やっと一人になれた。なのに、雨。
夏休みが終わった。
子どもが学校に行った。家に一人になった。
さあ行くぞ、カメラを持って散歩だ——と思ったら、雨が降っていた。
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この気持ちをなんと表現すればいいか
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夏の間ずっと、この日を待っていた。
暑くて出られない日も、子どもの予定に付き合う日も、頭の片隅にずっとあったのは「夏休みが終わったら、思いっきり撮りに行く」という気持ちだった。撮りたい場所も、試したい設定も、頭の中にどんどん溜まっていた。
それが、雨。
しかも中途半端な雨で、土砂降りではない。降ったり止んだり、傘がいるかいらないかよくわからない、一番やりにくいやつ。
しばらく窓の外を眺めていた。
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それでも、出た
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待っていても仕方ない、と思って出ることにした。
雨雲レーダーとにらめっこして、「今なら大丈夫そう」という隙間を見つけて飛び出した。カメラを濡らすわけにはいかないので、空の様子を確認しながら歩いた。
出てみたら、悪くなかった。
曇り空の下の景色は、晴れの日とは空気が違う。光がフラットで、影がない。人が少なくて、街が静かだ。いつもと同じ場所なのに、なんか違う顔をしている。晴れた朝に撮りたかった寺社の景色とは違う雰囲気だけど、これはこれで、なんか好きだと思った。
雨だから撮れるものがある。
晴れの日ばかり狙っていたら、出会えなかった景色だった。
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雨の日の撮影、難しかったこと
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ただ、難しいこともあった。
光が少ない。曇り空の下は全体的に暗くて、いつものAモードの感覚が通じない。F値を開けても、なんか違う。露出補正を動かしながら試行錯誤して、結局どの設定がよかったのかよくわからないまま撮っていた。
しばらく撮っていたら、ぽつぽつと降り始めた。あ、やばい。カメラをしまって、急いで引き上げた。思っていたより短い時間だったけれど、それでも撮れた分は撮った。
それでも、何枚かは「これ好きだ」と思える写真が撮れた。少ないけれど、載せておく。
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雨の日の写真は、暗くて当たり前だと開き直ったら少し楽になった。明るく撮ることが正解じゃない、というのは晴れの日だけじゃなくて、雨の日にも当てはまるらしい。
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次こそ、晴れた朝に
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雨の日に撮れたことは、思っていたより収穫だった。でもやっぱり、晴れた朝の光の中で撮りたい。
明日こそ晴れてほしい。カメラを持って、ウズウズしたまま待っている。
次の写真は、青空の下で撮れたものを載せたい。
