夏休み20日目|渋滞にハマった30分、実は語彙力爆誕の時間だった
夏休み20日目
おばあちゃんと娘と私で、ショッピングモールへ
車の中は、行きも帰りも永遠のしりとり大会でした。
渋滞もあって、気づけば片道30分以上乗っていたのですが、こういう時間、みなさんはどう過ごしていますか?
実は、車の中の過ごし方には、
発達段階や子どもの特性に合わせた工夫があります。
車内は、窓の外の景色以外に視覚的な刺激が少ない、独特な環境です。だからこそ、耳から入る情報や言葉のやり取りに意識が向きやすく、言語的な遊びと相性がとても良い場所なんです。
◆年齢・発達段階に合わせた車内遊び
・1〜2歳頃:言葉のやり取りはまだ難しい時期なので、窓の外を見ながら「あか、みつけた」「わんわんいたね」というように、大人が見つけたものを実況するように話しかけるだけでも、十分な刺激になります
・3〜4歳頃:「くだもの、なにがすき?」のような簡単な質問や、「動物の名前、順番に言ってみよう」といった仲間集めゲームがちょうど良い難易度です。この時期はまだ複雑なルールの理解が難しいので、自由に答えられる質問形式が向いています
・5〜6歳頃:しりとりやなぞなぞなど、ルールのある言葉遊びが楽しめるようになります。しりとりは、前の言葉を覚えておく「記憶力」と、ルールを守りながら考える「実行機能」の両方を使う、実はよくできた遊びなんです
・小学生以降:「今日一番楽しかったことは?」「もし〇〇だったらどうする?」など、少し考えを深める質問にも答えられるようになっていきます
車での言葉遊びを繰り返していると、最初はこちらからの声かけが必要でも、次第に「車の中ではこうやって過ごすもの」という感覚が子どもの中に育っていきます。これは車に限らず、バスや電車、病院の待ち時間など、他の「待つ場面」にも応用が効く力になっていきます。ヴィゴツキーという心理学者は、大人との言葉のやり取りを通じて子どもの思考力が育っていくと考えましたが、車内でのなにげない会話も、実はこうした学びの土台になっているんです。
言葉遊びには、思っている以上の効果があります。
しりとりやなぞなぞを通じて語彙が増えると、それだけ「使える言葉の引き出し」が増えることになります。
そして語彙が豊かになると、物事を分けて考えたり、順序立てて説明したりする力、つまり思考力そのものが育ちやすくなることが、言語発達の研究でもわかっています。
言葉は、考えるための道具でもあるんです。何気ない車内での言葉遊びが、実は子どもの思考力を底上げしているのかもしれません。
これまで知育教室の講師として、たくさんのレッスンをさせていただいてきたので、実は言葉遊びのアイデアはまだまだたくさんあります。いつか、まとめてご紹介できたらと思っています。
とはいえ、毎回全力で相手をするのは、正直しんどい時もあります。
疲れていたりイライラしそうな時はスマホに頼ってもいいし、余裕がある時は一緒に遊ぶ。このバランスを大事にすることの方が、結局は長く続けられるコツなんじゃないかなと思っています。
しりとりに飽きてきた頃、ふと思い出してバナナマンの番組でやっていた「あたまおしりゲーム」を真似してやってみることに。ルールを説明しながら一緒にやってみると、娘も要領をつかんで、渋滞中とは思えないくらい盛り上がりました。テレビで見ていたものが、こんな形で親子の遊びになるとは思っていなかったので、なんだかそれだけで嬉しい発見でした。
まりな
