NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」感想 #12 小谷城の再会
こんにちは。
扇舞・剣舞体験かなめ アシスタントのKです。
第12話の感想を書いていきます。
大河ドラマは年末年始の総集編をぼんやり見たことがあるくらいの、
ほぼ初心者の20代目線で「豊臣兄弟!」を見ています。
お手柔らかにお願いします。
藤吉郎と信長さま≒明智光秀と公方さま?
公家や僧侶の相手や戦など、京でのお役目にタジタジな藤吉郎。
公家に幕府方が侮られるのを黙ってみてられないといって、
子供のような藤吉郎の句を笑わず、蹴鞠では助太刀までしてくれた明智光秀。
初対面の都会マウントは鼻につきましたが、若干好感度が回復しました。
そんな明智光秀と藤吉郎の対比となる会話が印象的です。
藤吉郎と信長への敬い度はドラマを追ってきたのでわかりますが、
明智光秀と足利義昭の間にも同じ程度の主従の絆があったとは。
明智光秀は、自分と足利義昭の関係性は藤吉郎と信長さまと重なるのだと、藤吉郎に伝言を頼みます。
たった70日で足利義明のために二条御所を作ったとはいえ、隠し通路などもあり、信長が足利義昭に仕掛けようとしていることに感づいているぞ、
という忠告の意図もあったのでしょうか?
浅井家でのお市
10話で、お市さまが小一郎に伝えたかった「嘘から出た真」の意味ですが、
小一郎が咄嗟についた、浅井長政は秀麗で優しい顔立ちという嘘が本当だったということなのですね。
浅井長政は優しいというよりも、燃やされた鏡を素手で取り出すことができるくらいのお市さまへの曇りなき愛です。
お市の兄である信長から見ても、戦で穢れた自分とは違い、浅井長政は全く穢れがないようです。
のろけ話ができるくらい、信長の策略婚だったなど忘れて幸せな生活を送っていたお市さま。
しかし、家族とともに幸せな時間を過ごせるのも残り僅かなようで、
嫡男である万福丸を朝倉へ人質にという緊急会議が起こっていました。
この会議中、聞き耳を立てていた信長は、
明らかにトイレっぽくはない部屋に「厠かと思った」とずけずけと侵入し、作為的にあいさつします。
一方、浅井長政は信長さまの用事を本当にトイレだと思っているという、新雪のようなお心っぷりでした。
京都から帰った藤吉郎と小一郎
小一郎と藤吉郎が京から帰ると、家族で宴会をしていました。
ついでに、お隣さんの前田利家の家族も一緒で、
藤吉郎が「わしのほうがえらいのじゃ」なんて言っても、
本気で逆上せず、藤吉郎のじゃれあい相手をしてくれる前田利家のことが好きになります。
宴は盛り上がっていましたが、藤吉郎が京で女遊びに明け暮れたと聞いた正妻・寧々は複雑な表情をしていました。
毒入りの酒についての迫真の嘘を見ると、藤吉郎には怒りの大目玉を食らわせるよりも効果抜群で、さすがは天下人秀吉の正妻といった片鱗を感じます。
子供に恵まれなかった寧々の心身の苦労も垣間見えた場面であり、
そんな寧々に対し、「ただそばにいてくれるだけでいいから」と寧々のことを抱きしめる藤吉郎。
当時の価値観からすれば、子がいなくても夫婦関係を貫くのは稀有なことでしょうが、それゆえに愛の深さは伺えます。
女遊びはするけど…
小一郎と慶(ちか)との出会い
浅井長政とお市や藤吉郎と寧々のように幸せな夫婦模様が描かれ、
兄弟の帰省記念宴は犬猿の仲でにぎやかな一方で、
小一郎が京土産を直の墓にお供えする静かな場面になりました。
このただでさえ陰と陽の対比がつらい場面で、印象的な女性と一瞬だけ目が合う小一郎。
いずれ正妻となるお慶と出会うとはいえ、
はじめての顔合わせが直の墓の前なのは、ちょっと…と何とも言えない気分になっていると、信長さまから嫁を取るように言われます…
その相手は、もちろん先ほど一瞬目が合っていたお慶でした。
吉岡里帆さんの纏う雰囲気がいつもと異なっていたので、セリフがないのに醸し出される魅力に釘付けではありました。
12話は、豊臣兄弟家族とその周囲との対比を、主従関係から夫婦関係まで丁寧に描いた回でした。
豊臣兄弟の根幹である“信頼前提の関係性”と新たに広がっていくストーリーとをつないでいるように思います。
