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トレド サン・フアン・デ・ロス・レイエス教会 | 30 May '26 スペイン散歩 (17)

サント・トメ教会からアンペル通りを徒歩5分。通りに面した開口部が狭い教会は、イベリア半島が縦に三分割されていた頃、カスティーリャ王国のイザベル女王とアラゴン王国のフェルナンド2世が政略結婚しカトリック両国を統合。そして、イスラム勢力を駆逐、さらに西側のボルトガルとの戦いに勝利(1476年)、二人が墓所とする目的を持って当時の首都トレドに建てられた(1476〜1526)。
 それ故か、地上階内部の回廊天井はアーチ状で透かし彫り。優しいマリア像などの聖像が美しく佇む。パティオから射す光の状態が心地よい。階上の格天井は木の細工が施されたプラテレスコ様式、複雑に入り組んだ模様と色彩が豊か。見惚れてパチリを何度も。

オレンジの木などが植えられたパティオ
ムデハル様式の格天井

礼拝堂のラテン語碑文「私は待っている、死がおとずれるその時まで。(ヨハネ福音書4章)」と想像で読解。正解をご教授示いただけたら嬉しい。  
壁一面に施された彫刻

礼拝堂は白を基調としたイサベル様式。キリストの生涯が語られる祭壇屏を上階から俯瞰。天井の高いドーム型空間はステンドグラスの光も入り厳か。
 5月・6月は結婚式の催される季節。神父さんが現地ガイド氏の同級生ということで近くまで入らせてもらえたので、参列者のお顔は控えめにしてパチリ、パチリ。


西側 ファサード

イザベル女王とフェルナンド2世は、レコンキスタ(イベリア半島でのキリスト教勢力がイスラム教勢力から国土を回復した運動)が終結されたとされる1492年12月のアルハンブラ宮殿陥落をうけて墓所をグラナダに移すことにしたので、トレドの教会は微妙な状態で完成されたように思う。

外壁左上に飾られた鎖

ガイド氏は教会を振り返りながら、「グラナダ攻略戦の勝利と、解放されたキリスト教徒捕虜の記念として、実際に使われた鎖がそのまま壁に掲げている」と教えてくれた。「ぎょ! 500年以上前の鉄」ではありませんか。足が、手が、首が、まとわりついて、40度の灼熱にさらされている。湿度がないことが、記憶を風化させないのだろう…… と思ったしだい。


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