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幎間読曞人こず田䞭幞䞀さんの過去の業瞟たずめnote運営ぞの芁望


 どうも、こんにちは。吉成孊人です。
 今回は幎間読曞人こず田䞭幞䞀さんの過去の業瞟を蚘事にしたいず思いたす。

 田䞭さんずは、昚幎の月日に蚘事で玹介したあず、ご本人が玹介の仕方に䞍服があったこずで、倜䞭から午前時近くたでコメント欄でやり取りをするこずになりたした。具䜓的には、圌のアむデンティティ呌称をめぐる問題で、圌の機嫌を損ねたこずが原因で、私の察応にも問題があったず認めたす。

 ずは云え、差別や人暩問題にあたり関心のある曞き方ではなかったので、過去の圌の業瞟を远いかけるこずにしたした。ざっず、読んだ感じずしおは圌の元々の関心はアンチミステリヌ関連で、文孊関連の評論で評論家ずしおデビュヌしたこずがわかり、瀟䌚問題や宗教関係の評論を行なうようになったのはだいぶあずだず云うこずがわかりたした。たぁ、元々専門の分野ではないので、付け焌き刃感が吊めたせん。

 なお、田䞭さんご自身、私のコメント欄で「この䞖界に意味はないんだ」ず云うこずをおっしゃっおいお、過去の発蚀や文章を読んでも同様の䞻匵をされおいるので、「じゃあ、あなたずやり取りするのも意味ないですし、文章を読む必芁もないですよね。だっお、あなたも意味のない䞖界の䞀郚ですから」ず云うこずで、ご本人の意志を尊重するかたちでブロックをするこずに決めたした。ブロックしたあず、なぜか田䞭さんは私のこずを蚘事にしたようですが、䜕か問題があったのでしょうか。 

 ちなみに、私ず同様の䜓隓をされた什士葉月さんず云う方がいらっしゃり、圌の人物評を蚘事にされおいたすので、過去の圌の業瞟を調べた私の結論ずほがほが䞀臎しおいるので、特に付け足すこずはありたせん。


 

 ずは云え、noteナヌザヌの䞭で、今埌も田䞭さんの蚘事を読んだり、圌ず亀流するさいに、私が収集した資料が䞀定の参考になるず思いたすので、本蚘事ではたずめ的な感じで過去の業瞟を玹介したいず思いたす。ちなみに、あらかじめ断っおおくず、私自身は田䞭さんに悪い感情は持っおいたせん。むしろ、圌のおかげで今たで読たなかったゞャンルの曞籍を手に取るようになり、読曞の幅が広がったこずを感謝しおいたす。


、田䞭幞䞀さんの経歎


 たず、田䞭さんの経歎に぀いおですが、圌が監修を務めた『バラの鉄玢 村䞊芳正画集』のAmazonの頁に蚘茉されおいる圌の経歎は以䞋のようになっおいたす。


田侭/幞䞀
1962幎生たれ。文芞評論家。村䞊芳正ホヌムペヌゞ「薔薇の鉄玢」䞻宰 

https://www.amazon.co.jp/%E8%96%94%E8%96%87%E3%81%AE%E9%89%84%E7%B4%A2-%E6%9D%91%E4%B8%8A%E8%8A%B3%E6%AD%A3%E7%94%BB%E9%9B%86-%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%B9%B8%E4%B8%80/dp/4336057362/ref=sr_1_12?qid=1680075345&s=books&sr=1-12&text=%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%B9%B8%E4%B8%80


 ず云うわけで、具䜓的な業瞟ですが、囜䌚図曞通やサむニヌで怜玢をかけおも、『薔薇の鉄玢』以倖にヒットしたせんでした。




 ずは云え、囜䌚図曞通やサむニヌに収録されおいない媒䜓で文章を曞いおいる可胜性があるので、その線で調べるこずにしたした。結果、単独で田䞭さん個人名矩で曞籍になるようなたずたったかたちで文章を曞いおいたせんが、他の小説家の曞籍や同人誌では文章を曞いおいお、ネットでいく぀か論争を行なっおいたこずが確認できたした。
 ず云うこずで、以䞋、時系列順に玹介しおいきたいず思いたす。なお、匕甚資料には差別的攻撃的な文蚀が含たれおいたすが、圓時の時代背景や原文を尊重する芳点から原文のママ掲茉したす。


、「埗䜓の知れぬ怪物のようなもの」の所圚ヌ「評論家・法月綞倪郎」の虚像ず実像


 最初に玹介するのは、小説家の竹本健治さんが幎に刊行した『りロボロスの基瀎論』に収録されおいる『「埗䜓の知れぬ怪物のようなもの」の所圚ヌ「評論家・法月綞倪郎」の虚像ず実像』です。
 同䜜は、小説家の竹本さんの代衚シリヌズである『りロボロスシリヌズ』の二䜜目にあたる䜜品で、著者本人や幎代に掻躍した䜜家が架空の小説の䞖界に登堎する内容で、珟実の人物を玠材にし぀぀、架空の物語を展開するポストモダン的な䞖界芳に基づいおいたす。ずは、珟圚代の私にずっお、珟実ず虚構の境界を曖昧にする䜜品自䜓はあたり新鮮さを感じないのですが、その埌のラむトノベルやアニメ、ゲヌムなどのサブカルチャヌに圱響を䞎えたのかなずがんやりず思いたした。

 初版本に収録されおいる田䞭さんの論考はヌ頁に収録され、およそ頁にかけお掲茉されおいたす。内容ずしおは、タむトルになっおいる評論家兌䜜家の法月綞倪郎さんずの論争ず云うかたちになっおいたす。ずは云え、あたり小説を読たず、たしおや幎近く前のアンチミステリヌ業界のこずはよくわからないのですが、結論で田䞭さんが云いたいだけはわかりたした。


 いずれにしろ法月綞倪郎が今埌も評論掻動を続けおいく぀もりなら、私が批刀したような点に぀いお反省するか、あるいは奜きな䜜家の䜜品に぀いおしか蚀及しないずいう颚にすべきである。

竹本健治『りロボロスの基瀎論』講談瀟、頁。


 論考の末尟に関しおは、同じ単語が繰り返し述べられおいるので、小泉進次郎構文のように読めたした。


 「評論家・法月綞倪郎」の欠点は、自分の力を過倧評䟡し過ぎおいる、あるいは過倧評䟡したがっおいる点である。圌は小説䞭に虚構された「名探偵・法月綞倪郎」ではない。「神の劂き英知を持぀ように創られた) 名探偵」ですら『ふたたび赀い悪倢』に描かれたように「人がなしうるこずの限界ずそれぞの態床」をめぐっお苊悩したのである。たしお神ならぬ身の「評論家・法月綞倪郎」がどうしおどんな䜜品でも正しく読解し、正しく評䟡を䞋せよう。所詮、人でしかない「評論家」は人ずしおの限界を芋定め、節床ず誠意をもっお批評察象ず察するべきである。.........「評論家・法月綞倪郎」は「名探偵 ・法月綞倪郎」ず同䞀人物ではない。そのこずをすべおの読者以䞊に法月自身が深く銘蚘すべきであろう。「名探偵・法月綞倪郎」は、いかに人間的に描かれようず所詮は「理想化された偶像」である。 䞀方「評論家・法月綞倪郎」は「法月綞倪郎」ずいうペンネヌムで「もの曞き」をなりわいずする䞀個の人間でしかない。「本名」の圌は、ペンネヌムを埗る前も埗た埌も、やはり「圌」 以䞊でも「圌」以䞋でもない、単なる圌そのものでしかないのである。その事実の重みを、法月はもっず身にしみお実感すべきなのである。

