イコールアース図法の使用を促す国連決議をウクライナが棄権した理由
国連総会で、従来のメルカトル図法を使用した世界地図から、各国の実際の面積が反映されるイコールアース図法を使用した世界地図への切り替えを促す決議が採択されました。
このとき、164か国という殆どの国が賛成する中、ウクライナはこの決議を棄権しています。
皆さまはウクライナが棄権した理由はお分かりになりますでしょうか。
皆さまご存じの通り、ウクライナは現在、ロシアの侵攻を受けています。
2014年には、ロシアが軍事介入して一方的な「住民投票」を行い、クリミア半島を併合しました。
また、2022年には、軍事侵攻によって東部ドンバス地方のルハンシク州とドネツク州、さらには南部ザポリージャ州およびヘルソン州を占領しています。
そして、これらの4州についても、そのまま一方的に併合を宣言しました。
このような状況の中、新しい世界地図の普及が進むとどのようなリスクがあるかご想像は付きますでしょうか。
ロシアが一方的に併合を宣言している地域の帰属や国境がうやむやなまま地図が作られる可能性があり、それがそのまま普及してしまう可能性があるのです。
もしかしたら、本来、紛れもなくウクライナ領だった地域がロシアが実効支配していることが反映された状態で地図に反映されるかも知れません。
そのような地図が世界に普及してデフォルトになってしまったら、ロシアが併合を既成事実化するきっかけに繋がってしまうということを警戒したのです。
さて、そんな中、国連が採択したイコールアース図法の世界地図で、北方領土がロシア領と同じ色で表記されていることが判明しました。
日本政府は地図の製作者に修正を申し入れたようですが、個人的には採択を棄権したウクライナが気付いたリスクを、日本も国連の採択前に気づいて、事前に世界地図の修正を申し入れることは出来なかったのかと残念に思います。
松本 佑介 @ 枚方を動かす新しいチカラ
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