Vol.13借金2,000万円の中、私は選択の間違いの正体に気づいた
借金は2,000万円以上
通帳はマイナス
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通販事業は
この時20万商品以上出品していました
ですが一つも売れない
むしろ異議申し立てばかりで
出品数は減り
気が付けば20000商品ほどまで減っていました
そして週や月での出品数制限もかかり
商品登録は日に日に減ってきました

イメージ
もう
完全に詰んでいました
そんな現状でも
細くなったコンビニのルートを終え
私は家に帰りました
その日の晩ご飯は
ご飯
味噌汁
刺身が五切れ
三人で分けるには
少なすぎました
分けきれない分のお刺身は
3人分に切り分けます
それでも
皿の上に並ぶ刺身は本当に少ない
それでも母が言いました
「美味しいわね」
祖母も笑っています
祖母はもう
会話の意味も
あまり理解していません
それでも
笑っていました
祖母とは正直良い思い出はありません
ですが私はその光景を見て
胸が締め付けられました
私は箸を置きました
そして
母に言いました
「ごめん」
声が震えました
「俺のせいで
こんな生活にしてしまって…」
情けなくて
申し訳なくて
涙が
止まりませんでした
増え続ける借金
度重なる失敗
それでも夢見る自分の愚かさ
全部が頭の中を回っていました
ですが母は笑いながら言うのです
「何言ってるの」
そして
少し冗談っぽく言いました
「今までも苦しかったんだもの」
「このくらいの事
もう何とも思わないわね」
そして
「最後は自己破産でもして
もっとボロボロの家で暮らそうかしらね?」
祖母もよく分からないまま笑っていました
食卓は質素でした
ですが‥‥
この時あった暖かい気持ちは
今でも思い出します
諦めたくない
その時思いました
ここで終わったら
全部が無駄になる
今までの失敗も
借金も全部
夢は
決意に変わりました
絶対に今の状況を立て直す
そう誓いました
その日の夜
私はパソコンを開きました
ですが
通販サイトは開きませんでした
代わりに文章ソフトを開きます
そして今までの人生を
書き殴りました
・フランチャイズ
・庭師
・コンビニメンテ
・通販ビジネス
・成功と失敗
・自分の身体の事
・借金も
・今の学歴や職歴、年齢では普通の会社には戻れない事も
とにかく全部を書きました
そして一つずつ分析しました
そこである事に気が付きました
私は
新規営業が苦手でした
ですが
ルートが決まっている仕事では
個人の失敗による解約もなく
売上は安定していました
思えば庭師の仕事も
コンビニメンテもそうでした
ゼロから営業するより
既存の仕事を広げる方が得意なのです
これは恐らく
学生時代から様々なバイトをして培ってきたものだと思います
さらに気付いた事があります
私は
時代に左右される事業ばかり選んでいました
流行のフランチャイズばかりに目がいき
新しいビジネスに目を輝かせ
得てもいない売り上げに胸躍らせ
私はそういうものに
惹かれていたのです
つまり私は
新しいものが好きなのです
そしてもう一つ気付きました
私は
フランチャイズ本部を信じすぎていました
説明会の言葉
成功事例
華やかな話
説明会での熱気
それをそのまま信じていました
フランチャイズ本部で働く彼らは
ただの従業員である事も忘れていたのです
もし‥‥
もし今までの失敗が
全て分かっているなら
成功していた事だけを選べばいい
つまり
私が今選ぶべきフランチャイズはこういうものです
私が選ぶべき条件
・開業費用は最低限
・事業継承があればなお良し
・時代に左右されない
・新規営業に依存しない
・ルート型
・本部が仕事を持ってくる
・車や道具を活かせる
・既に売上が存在している
自分が得意な部分だけを使い
それ以外は本部の仕組みに乗る
そして
まずは借金を返しながら
家族で普通に暮らせる売上を作る
その先で
波に乗れれば
年商1,500万円を目指す

という形です
今までの私は逆でした
・仕事はフランチャイズのネームバリューに頼る
・本部のいう事を鵜呑みにする
・時代の流行に売り上げを任せる
別の業種を選んでも何度も上手くいかない
それは
事業を選ぶ傾向に自分の好みが入っている事
それが失敗の原因だったのです
そしてもう一つ
決めたことがありました
それは本部の場所を必ず事前に調べて
実際に見ることです
通販事業の時
説明会は立派でした
ですが後から知りました
あの場所は
説明会のために借りた施設だったのです
その場所は
当時は使い捨てで有名な
そして都心という住所だけが先走りするレンタルオフィスでした
コンビニメンテの本部は
研修の場もオフィスも大きかった
対面でしっかりと質疑もあった
本部の設備や体制そのものが
売上に直結していたのです
だから必ず本部を自分の目で確認し
本部に行けない場所は選ばない事にします
そして本部に行ってから
話をよく聞き
そこからようやく検討の段階に入る事にします
・私達フランチャイズ加盟者をサポートする設備や規模が整っているのか?
・本部の売上のためだけにフランチャイズをしているのか?
それを確認しないと契約してはいけない
そう決めました
次でダメなら
もうフランチャイズはやらない
いや、もう出来ない
恐らく借金をし過ぎているので
これ以上の返済の先延ばしはブラックリストになるでしょう
最後は自己破産して
家族3人でひっそり生きていく
そんな未来も頭に浮かびました
ですが
最後の一度だけ‥‥
一度だけ決死で挑戦する
自分の人生の集大成
そう思いながら挑みます
だからこそ
これが私の最後のチャンスと同時に
最後のフランチャイズになるでしょう
そんな決意で
再びフランチャイズサイトを開きました

祈るような気持ちでした
頼む‥‥
この条件に合う
フランチャイズがあってくれ
もし無ければ
フランチャイズは出来ない
そう思いながら
ページをめくりました
そして‥‥
しばらくして
あるページで手が止まりました
そこに書かれていたのは
私が求めていた
条件を満たすフランチャイズがありました
私はしばらく
画面を見つめていました
そして小さくつぶやきました
「……説明会に行こう」
こうして
私の人生は再び動き出します
次の舞台は‥‥