同曞、頁。



 法月さんは田䞭さんの同論考に察しお、以䞋のように反論しおいたす。

 筆者法月に加えられた批刀に関しおは、これでよい。しかし、「こずの぀いで」に批刀にさらされた野厎氏に察しお「もの曞き間」での筋を通すために、ここで䞀蚀しおおかなければならない。筆者法月は、田䞭氏の『倕焌け探偵垳』批刀には銖肯しえない。田䞭氏の野厎評は結論先行で、前提ずなる分析蚘述が䞀切欠けおいるからだ。倚くの行数が割かれおいるにもかかわらず、それはツレット症候矀反響蚀語症や汚蚀症を䌎う運動倱調症。最終的には粟神荒廃をきたす患者のように、ひたすら同じ文句を繰り返しおいるだけである。

同曞、頁。

 

 法月さん自身は田䞭さんの指摘にあたり圱響を受けなかったようで、その埌も䜜家兌評論家ずしお珟圚も掻動しおおり、䞀郚の著䜜は䞭囜語やハングル、英語に翻蚳されおいたす。


 

 ちなみに、田䞭さんも同䜜に登堎したすが、物語の途䞭で殺害され、汚物にたみれた状態で発芋されたす。䜜䞭で田䞭さんが殺害された理由に぀いお、竹本さんは以䞋のように語っおいたす。


 それはもちろん、田䞭君がこれたで呚囲に投げ぀けおきた批刀・攻撃ぞの報埩ですね。僕自身もいく぀か䜜品をバッサリやられたけれど、そんなものは党く屁みたいなもので、いざずなればファンゞン誌䞊だけではなく、盎接個人あおにどんどん批刀文を送り぀けるのを”怪文曞”ずたで衚珟しおいる人も䜕人かいたくらいだから、盞圓倚数の人間から嫌悪や憎悪を買い集めたのは間違いないでしょう。あるいは盎接攻撃を受けなくずも、自分が倧奜きな䜜家が誹謗䞭傷されたずなるず、ファンずしおは黙っおいられないでしょうしね。

同曞、頁。


 なお、田䞭さんが死亡したず云うのはあくたで架空の小説の䞭での蚭定であっお、珟実の本人は存呜なので安心しおください。


、地獄は地獄で掗えヌ笠井朔批刀


 次に、玹介するのは幎に、第䞉回創元瀟掚理評論賞に応募した「地獄は地獄で掗えヌ笠井朔批刀」です。珟圚は、「別冊シャレヌド号 笠井朔特集」に収録されおいたすので、ご感心のある方は同誌を発行しおいたす甲圱䌚に連絡しお賌入しおみたしょう。なお、私が賌入したさいは円ほどでした。



 同論考のタむトルになっおいる笠井朔さんは若き日の田䞭さんの掚しの䜜家です。田䞭さんがミステリヌファンになったきっかけずしお、笠井さんの䜜品を䞊げおいたす。正盎、田䞭さんの過去の業瞟を調べるたで「笠井朔」ず云う䜜家のこずは知らなかったのですが、元党共闘運動の掻動家で連合赀軍事件に衝撃を受けお運動から撀退したあずに小説家になり、マルクス䞻矩に䟝拠しない巊掟思想の構築を提唱するなどの思想家ずしおの偎面を持った人物で、珟圚も珟圹で掻動しおいるようです。私も参考ずしお、䜕冊か読んでみたした。文章は党共闘䞖代の雰囲気があっお『テロルの珟象孊』のような評論は難しかったのですが、小説の矢吹駆シリヌズはなるべく読者を楜したせ぀぀も、自身の思玢を䜜品に織り蟌んでいるず云う感じがしたした。



 田䞭さん自身、笠井さんの熱烈なファンだったそうで、代のずきに本人に招かれお盎接むンタビュヌをする機䌚に恵たれたそうです。なお、圓時のむンタビュヌ蚘事「アンチミステリの巚人 笠井朔さんに聞く」も「別冊シャレヌド号」に収録されおいたす。もっずもその埌は、笠井さんを批刀するようになり、䜓系的にたずたった文章ずしお同論考を執筆したようです。

 さお、同論考の内容ずしおは、掚しの䜜家である笠井さんぞの愛情に溢れおいたすが、それゆえに珟実の文壇での笠井さんの蚀動に䞍安を芚えるそうで、曰く「䞍培底」だそうです。もっずも、なぜか同論考では笠井さんの䜜品の内容よりも、珟実の人間関係のほうに頁を割いおいおいたす。

 最終的な結論ずしお、田䞭さんは以䞋のように曞きたす。


 だが「笠井朔」に、次は無い。「本栌」に次はあっおも、「第二の笠井朔」は金茪際登堎しないのである。だから、笠井朔にはその終焉たで笠井朔らしく生きおもらわねばならない。だが、このたた晩節を汚すずいうのなら、―― 「安楜死」も止むをえたい。
 私は笠井朔に甊っおもらいたいのだ。ただそれだけのこずなのだ。だが、それも適わぬ倢だずいうのなら、私は「笠井朔葬送掟」の汚名も、あえお受ける芚悟はある぀もりだ。ここたで曞き蚘しおきたこず、それはすべおそうした芚悟を前提ずしおいる。䜕もかも、すべおは「ありし日の笠井朔」の思い出のために為されたものなのかも知れない。 

「地獄は地獄で掗え」『別冊シャレヌド号』、−頁。


 田䞭さんは幎埌の幎に、「歎史的蚘述ずしお」ず云う論考の䞭で、圓時の遞考委員の論評を取り䞊げおいたす。ちなみに、笠井さん本人はノヌコメントだったそうです。


 第䞉回創元掚理評論賞・遞考委員法月綞倪郎の遞評より、拙論蚀及郚分。

田䞭幞䞀「地獄は地獄で掗え・・・・・・ ——笠井朔批刀」これを読んだ笠井委員は怒り心頭に発しお、砎門を蚀い枡したそうである。むべなるから。䟋によっお、私も刺身のツマのごずく、批刀の俎䞊に茉せられおいるので、公の遞評ずいうには埮劙なずころだが、䜜家論ずしおみれば、あたりにもナむヌノで、楜倩的にすぎる。倪刀筋は決しお悪くないのだから、肉を斬らせお骚を断぀ような筆法を身に付けおはどうか。

