スターバックスが日本事業の売却を検討しているらしい
スターバックスが日本事業の売却を検討しているというニュースはご存じでしょうか。
実は、アメリカではインフレの影響などでスタバ離れが続いていました。
一時は深刻なところまでいったのですが、敏腕経営者として知られるブライアン・ニッコル氏を新CEOとして迎え入れると、たちまち業績を回復していきました。
スターバックスは、これからさらなる立て直しを図るためにドラスティックな経営改革を行っていくのですが、そんな中で多額の立て直し資金を得るために日本事業の売却を検討しているというのです。
日本人が大好きなスターバックス
私たち日本人にとってスターバックスと言えば、アメリカで経営不振に陥っていることなど想像が付かないほど大人気のカフェチェーンです。
SNSでもスタバにいる写真をあげる人は数多くいらっしゃいますが、今、自分が居ることをSNSに挙げたくなるようなカフェという観点では、やはりスタバの地位が圧倒的です。
外資系でありながらも、日本人がこんなにも大好きでおしゃれだと思っている飲食店は他に無いんじゃないかと思います。
そんなスターバックスの日本事業が今、売却を検討しています。
報道の情報によると、売却されるとしたら4000~5000億円規模になるのではとのことですが、これはなかなかの金額だと思います。
確かに、日本のカフェチェーンではスタバ一強です。
ブランドイメージが良いだけでなく、心地よい空間や体験を提供できるという強みが今の日本のトレンドにも合っています。
スタバが新商品や季節限定商品をだせば、皆こぞって買いに行きますし、そもそもこの物価高の中でも高価格の商品を売り続けることが出来るぐらい日本人の心を掴んでいるというのも圧倒的な強みです。
また、店舗の立地も一等地ばかりです。
店舗網も緻密で日本中の好立地はほぼ押さえられています。
既に業績面で日本一であるだけでなく、ブランド価値、現状のトレンド、顧客ロイヤルティ、店舗網。
どれをとっても超一流です。
4000~5000億円規模という金額もなかなかだとは思いますが、確かにそれだけ強気になる理由は十分に有している事業なのだと思います。
もし、スタバの日本事業を買収する企業があるとすれば、PEファンドのような投資ファンドになるのではとの予想もありますが、短期で育てて売却益を狙う投資ファンドならばそれでも良いでしょう。
しかし、日本企業が買収して今後スターバックスを運営していく場合、スターバックスの現状を過剰に高く評価しすぎて、高値掴みになっていないかは十分に注意が必要です。
確かに、スターバックスは現時点では日本一のカフェで、ブランドも顧客ロイヤルティも非常に高い魅力的なカフェです。
しかし、本国アメリカがそうであったように、物価高が続くと、今後も顧客離れが続かない保証はありません。
そもそもこれから人口が減少していくことを踏まえると市場規模は縮小していくと予想するのが自然です。
さらに、ブルーボトルコーヒー、猿田彦珈琲などの本格派が台頭していますし、コメダ珈琲のようなファミレス的なカフェも勢いを増しています。
コンビニのコーヒーの攻勢も見逃すことは出来ません。
このように、市場規模が縮小していくことが見込まれるにも関わらず、ライバルの参入が激化しているのです。
しかも、スタバの店舗は既に一等地に出店し尽くしていますので、店舗を増やすことによる売り上げ増加を見込むのは非常に厳しい状況です。
現状のスターバックスの実力であれば、4000~5000億円規模という金額もまあ分からなくもありません。
しかし、買収した会社は、4000~5000億円という巨額の買収を行った後には、何十年もかけて投資資金を回収し続けなければなりません。
今後何十年もの間、スターバックスは今の業績を維持できるのでしょうか。
スタバが魅力的な案件だったとしても、今後の日本の経済・社会状況を鑑みた上で、4000~5000億円という投資資金を回収できる絵を本当に描けるのか。
スタバの買収に興味を持っている会社がいれば、是非スタバの将来性や継続性も考慮して、4000~5000億円という金額が妥当なのかをしっかり検証して欲しいと思います。
日本企業は買収が苦手だと言います。
現状のスターバックスの魅力に目がくらんで、高値掴みしてしまうことのないよう祈ります。
まあ、その前に、本当にスタバの日本事業が買収されるかどうかは、まだ決定していないのですが。
今後どう動いていくのか要チェックです。
松本 佑介 @ 枚方を動かす新しいチカラ
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