味を言葉にしてみたら…
「プレスに似てる感じとは?」
そう聞かれて、
改めてカップの中を思い覗き込んだ
飲み進めていくと、
底のほうに、少しだけ残るものが、
最後まで一緒に流れていかずに、
静かに沈んでいくもの。
それは、取りきれなかったというより、
そこに居場所を見つけたようにも見え
口に含むと、
するりと消える軽さではなくて、
ほんの少しだけ、まとわりつくような感覚が…
でも、それは重たいわけではなくて、
舌の上に、膜をつくるような
そんな質感。
このコーヒーは、最後まで澄みきらない。
「プレスみたいな感じ」
そう言っていた中には、
沈んでいくものと、
残るものがあったのかもしれない。
「この膜の正体はなに?」
言葉に表すと、
コーヒー用語になってしまい
私が見ているものとは違う
伝えたいのは、それじゃないのよ
そんな事を思いながら、
コーヒーカップを眺めてみた
そんな瞬間が、わりと好きかな
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