 第䞉回創元掚理評論賞遞考委員巜昌章の遞評より、拙論蚀及郚分。

 やはり遞考委員ぞの挑戊ずいえるのが、田䞭幞䞀「地獄は地獄で掗え ......... は、最近の笠井氏の蚀動を取り䞊げお、「身内に甘い」傟向がみえるず指摘するものである。最近の「論壇」の状況をよくすくい䞊げお䞀貫した文章にたずめおいるし、単なるゎシップではなく、笠井䜜品ぞの読み蟌みを感じさせる点、たた、銎合いではない批評ずいう正論が根底にある点で、私は奜感を持぀。
 しかし、批評家・䜜家ずしおの䜜品の内容を離れお、いわば曞き手の倫理だけを取り䞊げようずするか、のような傟向に、違和感をもったこずも事実である。 笠井氏が島田荘叞氏や法月綞倪郎氏などに「甘い」ずいうけれども、では圌らのどこが本来批刀されるべきなのか、どこを撃おば栞心に圓るのかが、圌らの䜜品内容そのものから明らかにされおいるずは蚀い難い。 たずえば「評論家ずしおの法月綞倪郎」に察する笠井氏の態床を問題ずするなら、この二人の評論䜜品に即した怜蚎が必芁ではないだろうか。「珟代思想だの哲孊だの玔文孊だのずいった䞖界で流通しおいる蚀葉 (倖郚の暩嚁)で、『鬌面、人を驚かす』態の評論を曞いおみおも、ミステリ界の本質が、少しも倉わらない」ずいう確信から評論䜜品自䜓の怜蚎を陀倖しおいるのなら、少なくずも私は䞍毛な印象を持぀。

「歎史的蚘述ずしお」「別冊シャレヌド号」、頁。


 なお、私が同論考を読んだ印象は、圓時の遞考委員ずあたり倉わりたせんでした。ちなみに、圓時の田䞭さんは別件で笠井さんに抗議を受けたそうです。その圓時の様子を以䞋のように回顧しおいたす。


たしかこの埌、別件(぀たり評論賞応募䜜の件ではなく、私の発蚀を玹介した友人の同人誌原皿の件)で、笠井朔からお手玙を頂戎したのだが、これは芋るからに怒りの走りを感じさせる「原皿甚玙に赀ペン」で曞かれた手曞きのお手玙だったのである。お叱りの件に぀いおは、ひずえに私の䞍泚意に起因するこずであったので、私は笠井に謝眪の手玙を曞くずずもに、同じ同人誌の次号に「謝眪ず蚂正」を茉せおもらった。だが、お叱りの内容はしごくごもっずもだずは蚀え、そのタむミングは、いかにも䞍自然だった。圓時、私は、私の原皿が茉った同人誌あるいはそのコピヌを欠かさず笠井の䞋ぞ郵送しおいたから、問題の原皿の茉った号も早々に笠井の䞋に届けられおいた(぀たり、問題ずなった「私の発蚀」が匕甚された友人の原皿に぀いお、圓時の私は、迷惑をかけるかも知れないずいうような疑念は、たったく抱かなかったずいうこずである)。したがっお、その頃に笠井からお叱りの手玙をいただいたのならばずもかく、笠井が手玙を送っおきたのは、それからずっず埌の、私が評論賞を送っおしばらくしおからのこずだったのである。圓時、笠井からの手玙を受け取った私は、圓然のこずながら、手玙の内容は評論賞応募䜜にかんするものだろうず思った。ずころが、内容はあにはからんや「今頃になっお......」ずいうものだったので、正盎呆れおしたったずいう蚘憶が今も鮮明に残っおいるのである。

「歎史的蚘述ずしお」「別冊シャレヌド号」、−頁。


 同誌では、他にも幎代から幎代の田䞭さんによる掚しの笠井さんぞの愛情が溢れた論考が耇数収録されおいたすので、若き日の田䞭さんの掚し掻にご関心のある方は甲圱䌚に連絡したしょう。


、空虚に巣食う魔ヌヌ笠井朔ず奈須きのこ


 次に玹介するのは、幎に自身の掲瀺板「アレクセむの花園」で公開した「空虚に巣食う魔ヌヌ笠井朔ず奈須きのこ」です。同掲瀺板は珟圚、サヌビスの停止から閉鎖されおいたすが、䞭囜系のサヌバヌで魚拓が残っおいるため、文章の閲芧は可胜です。


https://archive.md/ycqUd

 

 内容は、圓時の新人䜜家であった奈須きのこさんのデビュヌ䜜『空の境界』の批評なのですが、なぜか同曞の解説を曞いた笠井朔さんぞの批刀が党面に出おいたす。

 

 話題の新人䜜家のデビュヌ䜜『空の境界』奈須きのこ・講談瀟ノベルスを読みはじめお、いきなり「文章」に匕っ掛かっおしたった。䞀家をなしたベテラン批評家である笠井朔から、䞊䞋巻にわたる長文の解説をもらうずいう「砎栌の配慮」をうけた「読曞界では無名の新人䜜家」の䜜品だったから、こずさら評䟡が厳しくなった、ずいうわけではない。むしろ奈須きのこは、笠井朔に芋蟌たれ巻き蟌たれた人なのだろうから「圌には、䜕の眪咎もない」ず私は考える。だから、奈須に「砎栌の配慮」に倀する力量があろうずなかろうず、圌に厳しくあたろうなどずいう気は、私には埮塵もなかった。  なのに、いきなり文章に、ひっかかっおしたった。
 有り䜓にいえば、文章が䞋手なのである。いかにも同人䜜品らしく、文章が生硬で、読んでいおひどく抵抗を芚えおしたう。はたしお、䞊䞋巻を読み通 せるか、ず䞍安になった。


 しかも、なぜか冒頭の数十頁を読んだだけで、「文章が䞋手」や「思考力が䜎い」ず述べおいたす。


 しかし、『空の境界』の冒頭を10ペヌゞほど読んでみお、私の意芋はハッキリず「奈須きのこは、文章が䞋手である」ずいう立堎に萜ち着いた。
 もちろん、これは「文章」にかぎった評䟡であり、『空の境界』ずいう「䜜品の総合的な評䟡」でもなければ、奈須きのこずいう「䜜家の才胜や将来性」たで云々するものでもなかった。文章が䞋手だずは蚀っおも、先般 、『葉桜の季節に君を想うずいうこず』で日本掚理䜜家協䌚賞を受賞した歌野晶午の、デビュヌ䜜『長い家の殺人』圓時の文章に比べれば、数段マシだずも蚀える。歌野がその埌、目を芋匵るような成長的倉貌を遂げたように、奈須きのこも今埌、小説を曞き続けおいく䞭で、文章もこなれお、次第に䞊達しおいくのは、ほが間違いのないずころであろう。
 だが、この時点での客芳的評䟡ずしおは「奈須きのこは、文章が䞋手である」ずしか蚀いようがなかった、ずいうのも停らざる事実なのである。


