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【イタリア】行列と人混みにまみれながらローマを満喫する!

人混みにはね返されてもはね返されても、ローマの見どころを求めてさまよう私。


目指せバチカン市国!

今日もローマといえばの大観光地を目指したい私であるが、問題はバチカン美術館の予約ができていないことである。
コロッセオはなんとか滑り込むことができたが、美術館には手が届かなかった。バチカン市国自体に出入国手続きなどは不要のようだし、サン・ピエトロ大聖堂も予約不要とのことでボンヤリしていたのが敗因である。
仏教徒たる私であっても、あの指先チョンって届くんか届かんのか、みたいな有名な絵はこの目で見てみたかったので、かえすがえすも残念である。
しかし、生きている限り「また今度」はあるので、その時の楽しみにしようと思う。

さて、バチカン市国の最寄り駅から歩いてやってきたが、バチカン市国に伸びる道の両脇には土産物屋さんなどがズラリと並んでいて、なんとなく出雲大社の門前町を思い出したりした。性質としては洋の東西を問わず同じだなあ、などと感じながら歩いてきたところ、もうすぐ広場、というちょっと手前からおびただしい数の人があふれている。
大混雑である。
要は予約者のチケットチェック?があるようなのだが、看板とか適切な人員配置がないから、私のような予約なき者も同じところに集まって、少し並んだあげくにオマエは違うとはねられ、ただ悲しい思いをさせられるという⋯。

その後、気を取り直して予約なき者の列(サン・ピエトロ大聖堂に入るためのセキュリティチェックがある)に並んだのだが、これがかの有名なサン・ピエトロ広場のユニークな円形をなぞるようにズラーッと大きな円の行列が形成されており、ある意味広場を隅々まで堪能できるかたちになっている。…とでも思わないとやってられん、一時間並んだ。
ふふふ!まぁ万博で鍛えられた私にとって一時間なんて屁でもないのである。最大8時間と言われたイタリア館を思い出してごらんなさい!一時間でそのイタリア館の親玉みたいなところに入れるのだからなんの問題もない。

アールをつけて並ぶよ

他方で、万博民は「割り込み」に対して異様に敏感になったのも確かだ。
おるんですよ、普通に!アタシこのグループの仲間ですねん~って顔してスッと入ってくる不良連中が!
私の前に並んでいたのは高校生ぐらいのグループなのに、急に中年のカップルが増えてるのおかしいやん。他にも、ツアーガイドがそそのかすタイプとかラテン系のグループ(8人ぐらいが時差で徐々に増えていく)が入れ替わり立ち替わりス~ッて私の前に入ろうとするのだ。
えええ、みんな頭おかしない??
しかし私はモラル日本代表ですからね、お行儀の伝道師として鉄壁の守備ですべて跳ね返してやりました。おい、あかんで、あんた並んでなかったやろってしっかり日本語で話しかけたら、みんな「こいつヤベーヤツ」みたいな顔して下がっていくわ。失礼しちゃう。
最初に並び始めたころ、私の後ろは中国系の若い男女だったのに、入場する頃には彼らの姿ははるか後ろになっていたのを確認して、年を取るのも悪くないなぁと思ったりした。若いころならア…て思っても、とても言葉や態度には出せなかったはずだ。恥じらいがあったから。今はない。

さすが総本山、サン・ピエトロ大聖堂はデカかった

こうしてようやく入れた大聖堂、ででで、デカいね!
天井がものすごーく高く、柱も天井のドームも、とにかく何をひとつとっても細部まで装飾が凝らされている。床のモザイク模様もとてもシャープでかっこよく、歩くのに気が引けるほどである。何もかもがカトリックの総本山にふさわしいもので、大変圧倒される。

ど、どえらい!
かっこいい天井

これはすごい、これほど圧倒的に突き抜けたものを、きっと長い年月と莫大なマネーをかけて作り上げた人々のエネルギーよ。
私自身は超スタンダードな日本人的仏教徒なので、信仰にのめり込むとか、それが自分の生き方の中心にくるという感覚には理解が足りないところがあるが、ここまで人の心をつかむのには何か理由があるはずで、そういう点を否定するつもりはまったくない。

床にいるライオン

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラに登ろう!

さて、一通り大聖堂を見学したあと、どうもドーム部分(クーポラというらしい)に登れるらしいぞ、ということがわかってきた。大聖堂内の片隅にある入口とちっさいサインを発見したのだ。そこにいたスタッフ氏に尋ねたところ、まずはチケット買ってこいという。
チケットオフィスの場所を教えてもらい、いったん大聖堂の外に出て教えられた場所に行ってみたところ、これまた長蛇の列!ぎゅうぎゅうである。
しかし万博で(以下略)、並ぶことにした。
強烈な日差しの照りつける中、時間ごとに開放される少数の枠をめぐって人が殺到し、無秩序の世界で押し合いへし合いである。心が折れかけたが、ローマの街を一望したい一心で耐えた。

クーポラ行きのチケットは、階段またはエレベーターが選べる(階段が5ユーロ安い)。待機中にササッとググったところ、エレベーターを利用したところで、最後のいちばんしんどいパートは同じく階段を上る必要があるという。それに、最初から階段で上がった方がなんとなく達成感を得られそうな気がしたので、私は階段チケットを購入した。決して5ユーロをケチったわけではない。たぶん。

エレベーターで行けるところまでの階段パートはそんなに苦でもなく、緩やかならせん階段を自分のペースで登って行けたのだが、問題はその先である。空間はめちゃくちゃ狭くなって、シャープな塔の先端に向かっているのがわかるほど体を斜めにしながらぐるぐるぐるぐる回り上がっていくのだ。ゼェゼェ、ハァハァ。

そしてたどり着いたクーポラからの景色ったらなかった!

