたいそう広くて、順番に観ていったのですけど、すでにサマルカンドの展示を1時間ほどかけて観てきたあとでもあり、途中で疲れてきた & お腹が空いてきたので東アジア(日本、中国、韓国)エリアは観ないで退館しました。またいつか来ると思うので、そのときにゆっくり観ようと思います。
オセアニア


事前に抱いていた国立民族学博物館のイメージでは、上の写真のような儀式や祭礼用の仮面とか衣装とかがいっぱいあるというものでしたが、実際にはめちゃくちゃいっぱいありました。いやほんとにマジですごいです。わたしのような一般人が観ても圧倒的に面白いですが、民俗学を研究しているような人だったら、もう万障繰り合わせて近所に引っ越してくるしかないレベルで資料価値が爆発しています。

モアイもありましたよ。あと、実物のカヌーもありました。インパクトでいったらオセアニアエリアが群を抜いていると思いました。
南北アメリカ

シャーマニックなパネルがありました。説明文では触れられていませんが、南アメリカではアヤワスカ、北米ではペヨーテやマジックマッシュルームによるビジョンの影響が大きいです。


この絵の作者パブロ・アマリンゴはアヤワスカによるビジョンを絵に描いているシャーマン画家として有名です。グラハム・ハンコックの「異次元の刻印」にも引用されていました。


南米はポルトガルとスペインの植民地だった経緯からキリスト教文化圏ですが、同じキリスト教とはいっても土地によって信仰の世界観はぜんぜん違うのだなあ、とこの祭壇を見て思いました。
ヨーロッパ

ヨーロッパエリアにも目を引く展示はたくさんありましたが、なぜか写真を撮っていたのはこのイースターエッグだけでした。国ごとの意匠の違いがはっきりしていて興味深かったです。わたしはチェコのデザインが好きです。
西アジア
イスラーム文化も非常に奥深いなと思います。機会があれば、現地でモスクとか観てまわりたいです。

これは巨大なタペストリーなのですが、巨大すぎて画面に収まりきりませんでした。これぜんぶ文字が書いてあるんですよね。どうやって読むのか、というかそもそもどうやって書いているのか、すごく気になります。漢字や平仮名やアルファベットといった他の文字とはなにか次元が違う感じがしますし、人間が生み出したものという気もしないです。

これ、イスラーム書道(アラビア書道)というそうです。ふーん、そっかぁなるほど、って、まあ分かるじゃないですか、これなら。でも、

こうなってくるともはや「書道とは」という根源的な問いと対峙せざるを得ません。ちなみにこれ、与謝野蕪村の俳句
月光西にわたれば花影東にあゆむかな
を表現しているそうです。分かります? わたしには1mmくらいしか分かりません。

これはフランスの詩人ジャック・プレヴェールの
幸せって奴にちょっくら知らぬ顔されたって、絶対にだめだよ、きみの方からないがしろにしちゃあ
という詩を表現しているそうです。これはまったく分からないです。

こちらはルーミーの詩です。
もし愛にふるえる心をあなたに捧げることがないならば、心など何の役に立つだろうか?
の続きが見切れてしまっていますが、全文が分かったところで……という気はします。でも、わたしに分からないだけで、こうしたイスラム書道が奥深い芸術であることはよく分かりました。イスラム書道展というのがあればぜひ観に行ってみたいと思いました。
インド

インドの展示は「濃い!」の一言でしたね。実際には西アジアエリアの一部がインドの展示なのですが、インドは独立させてもいいんじゃないかと思います。それくらい文化としてインドは独立独歩しています。ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニア、西アジア、東アジア、東南アジア、インド! それくらいの存在感です。
さて国立民族学博物館を出て、空腹がひどかったので近くのコンビニでチョコレートを買ってちょっと齧って、それから電車に乗って南森町まで移動しました。

インドの続き、というわけではなく、なにかを観に行った帰りは必ずカレーを食べる決まりになっているのですが、今回は南森町のガネーシュNというお店でビリヤニを食べました。南森町もカレー激戦区といってよい地域です。ガネーシュNは天神橋筋商店街の南端付近にあるのですが、ここらへんはM田くんの家の近所です。行ったことないけど。

本当は別の店に行くつもりでしたが時間が遅かったため、15時までやっているこちらに来ました。曜日ごとにメニューが決まっていて、この日はカレーではなく海老のビリヤニしか選べなかったのですが、ちょうど前日の夜に、前に勤めていたマッサージ屋でT君に揉んでもらいに行ってたんですけど、そのときに「旨いビリヤニ食いたいねえ」という話をしていたのでまさにタイムリーでした。ちょっとしたシンクロニシティです。
そして言うまでもなく美味しかったです。ちょっと椅子がグラグラしていましたけど、また来るしかないですね。今度はカレーが食べたいです。
食後に、すぐ近くにある wanna manna 台湾早餐 で台湾ドーナッツをお土産に買いました。ここでは台湾の朝ご飯的な軽食が食べられるのですが、朝の7時からやっています。食べに行ったのは一度しかありませんが、また近いうちに行こうと思っています。豆乳スープがめっちゃ美味しいです。あと、台湾ドーナッツも美味しいですが、wanna manna のすぐ近所にある姉妹店 万華 では他の台湾スイーツが買えます。ぜひ行ってみてください。
さて今回はこれでおしまいです。ここ最近で記事をたくさん書いたので、スピリチュアルな話はしばらくお休みの予定ですが、急に書くかもしれません。また次回の記事でお会いしましょう。読んでくださってありがとうございました。
おまけ
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