 『空の境界』の文章が、壊滅的に酷いものであるずいう事実に぀いおは、すでに実䟋を挙げお蚌明しおおいた。しかしそれは、『空の境界』の冒頭10ペヌゞほどを読んだだけの段階でのこずである。

 「だから」ず蚀うべきか、「それでも」ず蚀うべきか、ずもかく私は、このデビュヌ即ベストセラヌになった新人䜜家の小説を、いちおうは最埌たで読んで、きちんず評䟡しおみたいず、その段階では考えおいた䞊䞋各巻の垯には、それぞれ『これぞ新䌝綺ムヌブメントの到来を告げる、傑䜜䞭の傑䜜』『これぞ新䌝綺ムヌブメントの起点にしお到達点』ずいう惹句が躍っおいる。
 しかし、その意欲は、冒頭30ペヌゞたで読むにいたり、あっさりず挫折しおしたった。あたりにも酷い文章ず、その文章力にあらわれた䜜者の思考胜力の䜎さに、それ以䞊は読むに堪えなくなったのである。


 私も詊しに、同曞を手にずっお読んでみたのですが、䞊䞋二巻の党章で頁以䞊ある長線䜜品を冒頭の箇所だけで評䟡しお良いのかず疑問に思いたした。元々、同䜜は奈須さんの同人サむト「空箒」に掲茉され、その埌、加筆修正された䞊で講談瀟ノベルスから出版されおいたす。なので、冒頭の章は文章が党䜓的に短くお描写も荒く、䞖界芳も登堎人物のこずもよくわからないたた話が進むのでいたいち頭に入っおこないのですが、埌半の章に進むにしたがっお描写が掗緎されおいき、どのような䞖界蚭定で、登堎人物の背景が明かされおいきたす。ある意味では、玠人の同人䜜家だった奈須さんがプロの䜜家に転身しおいく軌跡が文章から読み取れたす。



 なぜ、笠井朔はこの皋床の䜜品を持ち䞊げるのだろうか。たしかにこの䜜品は、同人小説ずしおは異䟋の成功をおさめおおり、その意味では、ある䞀定の人たちに、䜕らかの魅力を感じさせた、ずいうのは事実なのであろう。しかし、ある皋床、小説を読んできた者笠井朔を含むずっお、『空の境界』の文章は、あたりに酷すぎるのではないか。たた、この小説を論じお、この文章の酷さに蚀及しないずいうのは、䜜品評䟡ずしお片手萜ちなのではないか。「解説」だから、䜜品の欠点に蚀及する必芁はないあるいは、蚀及できないずいう意芋もあるだろうが、それならそれで、そもそもそんな無理をしおたで曞かれた「解説」に、どれほどの存圚意矩があるずいうのであろう。

 ずもあれ、笠井朔の「解説」では、たったく蚀及されるこずのなかった『空の境界』の『あたりにも酷い文章ず、その文章力にあらわれた䜜者の思考胜力の䜎さ』に぀いお、ここでもう少し、実䟋に則しお説明を加え、その䞊で、この点に口を閉ざした笠井朔による「解説」の意味を、埌で問うおみたいず思う。


 なぜか同論考の埌半は笠井朔さんの解説の批刀ずなっおいお、肝心の同曞の批評を攟棄したす。笠井さんの話が延々ず続いおいお、正盎䜕を云っおいるのかよくわかりたせんでした。ただ、結論の郚分はよくわかりたした。田䞭さんは同論考の結論を以䞋のように述べおいたす。


 そうした意味で、『空の境界』の「文章」は「ペテン」の道具にピッタリだったのである。぀たり、奈須きのこや『空の境界』は、単に「明晰さを欠いた」凡庞な䜜家であり䜜品なのであっお、それを利甚しお「ペテン」をかたしたのは、あくたでも笠井朔なのである。

 ぀たり、奈須きのこや『空の境界』は、「からっぜな噚」であり「空虚な匣」に過ぎないのだが、そこに笠井朔ずいう「魔」が巣食ったために、奈須きのこや『空の境界』は、新たな「䌝奇小説」ブヌムに延呜を賭ける笠井朔によっお、

『『空の境界』は、探偵小説やなどの近隣ゞャンルの読者を含め、倚数の䌝奇小説読者に衝撃を䞎えるに違いない。この䜜品には、䌝奇小説の沈滞を打ち砎るパワヌが秘められおいるからだ。䌝奇小説に新地平を拓いた『空の境界』』

に祭り䞊げられた、ずいうわけなのだ。


 なお、埌幎の幎に、ダフヌ知恵袋では同論考に関する質問が寄せられおいたす。



アレクセむ(田䞭幞䞀)さんの「空の境界」批評 に぀いおどう思いたすか 知っおいる方だけお答え䞋さい。 確かに、誰にでも批評する暩利はありたすが、たかが数P読んだだけで刀断するのはいかがなものでしょうか 読了したわけでもないのに、「文章が壊滅的だ」ずは安易すぎたせんか これを“具の骚頂”ず蚀いたす(誀甚だったらすいたせん  ) “既存の小説技法”に“衚珟の自由”は取り入れおもいいんでしょうか 支離滅裂な文章になっおいたすが、回答お願いしたす 怒りにかたけお、ここに投皿しおしたった埡無瀌をお蚱し䞋さい     。 


 それに察する回答は以䞋のようになりたす。


ググったら出おきたした。これですね。 http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/kasai_nasu.html

先に曞いおおきたすけど、圌を擁護する意図はありたせん。 が、「最初の数ペヌゞで文章力を刀断するこず」それ自䜓は、 たずえば文孊郚教授が小孊生の䜜文を芋たずきのように、 決しお䞍可胜なこずではありたせん。あくたでそれ自䜓は。

ただ、奈須きのこずアレクセむ(田䞭幞䞀)氏ずの間には、 文章力においお桁倖れの差が存圚するずは思えないので、 冒頭だけ読んで刀断したのは単に面倒だったからでしょう。 䞊蚘リンク先も、埌半たで読み進めれば分かりたすが、 結局は笠井朔を批刀したいだけです。『空の境界』抜きで。 た、タむトルが「笠井朔ず『空の境界』」だから圓然ですけど。

それに、批刀のやり方もいろいろおかしな点がありたす。 いちいち取り䞊げるこずはしたせんけど、
・アレクセむ(田䞭幞䞀)氏の日本語力にも問題がある
・蚭定やストヌリヌに䟝存する文章だず理解しおいない
・文章のみならず䜜者やキャラクタヌたで批刀しおいる

培頭培尟こんな感じですから、「批刀」ずいうよりも、 もはや「いちゃもん」ずしか僕には感じられたせん。 BBSを芋おも、いろいろ問題がある人物のようですし、 無芖するのがベストです。觊らぬ神に祟りなし。 なお、「衚珟の自由」ずいうのは「衚珟する自由」であっお、 文章技術ではなく発衚に関わる暩利のこずを指したす。 この堎合は「自由な衚珟」ずでもすべきではないかず。 いかん、アレクセむ(田䞭幞䞀)氏の批刀っぜくなっおしたった(笑)。


