地球温暖化の海の役割と3つの変化
こんにちは、JUNです。
地球温暖化というと、空気の温度が上がることを思い浮かべがちですが、実際は海が、温室効果ガスにより地球にたまった余剰熱の90%以上を吸収してきました。
海は空気よりも多くの熱を蓄えられるため、地上の気温上昇を一時的に和らげる役割を果たしてきましたが、海が無傷で熱を引き受けているということではありません。
海洋の熱波が増える
海の水温が平年より大幅に高くなる現象を、海洋熱波と呼びます。
海洋熱波が起きると、魚や海藻、サンゴなどが本来の生息域から移動したり、強いストレスを受けたりします。
海洋熱波は1982年以降、発生頻度がほぼ倍増したとされています。
日本近海でも海水温の上昇によって、魚の分布や漁獲時期が変わり、これまで身近だった魚が減ったり、別の地域の魚が獲れたりする変化が起きています。
海の中の変化は目に見えにくいものですが、漁業や食卓にも影響を及ぼしています。

海洋が酸性化する
さらに海は熱だけでなく、人間が排出した二酸化炭素の一部も吸収しています。
二酸化炭素が海水に溶けると化学反応によって酸性度が高まり、この酸性化が進むと、サンゴやカキ、ホタテ、ウニなど、炭酸カルシウムで殻や骨格をつくる生き物が成長しにくくなります。
そして海の生態系を底辺で支える、小さなプランクトンに影響する可能性があります。
一種類の生き物だけの問題ではなくて、食物連鎖を通じて多くの生物や漁業に広がる心配があります。

海の酸素も減ってしまう
そして海水温が上がると、水に溶け込める酸素の量は少なくなり、さらに表面の暖かい海水と深い海水が混ざりにくくなることで、深い場所へ酸素が届きにくくなることもあります。
海の中の酸素が減少する現象を、海洋の貧酸素化といいます。
酸素が少ない海域では、魚や底生生物が生きられず、生物の少ないデッドゾーンが広がります。
これら海洋熱波、酸性化、貧酸素化は、別々に起きるのではなくて、重なり合って生態系への負担を強めることがあります。

地球を守る選択を
海を守るのに大切なのは、海にばかり熱や二酸化炭素を押しつけ続けないことであり、再生可能エネルギーの導入、省エネ、公共交通の利用、食品ロスの削減など、すべて温室効果ガスの削減につながります。
海洋ごみも減らして、藻場や干潟、サンゴ礁を守ることも、海の回復力を支える大切な活動です。
海は、長い間、地球の温暖化を和らげてくれましたが、無限に負担を引き受けられるわけではありません。
地球がこれ以上侵されないように、海から受け取っている恩恵に感謝し、日々の選択を少しずつ変えていきましょう。