ローマの色だ!
この先にコロッセオがあるはず⋯
宮殿的な⋯?何だっけこれ?

スゴイスゴイ、なにこれ感動するんですけどー!!
真下には特徴的なサンピエトロ広場がきれいに広がり、その向こうにローマの街並み。グーグルマップと見比べて、昨日行ったコロッセオとかがある辺りを見つめて肉眼で発見しようと努めたが、もう私の老眼にはコロッセオは映らなかったのがとてつもなく寂しかった。

念願のスイス衛兵を目撃した

そして私がここサン・ピエトロ大聖堂でいちばん会いたかったのが「スイス衛兵」である。
イタリアでスイス?あ、バチカンか、バチカンでスイス?何じゃそりゃ。なのであるが、イタリア知識のなさすぎる私がなぜその存在を知っているか、これはたまたまみたNHKのドキュメントのおかげなのである。バチカンはスイス人の衛兵を雇っている。
制約の多い生活だし薄給だが、ローマ教皇にお仕えするのだからまったく問題ではない、というようなことをまじめそうな若者が述べていた。なんかこう、こんな生き方もあるんだなあ!と感心したものだ。

どうなってるの、この衣装?
いやもう何世紀よ?

そんなスイス衛兵が実際にガードしているところを見て、あああ本物や!教皇様を守っておられるのだ、とその存在に触れたことに感動したものである。
そしてあのカラフルな衣装を見てよ!あんなん誰がデザインできますか。とてもヨーロッパ感があってよろしい。
なお翌日、絶対欲しかったスイス衛兵マグネットをやっと見つけたのに現金不所持(1ユーロ)で買えなかったのも悲しき思い出だ。

スペイン広場でジェラート食べよう!

さて、お次はTheローマの休日、スペイン広場である。
わくわく⋯。

噴水越しのスペイン広場

??
なんかもっさりしてん?
もっと大階段が広がってなかった??
よくよく見ると、観光客が階段に座り込まないようにか、ずらりと植木が配置されているのである(それでもみんな座り込んでる)。
な、なんか違う〜!
ほんでこの周辺ではみんなジェラート食べとる。私も食べるけど笑

チョコとヘーゼルナッツとか、そんなん

まったりしておいしかった〜!店員さんがニコッてしてくれたのもポイント高し。ローマにも愛想のいい店員さんは生息していたのがわかってよかったよ。

ところで、このスペイン広場の噴水もそうだし、次の日にナヴォーナ広場でしげしげとそこの噴水を見て思ったのだが、なんであんなに水が青くてきれいなんだろうか?
大理石だから?
なんかこれぞ本物の噴水って感じのたたずまいで、ここでも感動してしまった。見慣れてないせいか、やたら感じる「本物感」。さすがイタリアである。

ナヴォーナ広場の噴水、天気悪くてもキレイ

※この記事を書くにあたりちゃんと調べなおしたら、この噴水はイタリアの巨匠ベルニーニという天才の作品ということを知りました。そら本物感あるわ。

本場のイタリアごはんもちょっと食べた

万博では手が届かなかったイタリアごはんをローマで食べる!
そうして期待のハードルを上げ過ぎたカルボナーラ。

ほうほう

ねっとり濃厚でコクが深く、ワインがすすむ味付けである。おいしい!
が、しょっぱくない?本場ではこんなものなの?
ホテルの近所のレストランで済ませたのが裏目に出てしまったのか、本場を知らないから判断がつかないだけで、これこそが正解なのか。謎のままである。
でも本場ローマでカルボナーラを食べたという経験ができたので、結果は満足である。

テルミニ駅にはフードコートのようなところがあり、気軽に寄れるイタリアグルメスポットのようになっている。とにかくおいしそうで鮮やかな食べ物がずらりと並んでいるので、見て歩いているだけでも楽しくてワクワクする。
迷いに迷って結局ベタなトマト系のピッツアをレモンソーダと一緒によばれました。ん〜イタリア〜!おいしい〜!

とてもにぎわっている

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラで食べたピスタチオクリームのドーナツもイタリアっぽくておいしかった!
ふだん成城石井のピスタチオスプレッドでイタリアの風を感じている田舎の中年にとっては、見つけた瞬間、こ、これはイタリアの味!食べねば!ってなったよね。

初ローマを終えて

こうして私の初ローマは終わった。
たった3日の滞在であったが、イタリアがなぜこんなに人気なのか、少し分かった気がする。ステキやもん。
ただ、人が多すぎよね〜。で、もてなす側は疲弊しているのか、塩対応がわりと多かった。これまで旅先で出会ったイタリア人はみんないい人だったので、イメージの違いにびっくりしたのも確かである。ただしこれは私が観光地しか訪れていないから仕方ないと言える。

今度イタリアに行くときはツアーがいいな。予約取れなくて悲しい思いとかしなくていいし、行列とかスキップしたいし。ガラパゴスも結局はツアーがいいという結論に達していたような⋯。
この世界一周前半戦も終わりに近づき、どうやら私が身につけてきたのは、コミュニケーション能力やサバイバル術ではなく、「お金でサービスを買うとラク」という中年の判断力のようだ。

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