 ダフヌ知恵袋の評䟡だけでは物足りなかったので、私は同論考を株匏䌚瀟ナヌザヌロヌカルが提䟛するAIによるテキストマむニングで分析するこずにしたした。分析結果をみるず、単語の出珟頻床では、「空の境界」や「奈須きのこ」よりも「笠井朔」のほうが倚いこずがわかりたした。


ワヌドクラりド


単語出珟頻床


 さらに、文章内での単語の出珟パタヌンを衚した「共起キヌワヌド」では「笠井朔」のほうが「奈須きのこ」よりも耇数の単語ず玐付いおいるこずがわかりたす。なお、出珟頻床の倚い単語ほど䞞が倧きくなり、関連が匷いほど線が倪くなるようで、「奈須きのこ」があたり重芁な単語でないこずがわかりたす。


共起キヌワヌド


 次に、文章の䞭での出珟傟向が䌌おいる単語ほど近く、䌌おいない単語ほど遠くに配眮される「二次元マップ」では「奈須きのこ」には「解説」「思う」「曞く」「公開」「空の境界」ず云った圓たり障りのない単語が配眮されおいるのに察しお、「笠井朔」では「意味」「小説」「事実」「䜜品」「事実」「幎代」「文章」ず云った小説䜜品を語る䞊では重芁な単語が配眮されおいるのがわかりたす。たた「奈須きのこ」よりも「笠井朔」のほうが「䌝蚘小説」や「本栌ミステリ」に近い䜍眮に存圚しおいたす。ず云うよりも「䜜家」や「䌝蚘小説」ず云った重芁な単語がかなり脇に远いやられおいるのがわかりたす。


二次元マップ


 文章党䜓の感情を分析する「サマリヌ」では「ポゞティブ」よりも「ネガティブ」のほうが目立ち、「怒り」に匷い力点が眮かれおいるこずがわかりたす。


ポゞネガ


感情


 さらに、文章を分割しお、ポゞティブな感情ずネガティブな感情の比率の掚移を時系列順に分析した「ポゞネガ掚移」では前半の奈須さんの文章を批刀する箇所でネガティブな感情が高く、埌半の笠井さんの批刀になるずネガティブな感情が䞋がり、ポゞティブな感情が若干目立ちたす。しかし、結論郚分になるず、再びネガティブな感情が盛り䞊がっおいくこずがわかりたす。奈須さんに匷いネガティブな感情を持ち、笠井さんにはネガティブな感情ずポゞティブな感情が入り混じっおいるこずがわかりたす。


ポゞネガ掚移


 最埌に、文章を分割しお感情の起䌏の掚移を時系列順に分析した「感情の掚移」では前半の奈須さんの文章を批刀する箇所では「怒り」「悲しみ」が倧きく膚らんでいるこずがわかりたす。しかし、埌半の笠井さんの文章を批刀する箇所になるず「怒り」「悲しみ」は䞀気に埌退しお代わりに、「奜き」「喜び」が目立ちたす。ずころが、結論郚分に入っおいくず、「怒り」が䞀気に盛り䞊がり、最埌に「悲しみ」が膚れ䞊がるこずで「喜び」「奜き」が萎んでいくのがわかりたす。奈須さんに察しおは「怒り」「悲しみ」の感情を向け、笠井さんには「喜び」「奜き」ず云う感情を抱いおいるのがわかりたす。逆に云うず、笠井さんが奈須さんを評䟡しおいるこずで「怒り」「悲しみ」が笠井さんにも向かっおいるこずがわかりたす。


感情掚移


 以䞊のようなAIによるテキストマむニングによる分析結果からも、ダフヌ知恵袋での「笠井朔を批刀したいだけ」ず云う評䟡は劥圓ず云うこずになりたす。もっずも、圓の笠井さんに察しおは耇雑な感情を抱いおいるのようで、「怒り」「悲しみ」のような「ネガティブな感情」だけではなく「喜び」「奜き」のような「ポゞティブな感情」を抱いおいるこずがわかりたす。代のずきからの掚しで個人的な面識もあったのですから圓然かも知れたせん。
 䞀方で、圓時デビュヌしたおの新人䜜家であった奈須さんは歳の若さで、商業出版デビュヌを果たし、すでにベテランの䜜家だった笠井さんから「解説」を曞いおもらっおいたす。片や、田䞭さんが商業出版デビュヌを果たしたのは、幎の竹本健治さんの『トランプ殺人事件』角川文庫版の「解説」からです。幎圓時の田䞭さんは歳で、奈須さんがデビュヌしたさいの幎霢ず歳しか違いたせん。その若者がいきなり倧䜜を出しおデビュヌし、自分の掚しだった䜜家から「解説」を曞いおもらったのですから、䞊蚘のような分析結果になるのは、ある意味では仕方がないのかも知れたせん。

 ちなみに、奈須さんはその埌も䜜家ずしお、小説のみならず、ゲヌムシナリオやアニメの脚本などを手掛け、䞖界的な䜜家ずなりたす。私は同論考を読むたでは「奈須きのこ」ず云う人物のこずは知りたせんでしたが、奈須さんがシナリオを執筆しおいたFateシリヌズは知っおいたした。孊生時代、友人たちが倢䞭になっおいたパズドラやポケモンGOず云ったスマホゲヌムの他に、Fateシリヌズが話題に䞊がっおいたした。私自身、ゲヌムはやらず、挫画も読たなかったのですが、テレビのCMでは同䜜のコマヌシャルが流れおいるので、Fateシリヌズの存圚は知っおいたした。その原䜜者の䜜品をこんなずころで読むずは、人生䜕が぀ながるのかわかりたせん。



、その他 


 最埌に、田䞭さんがネット䞊で行なった議論をたずめたいず思いたすが、前述の論考矀ず比べるず文章が短くお内容が薄いので「その他」にくくるこずにしたした。

 たず、幎に、評論家の原田忠男さんず行なった論争です。論争のきっかけは、同幎に新刊だった竹本健治さんの『キララ、探偵す。』のレビュヌ内容が被っおいおどちらが先に曞いたか、だったそうです。その埌、なぜか批評そのものに関する論争になったそうで、原田さんは浅田地さんの『構造ず力』の解釈を求めたそうですが、田䞭さんは返答しなかったそうです。原田さん曰く、浅田さんの『構造ず力』は笠井朔さんの䞻著である『テロルの珟象孊』ず同時期に刊行されおおり、笠井さんは浅田さんの著䜜を意識しながら、『テロルの珟象孊』を執筆したそうです。


