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誠実さは、すぐ換金されない資産

今日、あるフリーランスの方と話していて、こんな話題になりました。

「真面目で誠実な人って、損するよね」

確かに、そう感じる場面はあります。

真面目な人ほど頼まれた仕事を丁寧にやる。

誠実な人ほど約束を守る。

できないことを「できます!」とは言わない。

一方で、要領よく立ち回ったり、都合が悪くなったら逃げたりする人の方が得をしているように見えることもある。

「真面目にやっている方が損じゃん!」

と思う気持ちも分かります。

でも、ふと思ったんです。

本当に真面目で誠実な人ほど損をする社会なら、日本の産業を支えている大企業の社長は、全員不真面目で不誠実ということにならないか?

そんな人たちばかりで、何万人もの社員や取引先をまとめられるのでしょうか。

もちろん、大企業の経営者だから全員人格者という話ではありません。

不祥事を起こす企業だってあります。

ただ、何年、何十年と商売を続けていくには、一定の信用が必要です。

約束を守る。

お金を払う。

品質を守る。

問題が起きたら対応する。

そんな地味な積み重ねがなければ、大きくなればなるほど組織は維持できません。

自分は誰にお金を払いたい?

もっと簡単に考えてみましょう。

あなたがお客さんだったとして、

「約束を守ります。返信もします。できないことは正直に伝えます」

という人と、

「適当です。都合が悪くなったら連絡が取れなくなります。言っていることもコロコロ変わります」

という人。

どちらにお金を払いたいでしょうか。

……前者ですよね(笑)。

ここが面白い。

僕たちは、

「真面目で誠実な人は損をする」

と言いながら、

自分がお客さんになった瞬間、真面目で誠実な人を探している。

ということは、誠実さにはちゃんと価値があるはずなんです。

ただ、その価値がすぐにお金にならないだけ。

誠実さは、すぐ換金されない資産

今日、約束の時間を守った。

報酬0円。

丁寧に返信した。

報酬0円。

できないことを正直に「できません」と伝えた。

もしかすると、仕事を一件失うかもしれない。

短期的な損得だけを見れば、

誠実って、コスパ悪くない?(笑)

となります。

でも、その一つひとつが、

「あの人なら大丈夫」

という信用に変わっていく。

そして、その信用が数ヶ月後、数年後にリピートや紹介、新しい仕事になって返ってくることがあります。

だから僕は、

誠実さとは、すぐ換金されない資産

なのだと思います。

不誠実さは、未来の信用の前借り

逆に、不誠実な行動は短期的には得をすることがあります。

少し話を盛れば、商品が売れるかもしれない。

都合の悪いことを隠せば、契約が取れるかもしれない。

約束を破れば、今日は楽できるかもしれない。

でもそれは、

未来の信用を切り売りして、今日の利益に換えている

とも考えられます。

一方、誠実な人は今日少し損をしてでも、信用を積み立てている。

だから短期間だけ切り取ると、不誠実な人の方が得をしているように見えることがある。

でも、5年、10年、20年と仕事を続けたらどうでしょう。

商売は、一回売って終わりではありません。

またお願いしたい。

誰かに紹介したい。

この人なら安心して任せられる。

そう思ってもらえる人が、結局長く生き残っていくのだと思います。

真面目で誠実な人は、損をするのではない。

利益になるまで、少し時間がかかるだけなのかもしれない。

だから今日も、すぐには換金できない「信用」という資産を、コツコツ積み立てていきたいものです。

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