ディズニープラス版『キャッツ・アイ』試写会レビュー――レトロと令和が融合した、新しい世界観
試写会に参加して
ディズニープラスでリメイクされた『キャッツ・アイ』の試写会に参加し、第2話まで鑑賞した。登壇者は声優の小松未可子さん、小清水亜美さん、花守ゆみりさん、佐藤正治さん、さらに「3時のヒロイン」も加わり、イベントとしても大いに盛り上がった。
観客の中には原作ファンも多く、会場全体として「原作に忠実であること」への評価が強く感じられた。

世界観:レトロと令和の融合
まず印象に残ったのは、キャラクターデザインや作画の「ミックス感」だ。レトロな可愛さを残しつつ、現代的なタッチが加えられており、過去を知らない自分でも自然に受け入れられる。
ストーリーは、普段は普通の3人が父親の手がかりを求めて盗みに挑むという強い意志を描いており、その軸が物語を引っ張っていく。1話ごとの展開はシンプルで見やすく、それでいて「父親を探す」という大きな謎があるからこそ続きが気になる。
リメイクならではの表現
令和版ならではだと感じたのは、スマホやネット検索を駆使する描写や、爆発・侵入シーンの映像表現だ。アクションの迫力は明らかにレベルアップしており、現代アニメの技術力を強く感じる。一方で、カードを残すといった昔ながらの演出や、毎回同じ刑事に追われる設定など「古さ」を感じる部分も残されている。ただその“古さ”がむしろ原作リスペクトとして効いていて、懐かしさと新しさが同居した独特の世界観が成立していた。
また、声優陣が語っていた「令和らしさを声に込めた」という話も印象的で、確かに古臭さを感じることはなく、現代に生きるキャラクターとして自然に響いていた。
声優陣の存在感
試写会で強く感じたのは、声優の声の切り替えのすごさだ。登壇時の素の声と演技中の声が全く違い、「本当にスイッチが入る瞬間」を目の前で体感できた。
特に小清水亜美さんは普段の柔らかい声から一転して、たくましい女性像を力強く演じきっており、そのギャップに驚かされた。小松未可子さんや花守ゆみりさんは、自分がプレイしている『原神』での声とも比較しながら聞いていたが、また全く違う表情を持つ演技で、役者としての深みを感じた。佐藤正治さんはベテランでありながら若々しい演技を披露し、作品に軽快さを与えていた。
音楽の力
音楽も大きな魅力だ。Adoさんが手がける楽曲は作品の世界観と驚くほどマッチしていて、配信が始まれば確実に話題になるだろう。オープニングもエンディングも印象的で、作品の勢いをさらに高めていた。
まとめ
今回の試写会を通じて感じたのは、『キャッツ・アイ』が単なる懐古作品ではなく「令和にアップデートされた新しいアニメ」として仕上がっているということだ。原作ファンにとっては懐かしさと忠実さが刺さるし、原作を知らない人でも“新作アニメ”として楽しめる。
完成度の高い映像、声優陣の圧巻の演技、そしてAdoの音楽。どれをとってもクオリティは非常に高く、配信開始が本当に楽しみになる作品だった。