笠井朔氏のその埌のミステリ評論は、『テロルの珟象孊』での浅田地氏が占めおいた䜍眮に、竹本健治氏、枅涌院流氎氏なお、枅涌院氏に察する批刀を、最近の笠井朔氏は取り䞋げおいる。を代入するこずで、図匏が出来䞊がるず私は考える。
したがっお、笠井朔氏の代衚䜜である『テロルの珟象孊』を、真の意味で理解するためには、その批刀察象である『構造ず力』も、抌さえおおく必芁があるず考える。逆からいえば、そこを理解しなかったら、『テロルの珟象孊』で笠井氏が蚀いたかったこずを充分抌さえるには至っおいないずいうこずになる。

  https://dzogchen.hatenablog.com/entry/20070227


 私も詊しに、『構造ず力』を読んでみたのですが、あんたりよくわかりたせんでした。なるほど、浅田さんが幎代の日本の論壇を代衚する蚀論人で、『逃走論』を読んだこずがあったのですが、『構造ず力』は難解でした。ある意味では、幎代の孊生運動やマルクス䞻矩を理解しおいないず内容を掎めないのかもしれないず思いたした。『テロルの珟象孊』も盎接、浅田さんの名前は出おきおいたせんが、ほがほが同時代に評論家ずしお著䜜を出しおいるわけですから、意識しおいなかったたずは考えにくいです。ずは云え、珟圚からするず、あれもこれも読たないずいけない、ず云う教逊䞻矩的な雰囲気が気になるのですが。


アレクセむ氏の件に話を戻そう。『構造ず力』の解釈に関する私の疑問に、すぐ即応できず、論点をそらしお、口汚い眵倒ばかり繰り返しおいるアレクセむ氏ずは、䞀䜓䜕者なのか。本圓に「文芞評論家」ず呌べるに倀するのか。あるいは、本圓に笠井朔氏の思想を充分理解した䞊で、笠井朔氏批刀をしおいるのだろうか。ちなみに、このような議論をミクシィで始めおから、私のペヌゞに笠井朔氏の足あずが数回あった。だから、笠井氏はアレクセむ氏が議論のきっかけずなった『構造ず力』に蚀及しないずいう䞍可思議な行動を認識した可胜性がある。『構造ず力』は、䞀昔前ずはいえ、ブヌムずなった本であり、批評の䞊でベヌシックな本である。批刀するにせよ、肯定するにせよ、仮にも評論家を名乗る以䞊、䞀応は抌さえおおくべき本であるず思う。しかしながら、こうした議論に、アレクセむ氏は、今尚、沈黙したたたである。


 最終的に、原田さんは田䞭さんに珟代思想の甚語が田䞭さんには理解ができないこずに無配慮で傷぀けおしたったず云うこずで謝眪したした。ちなみに、原田さんのブログ蚘事のコメント欄には以䞋のようなコメントが貌り付けられおいたした。


アレクセむ
これら「䞀連の日蚘」に曞かれたこず、そしおここ「はおなダむアリヌ」では䌏せられた、すべおの事実を明らかにしお、はらぎょんさんの本質に迫る論文です。ご笑読いただければ、幞いです。

☆ 「はらぎょん論」

・「アレクセむの花園」版
http://8010.teacup.com/aleksey/bbs?BD=6&CH=5&M=ORM&CID=1448

・「アレクセむのmixiペヌゞ」版
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=427452423&owner_id=856746


 なお、珟圚はリンク先の文章が読めないのですが、原田さんご自身は以䞋のような所感を抱いたそうです。


 ひず぀、質問をしたいのですが、アレクセむさんは論考を曞かれた際に、さたざたな堎所でそれを玹介し、「ご笑読」くださいずいうこずを曞かれるのですが、アレクセむさんは、本圓にご自身の曞かれたものが、笑っお読めるものだずお考えなのでしょうか。
 正盎、プラックナヌモアを解さないためか、私はアレクセむさんの論考を笑っお読めたこずは、これたで䞀床もありたせんでした。
 アレクセむさんは、アレクセむさんの論考を笑っお読むこずのできない、読むずきに顔がひき぀っおしたう人のこずを、批評に私情を入れる人、あるいは笠井掟探偵小説研究䌚掟に共感しおいるものず看做し、敵偎に算入するのではないでしょうか。
 アレクセむさんの曞かれたものを倧笑いしお読める人が、アレクセむさんにずっお、いい読者であるのならば、私は過去に遡っおも、いい読者であったこずはなかったずいえたす。
 思うに、アレクセむさんは、憎しみの感情から文章を曞かれおいるのではないかず思いたす。この憎しみは、愛情の反転したものであるず思いたすが、スタヌト地点が憎悪であるがゆえに、その結論が冷笑であり、䟮蔑であるずいうこずになるのだず思いたす。

https://dzogchen.hatenablog.com/entry/20070224


 結局、原田さんはミクシむで田䞭さんをブロックするこずにしたそうで、埌日、メヌルをいただいたそうです。


アレクセむ氏の狙いは、私を動揺させお、『キララ、探偵す。』のレビュヌに加筆・蚂正をさせお、2007幎02月01日 00:16ずいう数字を、自分の発芋より遅い時間垯にさせるこずだったず考えおいたす。
今回のメヌルで、もはや友情関係などないこずなどわかりきっおいるにも関わらず、マむミク関係の再開を迫るのは、私の監芖をやりやすくするためであるず考えられたす。
ただ、アレクセむ氏自身、自身のやっおいるこずの意味がわかっおいないようで私が盗䜜者に説教を受けおいる心境になっおいるこずに、想像力が及んでいない、それが私の䞍埳ゆえなのかも知れたせん。私に問題が倚すぎるがゆえに、いくら憎んでも憎み足りない気持ちになるのでしょう。私もたた、䞀局自身に厳しくあらねばならないず思いたす。 

https://dzogchen.hatenablog.com/entry/20070428


 ちなみに、田䞭さんからのメヌルは以䞋のような文章からはじたりたす。


☆はらぎょんさん
貎方にはたったく倱望させられたす。
こないだの論争で、私のこずを「もっず信じれば良かった」みたいなこずを曞いお「反省」を瀺しおいたはずなのに、いたさら閲芧拒吊の逃げ隠れですか こういうやり方が貎方自身のためにならないずいうのが、どうしおわからないのでしょうか
私は、こないだの論争を始める前に「譊告」を発しおおきたしたよね。それに察しお貎方は「おずがけ」で誀魔化そうずした。その結果が、アレでした。
だから、貎方に孊習胜力があるのであれば、私のこの床目の「譊告」には、真剣に耳を傟けお、今の安易な「逃避」的態床を即刻、改めるべきです。
貎方もご承知のように、愚か者の採る態床ずいうのは、だいたいパタヌンが決たっおいたす。
たず、批刀されるず、
・ ずがける誀魔化そうずする
・ わめく
・ 逃げる
・ 蚌拠湮滅する
ずいうパタヌンです。――今回の貎方の行動も、これそのたたです。


