#9 中国での幼稚園探し 3つの園を比べてみた
中国に来て間もない頃、私の最初の重大ミッションは娘の幼稚園探しだった。
ありがたいことに、同じマンションに住む日本人ママさんが見学に付き合ってくれた。中国語も分からず、土地勘もない私にとっては本当に心強い存在だった。
見学したのは全部で3か所。
青島には日本人幼稚園はないので、現地の私立幼稚園から探す。
どこも特色が全く違っていて、最後まで悩んだ。
まず1つ目は、私たちが住むマンションの敷地内に新しくできた幼稚園。
最大の魅力は近さだった。
家を出ればすぐに着く立地の良さに加え、
園舎も新しくとてもきれいだった。
子どもの数もまだ少なく、落ち着いた雰囲気だった。
ただ、開園したばかりだったため情報がほとんどない。
日本人の園児もおらず、先生は中国語のみ。
中国語が全く分からない我が家にとっては少しハードルが高かった。
2つ目は、車で10分ほどの場所にあるアットホームな幼稚園。
園児の半数近くが日本人で、先生方は中国人だが日本人の子どもの扱いに慣れている安心感があった。
学費も日本の幼稚園並みでかなり良心的だったが、ネックは送迎だ。
園はマンションの一角で手狭な上、親が毎日公共バスかタクシーで送迎しなければならない。
まだ幼い息子がいる私にとっては、その点が大きな課題だった。
ちなみに息子は1年後にこの幼稚園に通うことになる。
そして3つ目が、車で45分ほど離れた場所にあるインターナショナルクラスを持つバイリンガル幼稚園だった。
実は同じマンションの日本人の子どもたちは皆んな、この園に通っていた。と言っても全員合わせても5人ほどではあるが。
マンションまでは送迎バスが迎えに来てくれる。
担任はニュージーランド人の先生、副担任は英語が話せる中国人の先生。さらにお世話係の先生もいて、教育方針はモンテッソーリ教育だった。
4歳〜6歳までの子供が一緒のクラスに編成されており、半分が欧米人や中国人の子、半分が日本人だった。
見学した時の雰囲気もとても良かった。
一方で、最大のネックは学費だった。
会社からの補助があったおかげで検討できたが、正直、自費だったら選択肢に入らなかったと思う。

結局、我が家は3つ目の幼稚園を選んだ。
決め手は「送迎バス」という現実的な問題と、娘の「心のハードル」を下げてあげたいという思いだった。
下の子を抱えながらの毎日の送迎は、慣れない異国では想像以上に過酷だ。
そして何より、人見知りの娘にとって、同じマンションに幼稚園のお友達がいるという事実は何物にも代えがたい安心感になると思った。
そして、中国ならではのシステムに驚きつつも、24時間の監視モニターが教室についており、親がスマホからいつでも様子を見れるという点も私にとっての安心材料になった。
こうして娘が通う幼稚園が決まった。
これでようやく一安心。
中国生活の大きな一歩を踏み出せたと胸をなでおろしていた。
あとは入園の日を待つだけ。
そう思っていたのだけれど、実際には手続きや健康診断など、親子ともに予想外の出来事がたくさん待っていた。
