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2026海賊通信 Vol.7 「徳島相手に念願の初勝利 防御率0.53 6月からのチーム反攻に繋がるか」投手 中西 真三郎 背番号19

入団1年目の右腕、中西真三郎投手が5月31日、徳島IS相手に5イニングを零封し初勝利を上げた。中継ぎとして4試合に投げた後、先発登板3試合目の念願の勝利だ。まだ投球イニング数は16回と少ないものの、防御率は驚異の0.53を誇っている。

この日、中西投手は4安打を許し、1四球・2死球を与えた。3度スコアリングポジションを背負ったが、慌てることなく冷静に投球。「先ずは1イニングずつゼロで抑えることを考えた。ストレートでフライアウトが取れたのがよかった」と自らを分析し、「先週1週間の疲れが完全には取れていなかったが、ストレートの出力に強さがあった」と見る。この日ストレートは最速149㌔に届かなかったものの、力感のないフォームからカーブ、カット、スプリットも低めに織り交ぜた。

2度巧みな牽制で自らを助ける
また、相手ランナーを3回と4回に巧みな牽制で2度刺し、チャンスの芽を摘んだのも自らを助けた。「牽制はとりわけ得意というわけじゃないが、キャッチャーのサインのタイミングがよかった」とし、チームメイトの投手からは「牽制するぞという間じゃないところがいいと思う」と評価する声がしきりに聞かれる。

徳島戦で力投する中西投手=5月31日の坊っちゃん・写真はいずれも同

エースについた大学4年の春、トミージョン手術を受けた。大過なく手術は成功し、1年間ほど大学を休学して回復に努め、この6月で手術後2年になる。パイレーツ入団後はコンディションに不安などないものの慎重に登板し、4月5日の徳島戦を皮切りに徳島戦2試合、香川OGと高知FD1試合ずつ1イニング限定でリリーフ登板。それを経て5月13日ソフトバンク(3イニング)、24日徳島(5回と3分の1イニング)、そして31日の徳島戦(5イニング)と先発3試合でマウンドに上がった。その結果、31日現在の成績は、登板7試合・打者延べ65人・16イニングを投げて、奪三振13・被安打11・被本塁打1・与四球3・与死球4・自責点1の防御率0.53となっている。

同投手は、「入団した直後はストライクを投げるのに精一杯で、打者と勝負するのでなく、自分と勝負しているようだった」と振り返る。だが、リリーフ、先発と経験を重ねるうちに「投球の矢印を自分じゃなくて打者に向けられるようになった。中でも先発したソフトバンク戦と徳島戦が自信になった」。今回の初勝利は、自らだけでなくチームにとっても6月からの反攻に向けた大きな1勝に違いない。「今後課題はもっとスタミナをつけること。そして落ちるボールなど持ち球の精度を高め、もう一回り成長してシーズン後半に注目される投手になりたい」と中西投手。その先にあるNPB入りを虎視眈々と睨んでいる。

ヒーローインタビュー後に祝福のシャワー
満面の笑顔を見せる中西投手

PROFILE
中西 真三郎(なかにし しんざぶろう)

2002年11月3日生れ 23歳 176㎝/84㎏ 右投/右打 
神奈川県出身 関西学院高~関西学院大卒