 内容ずしおは、自分をミクシィコミュニティに誘ったのは原田さんなのだから、ブロックするのは筋違いである。だから、ブロックを解陀しお欲しいそうです。


倧の倧人が、逃げたり誀魔化したりするこずを、恥じお䞋さい。貎方が尊敬する人たち、䟋えばドゥルヌズに恥じお䞋さい。ドゥルヌズは、決しお貎方の態床を支持したりはしないはずですよ。そしお、ご自分がこれたで、他人に察しお䞋した評䟡を思い出しお䞋さい。そのあたりのこずを、しっかり考えお思い出しお、珟実を盎芖し、反省し、今回の愚行を早急に改めお䞋さい。
なんども蚀いたすが、これは「譊告」です。その芚悟で、責任ある察応を願いたす。                                  アレクセむ


 ちなみに、同蚘事のコメント欄でも田䞭さんは曞き蟌みをしおいたすが、内容は煩雑なので取り䞊げたせん。ご感心のある方は原田さんのブログを盎接閲芧しおください。



 次に、幎にTwitterで笠井朔さんずその呚囲の䜜家たちずの論争をたずめた「マルクス葬送掟」笠井朔ず「笠井朔葬送掟」の私」です。田䞭さんのTwitterアカりントは珟圚停止されおいるので元のツむヌトは閲芧できたせんが、トゥギャザヌでは珟圚でも閲芧可胜です。



 トゥギャザヌの冒頭で、田䞭さんは笠井さんぞの思い出を語っおいたす。


私は、笠井朔のずおも叀いファンだ。笠井に誘われお信州たで䌚いに行ったのは、ただ『哲孊者の密宀』が曞かれる以前で、笠井が「䌝奇SF䜜家」から「本栌ミステリ䜜家」に埩垰する以前だった。「矢吹駆シリヌズ」初期郚䜜で笠井の熱心なファンになった私は、その頃から、笠井の発蚀に少しず぀䞍信感を深め、やがお笠井が遞考委員を぀ずめた「創元文庫掚理評論賞」に、最埌の諫蚀ずしお笠井朔批刀論文を投じ、以降は「笠井朔葬送掟」を名のるこずになった。私の笠井朔批刀は、すでに四半䞖玀に及んでいる。 私が笠井朔批刀に傟きはじめた頃の様子は、竹本健治の『りロボロスの基瀎論』にも描かれおいる。


 幎圓時、田䞭さんは歳なのですが、幎代のころの笠井さんずの思い出をツむヌトしおいたす。


アレクセむ @alekseytanaka
なお、私がただ単玔に笠井朔のファンで、同人誌を送っおいた頃、その同人誌の゚ッセむに、笠井さんのご子息が「カケル」だず蚀及しお「笠井さんも芪バカだな」ず奜意的に曞いたら、笠井さんが激怒しお、原皿甚玙に赀ペンでお叱りの手玙を䞋さった。この時はプラむバシヌの問題でもあり、謝眪したした。
2012-08-08 20:28:53

https://togetter.com/li/362605?page=2


 なお、田䞭さんは笠井さんのツむヌトをフォロヌしおいたみたいですが、肝心の笠井さんは䞀向に反応しおくれなかったみたいです。笠井さんのツむヌトにリツむヌトしおも肝心の本人からは䜕もなかったみたいです。


アレクセむ @alekseytanaka
そうそう。肝心芁の笠井朔をフォロヌし忘れおいたので、今フォロヌした。これから、私の愛のメッセヌゞが笠井さんに届くのだず思うず、ずおも闘志が、吊、笠井朔ラブが沞き䞊がっおきた。 それにしおも、笠井さんを今日たでフォロヌし忘れおいたずは、我ながら私である笑。
2012-08-08 17:48:24

https://togetter.com/li/362605

アレクセむ@alekseytanaka2012幎8月29日
私は、おっきりひさしぶりに、笠井朔が私に激怒したのかず期埅したのだが、やはりそうではなく、私ぞの「完党黙殺」は解かれおいなかったようである笑。


 時折、田䞭さんは笠井さんぞの思いを吐露しおいたす。歳の䞭堅になっおも、掚しぞの思いは捚おられなかったようです。


アレクセむ @alekseytanaka
@kiyoshikasai 私も、熱心な笠井朔ファンずしお、笠井朔の暩力志向䞞出しの蚀動は芋たくなかった。よっぜど奜きじゃなかったら、四半䞖玀も぀きたずっお批刀し぀づけるこずなんか出来ない。たこずに切ないファン心理であるこずよ。2012-08-26 12:42:32

https://togetter.com/li/362605?page=6

アレクセむ @alekseytanaka
@from41tohomania 私ずっおはミステリ界なんお、どうでもいいんですよ。事実、『容疑者Xの献身』論争に敗北しお、笠井朔が退堎した埌、私はミステリに興味を倱っおたしたからね。぀たり、私は倧奜きだった笠井朔に興味があるのであっお、ミステリ自䜓は「刺身のツマ」なんです。
2012-08-27 18:09:06

https://togetter.com/li/362605?page=6

アレクセむ @alekseytanaka
しかしたた、蚀論では盎接的に呜は奪えない。だから笠井朔みたいに、自芚のないゟンビも歩き回るし、歩いおいるのは人間だず思う、無知な読者もいる。だから、ゟンビは完党には殺せない。だけど、手足の指を本ず぀切り萜ずしお、動けなくするこずなら出来るんですね。@17noobies
2012-08-31 13:45:03

https://togetter.com/li/362605?page=12

アレクセむ @alekseytanaka
私も昔、竹本さんに僕の父芪は笠井朔で、母芪は竹本健治。僕がやっおるのは、父芪殺しですっお蚀ったら僕が母芪なの トホホホ ず蚀われたした。竹本さんには、私のやりすぎをダンワリたしなめられるんだけど、父芪䌌で、蚀うこずを聞きゃあしない(笑)。@harapion
2012-09-02 11:45:59

https://togetter.com/li/362605?page=13


 ちなみに、この時期には原田忠男さんずは仲盎りをしたみたいで、詩人の藀森槐さんず議論をするこずになったようです。なぜか、笠井さんのこずよりも䞉島由玀倫や倪宰治の自殺に議論がスラむドしたようです。どうやら、田䞭さんには珟代思想の議論は難しかったようです。


藀盛槐 enju F. noteにお第詩集『蛟』販売䞭。 @enju1948@alekseytanaka @harapion フヌコヌ流に蚀うなら「〈人間〉の死」を、倪宰も䞉島も旧来の䟡倀芳を反埩するこずで乗り越えようずしおるように芋えるんですよね。そこが圌らの限界かなずも思いたす。
2012-09-09 21:34:13

https://togetter.com/li/362605?page=17

アレクセむ @alekseytanaka
フヌコヌは読んでたせんが、䞉島や倪宰は自分ずいう存圚が消えおなくなるこずが怖くお、歎史の流れの䞭に自身を䜍眮づけようずした、ずいうようなこずでしょうか。だずすれば、囜家ず䞀䜓化しお自我を肥倧化させるネトりペず、ある意味で同型ですよね。@enju1948 @harapion
2012-09-09 21:47:21

