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人事異動と公務員

公務員として働く中で、
誰もが一度は感じる「やりたい仕事はできるのか」という問い。

今日はそのことについて、
私自身の経験も交えながら考えてみたいと思います。


公務員ってやりたい仕事はできるの?

公務員を志すとき、
多くの人は「こういう仕事がしたい」「この分野に携わりたい」
といった思いを持っているはずです。

しかし実際には、公務員組織は非常に幅広い業務を抱えており、
希望どおりの部署に異動できるケースは決して多くありません
これは私自身、長く働く中で痛感してきた現実です。

希望が通らない理由

私も20年以上公務員として働いてきましたが、
自分の希望が通ったのは一度きりだったと記憶しています。
異動希望を提出し、
上司との面談で理由を丁寧に説明しても、なかなか叶わない。

私自身、人事担当を経験し、
現在は管理職として組織運営に関わる立場になってみると、
その理由も理解できます。

人事にはまず「組織としてどうあるべきか」という大きな枠組みがあり、
Aさん・Bさんを含む多くの職員をどう配置すれば組織が機能し、
破綻しないかが最優先になります。

そのため、個人の希望は“無視されるわけではないが、後回しになりがち”
というのが実態です。

激務部署に人が偏る構造

その結果どうなるか。
能力が高く、組織運営に欠かせない人材ほど、
激務部署から激務部署へと渡り歩くことになります。

本人が望んでいるならまだしも、多くの場合そうではありませんし、
長時間労働が続けば健康リスクも高まります。

一方で、比較的業務量の少ない部署に長くいる人は、
負担が軽いまま給与はほぼ同じ
(残業代がきちんと出るなら残業代分は異なりますが、仮に出たとしてもじゃあ出るならいいかと思う人もそこまで多くはないと思います)

これはどう見ても不公平ですし、組織としても健全とは言えません。

不公平を解消するために

そこで私が提案したいのは、次のような仕組みです。

「過労死ラインを超えるような激務部署には最長2年まで。
 その後は必ず1年間、出先や比較的負担の軽い部署に異動させる」

派遣社員のクーリング期間に近い考え方ですが、
これを公務員にも導入できないかと思っています。

実現すれば、今のような極端な不公平はかなり解消されるはずですし、
実際に無理をし続けて倒れてしまう人も救えると思います。

「できる」と「できない」のあいだで立ち止まる

もちろん、理屈としてはできたとしても、
実際に制度化するのは難しいでしょう。

激務部署から人を抜けば、
代わりに来た職員で組織を回せるのかという問題もあります。

残念ながらすべての人が同じ能力や経験を持っているわけではないですし、
結局できる人が抜けたら同じレベルのできる人がはまらないといけなくなり、そんな余裕はない職場がほとんどですよね。

結局のところ、「わかっていても実現が難しい」
というのが現場の実態なのだと思います。

未来のために、いま手を打てること

法律や条例等でそうしたことを義務付けてしまえば、
最初は戸惑ったとしてもそれで動かざるを得ないので、

そういう方向で動くような組織に変わっていくとは思います。
(もちろん、それに伴うコスト増やサービスの低下等は生じるので、
そこを受け入れられるのかという問題はあります。)

私としては、このままの状況が続くと、
できる職員は疲弊し倒れていき、
もしくは疲れ果ててやめてしまう、ということにつながるでしょう。

現に私の周りでもそのような例は起きており、
これが続くと激務部署を担ってくれていたできる人がいなくなり、
結局抜けた状態で回さざるを得なく
なってしまうでしょう。

結果同じ事になるくらいなら、予防的にやるのもありなのではないか。

1年が無理なら3か月休ませるというやり方などもあると思いますし、
少しずつでも、働く人が健全に力を発揮できる仕組みが
整っていくこと
を願っています。

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