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でも、あえて「異なってみる」〜アート書

これは、異なるの「異」の古い文字です。

小さい頃から、
とにかく漢字が好きでした。

4年前から、
筆ペンじゃなくて、
筆と墨で文字を書くことがしたくて
自由な書を学び始めました。

そのプロセスの中で、
漢字の元になる
象形文字に出会うようになりました。

いわゆる
書として古代の漢字を書くときには
書き順があるのだそうです。
下から上にグッと筆を返すであったり、
様々なルールがあるんだそうです。

でもね、ある時考えたんです。
「ホントかな?」って。

だって、
誰か1人が考え始めたことじゃないはずなんです。

犬を見て、その犬を表現したいと思った時に、最初は絵とも字ともつかないものだったと思うんです。

だから、古代の文字にもいろんなバリエーションがある。
広い広い中国のあっちやこっちで、
それを表したいなぁと思う人がいたと思うんです。
どっちが正しいとか順番がどうとか
きっとそんなこと考えなかったんじゃないのかなあと思ったんです。

今の文字を書くときには、
その形が美しく取れる書き順って
とっても大事だって理解してるんです。

でも、もっともっと原始的な古代の人にとっては、きっとそんなのどうでもよかったんじゃないのかな?
絵を描くときに、「どこから描き始めなければならない」はなかったんじゃないのかなと思うんです。

さて、この「異」の文字。
人の姿に見えるでしょ?でも顔が変。

そう。この顔はね、仮面なんですって。
いつもと違うものになる。
いつもと異なる自分になる。
シャーマンの人が仮面をかぶって、
神を降ろしてくる。

その姿が「異」

なんかちょっとドキドキするなって思ったんです。
「異なる」って
ちょっと違うとか、そんなんじゃなくて
全く違うものになることが「異」なんです。

私たちってつい人と違うことを恐れます。
ちょっと違うことは、
まぁ個性というか何か好きなんだけど、

人と全く異なること、
全く違う考えを持つことや、
人の普通というところから抜け出すことをとっても怖いと思ってます。

なんでかって言うと、
異なれば異なるほど、
いわゆる社会性というものから遠くなっちゃうから。

それはそのまま「生きにくさ」とつながります。

でも、あえて「異なってみる」

自分の中の
人とは違う部分を受け入れてやる。

それはそのまま、
自分の中の野生味を帯びた自分を受け入れてやること。
弱さや、繊細さや、硬さや、強さや、

いわゆる「普通」と違うものを
そのまま
あるんだ、
ここにいるんだと認めること。

私はこの字がすごく好き。

この字を書きたい、
書こうと思った自分がすごく好き。

いわゆる漢字から、
ちゃんと離れられたことが好き。

クラシックにしたくなくて、
何か英字を添えたいなと思って

Do you think there is life on other planets?
の文字を添えた。

ねぇ、この大宇宙にはさぁ
他に生命体があるって思ってる?
宇宙人がいるって知ってた?

って感じ。


作品としてもすごく好きなんだけど、
リクエストがあって
Tシャツに仕立ててみました。

黒ではなくて、黒に近い墨色の
ちょっと重めの生地のTシャツ。



自分の中で、
ちょっと異質さを意識したい時

いいよ、
自分は今日はこれで行くよ、って思いたい時

そんな時に
文字は自分をなりたい方向に押してくれる。

文字は形だから、
ぼんやりした意識を
ちゃんと形にして自分を押してくれる。

そんなふうに思ってます。

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