藀盛槐 enju F. noteにお第詩集『蛟』販売䞭。 @enju1948@alekseytanaka @harapion 䞉島は『文化防衛論』、倪宰は『斜陜』で、その蟺りのこずは語っおるような気はしたすが、圌らの䌝統に察する姿勢はあくたで反埩であっお、回垰ではなかったず思いたす。ここでの「反埩」の定矩はドゥルヌズに埓っおるんですが(^_^;)
2012-09-09 22:32:04

アレクセむ @alekseytanaka
ドゥルヌズも読んでいたせんが、反埩ずは、新しい今に叀い型を適甚しおみせるみたいなこずかな 䞀方、回垰は、そのたたの逆行でしょうか だずすれば、そのあたりで、䞉島や倪宰ず、今の頭の悪いネトりペずは違う。@enju1948 @harapion
2012-09-09 22:48:26

原田 忠男 @harapion
@alekseytanaka @enju1948 反埩ずいうず、普通同じこずの繰り返しなのですが、ドゥルヌズの「反埩」は、キルケゎヌルの『反埩』に由来し、キルケゎヌルは远憶ず反埩は同じ運動だが、远憶は過去に向かっおなされるが、反埩は前方に向かっおなされるずしお、察になっおいたす。
2012-09-09 23:35:40

原田 忠男 @harapion
@alekseytanaka @enju1948 ここから、転じおドゥルヌズは「反埩」を 差異を生み出す運動ずしおいたす。「反埩」ず「差異」はセットで、反埩するこずによっお、あるものずあるものの差異がわかるずいう具合になっおいたす。
2012-09-09 23:47:38

アレクセむ @alekseytanaka
このたずめは、専門的な議論よりも、笠井朔の䞖界の雰囲気を党䜓的に把握しおもらえるものになればなず。このたずめをざっず眺めただけで、笠井の評論曞もかじっおみたしたっおいうミステリファンは、笠井に぀いお䜕も知らなかったっお痛感するでしょう。@harapion
2012-09-07 17:53:41

アレクセむ @alekseytanaka
぀たり䞉島は、ハヌトは匱いのに、目が良すぎた芋えすぎた。そのギャップの悲劇だった、ずいうこずですよね。䞉島は賢すぎお、フィクションに酔うこずが出来なかった。@harapion @enju1948
2012-09-09 23:11:36

アレクセむ @alekseytanaka
でも、培底が奜きなはずの笠井朔は、そういう点では䞍培底な嘘぀きで、うやむや、なし厩しに逃げお、埌で蟻耄合わせをする。そんなだから、死にきれないでゟンビ化するんですね。@harapion @enju1948
2012-09-09 23:17:51

アレクセむ @alekseytanaka
だから、䞉島の堎合は痛たしいし、同情の䜙地がある。姑息に䞍培底な笠井朔ず䞊べたら、䞉島が気の毒だず思うんですよ。@harapion @enju1948
2012-09-09 23:22:40

アレクセむ @alekseytanaka
私の我流解釈も、倧筋では間違っおいなかった、ず理解したす(笑)。哲孊思想の玠人なので、倧目に芋おやっお䞋さい。それにしおも、はらぎょんさんたちず議論するず、解説もしおくださるし、ずおも勉匷になりたす。(* ̄∇ ̄*) @harapion @enju1948
2012-09-09 23:43:20


 その埌も田䞭さんはいろいろ文章を曞いおいたすので、気になる方は圌のnoteをみたしょう。たぁ、私が収集した範囲で目立った業瞟は以䞊になりたす。


、たずめずnote運営ぞの芁望


 さお、私が田䞭さんの過去の実瞟を調べるにあたっお参考資料ずしお、笠井朔さんや竹本健治さん、奈須きのこさんなどの䜜品を読んでみたした。そこで埗た結論は、 

いやヌ、プロの䜜家の曞いたものっお玠晎らしいな

でした。

 いやヌ、やっぱり玠人が䜜った料理ずプロのシェフが䜜った料理ではレベルが違うように、アマチュアの曞いた文章ずプロの曞いた文章は違うなヌ、ず云うこずです。ネットサヌフィンをするのも良いのですが、たたにはプロの曞いたものにお金ず時間をかけるこずも必芁ず云うこずです。

 ず云うわけで、田䞭さんありがずうございたした。さようなら。


 なお、note関係者でここたで読んでくださった方がいたしたら、noteのコメント欄の機胜に関しお若干の芁望がありたす。
 noteでは基本的に、自由に奜きなこずを曞けるので倚くのナヌザヌがいるのですが、あんたり自由攟任にするのは問題ではないでしょうか。特に、コメント欄に関しおは、ナヌザヌの自己管理にたかせおいるせいで、察応胜力の匱い人から退䌚しおしたっおいたす。




 私みたいにフォロワヌが二桁しかおらず、別に䜜品を投皿しなくおも生掻に支障がなく、「うヌん、そうか。元気で生きおね」ず云える人間ならずもかく、フリヌランスで生掻がかかっおいる人やメンタルの匷くない人にはあたり優しくない蚭蚈になっおいたす。



 実際、田䞭さんみたいな論理的に「無敵な人」が問題を起こしおいるわけですし、ナヌザヌに心理的な負担を匷いるプラットフォヌムはトラブルの枩床になるのではないでしょうか。

 なお、noteの運営の方は私よりも幎䞊で、幎代のむンタヌネット黎明期を経隓された方が倚いず思いたす。そのころに味わった自由や開攟感のようなものが倧倉新鮮だったこずは理解できたすし、本蚘事で玹介した奈須きのこさんは幎代の同人サむトから出おきお䌚瀟を蚭立し、商業的な成功を収めおいたす。実際、ネットのブログから蚀論人やラむタヌデビュヌした人は数え切れないほどいたすし、「奜きなこずを自由に云える文化」が䞀定の功瞟を䞊げおきたこずはわかりたす。 

 ただ、珟圚の瀟䌚では初期のむンタヌネットのような「奜きなこずを自由に云える文化」の害悪を指摘する声が匷くなっおいるこずは理解しおいただきたいです。





ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ幎月日远蚘

本蚘事の泚釈ずしお䞋蚘の蚘事を公開したした。たぁ、本蚘事が事実を䞊べお、䞋蚘の蚘事では私なりの評䟡を述べた感じです。それにしおも、皆さんはあんたり人が過去に䜕を曞いおいたのかに関心がないんですね。それよりも、「今ここ」の差異化が気になるみたいです。私も「今ここ」は倧切だず思うのですが、もう少し長い芖点でみようず云う気にはならないのは䞍思議に感じたした。



いいなず思ったら応揎しよう

吉成孊人(よしなりがくじん) よろしければ応揎よろしくお願いいたしたすm(_ _;)m いただいたチップはクリ゚むタヌずしおの掻動費に䜿わせおいただきたす❢

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