【進行中の秘密プロジェクト】
2025年3月より、私はある秘匿プロジェクトを続けてきた。
ビジネス分析でも、市場洞察でもない。
一冊の歴史小説だ。
仮題は『最も腹黒オタク皇帝とその王朝——天啓異聞録』。
本伝はすでに205章を数え、物語内の時間はわずか半年足らずしか経過していない。
天啓元年秋から書き起こし、現在は天啓二年の旧暦四月。
これは、予定された全行程のうち、まだ7分の1.5に過ぎない。
外伝は別に26篇を数える。
中文原稿の総文字数は、すでに100万字を突破した。
本伝の終着点は、天啓七年、朱由校が崩御し、朱由検が即位するその瞬間に設定されている。
外伝は、人物の前日譚・後日譚、本伝各事件の後日談、そして副本となる物語群で構成され、主筋の外側にもう一枚の織物を重ねる。
さらに、いまなお増補を続けている公式設定資料集がある。
これは本伝の各事件に逐一対応し、作中に登場する物品の一つひとつにまで踏み込んだ代物だ。
一瓶の薬、一枚の図面、一振りの木工品──すべてに考証の裏付けと設計上の論拠が存在する。
史料の扱いについて言えば、私は『明実録』『酌中志』『罪惟録』『明季北略』『玉鏡新譚』、さらには『金瓶梅』までも主要な考証基盤としている。
『明史』については、本作ではもっぱら比較対象として用いるに留めている。
現時点で、台湾でも中国大陸でも、本作の発表計画は一切ない。
なぜこの物語を書くのか。
発端は単純な疑問だった。
歴史書に「昏君」と書き残されたこの人物が、いったい何をしでかしたのか、それを突き止めたかった。
そして史料の中で、一つの事実に突き当たった。朱由校とは、実のところ、木工に心を奪われ、榫卯(ほぞ組み)に没頭した、筋金入りのオタクだったのである。
父は急逝し、帝国は破産に瀕していた。
朝廷の重臣たちは空疎な議論ばかりで行動せず、しかも絶えず彼の私財を差し出すよう迫り、財政の破綻を埋めさせようとしていた。
彼は、各々が思惑を抱える老臣たちによって、何の準備も整わぬうちに玉座へと押し上げられた。
この境遇を見た時、私は別の人間たちの姿を重ねずにはいられなかった。
倒産寸前の家業を、否応なく継がされた二世経営者たちだ。
四百年前の朱由校と、現代の彼らが直面しているのは、まったく同じ種類の苦境である。
ただ、彼の賭け金が一個の帝国だった、というだけの話だ。
彼は魏忠賢を筆頭とする宦官集団を扶植し、彼らに直属の特務機関指揮権を徐々に与えていくことで、朝廷を牛耳る老臣・文官集団との拮抗を図った。
さらに宦官集団は、彼のために正規の財政ルートを迂回し、帝国の軍事費と建設資金を調達する仕組みを作り上げた。
この運用モデルにもまた、時代を超えた既視感が色濃く漂っている。
これらの発見が、私に書くことを強いた。
あの日から、私はこの人物を「分析」するための、もう一つの方法を採り始めた。
ビジネスフレームワークではない。
小説という方法である。
現在も、日々のビジネス観点からの原稿は更新し続けており、そのストックはすでに来年2月分まで到達している。
小説は、もう一つの軌道だ。
二つは並行して進み、互いに干渉しない。
新しい試みであると考えています。
本編・外伝・公式設定集を並行して展開させる創作手法は、類を見ないものだと思います。
試し読みPDFファイルURL:
※日本語版はすべてAI翻訳によるものです。本編1章、外伝1章、公式設定集のサンプル2編が含まれています。
