CDT シャーボ
窓と申します。
最近パーマかけました。
先日、友人に誘われ森美術館にロン・ミュエク展を見に行きました。
サイズの違いがなければ、本当に生きてその場にいる人と見まごう程のリアリティや、インスタレーション作品としての完成度に圧倒されるばかりの、とても充実した時間を過ごすことができました。その時の写真も記事の最後に載せておきます。
一通り展示を見終え、満足したあとに向かう場所はミュージアムショップに決まっています。展示のカタログやグッズ、普通の本屋にはないようなアート・デザイン書籍、物欲そそるファッションコーナーなど、わくわくするものでいっぱいです。
当然僕も好奇心のままにショップ内の商品を隅から隅まで物色していました。その中で、ひと際僕の目を引いたのは、やはり文具コーナーでした。
森美術館コラボのLAMY サファリや手帳の中に、僕は「CDT」の文字を見つけてしまいました。淀みない足取りで棚に近づき、吸い寄せられるように手に取り、瞬きする間にレジに通した“それ”こそが、今回紹介するCDTシャーボです。
約一年半ぶりのペン単体紹介。是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。

Craft Design Technology とは
「Craft Design Technology」とは、株式会社クラフトデザインテクノロジーの会社名でもある、Mission Statement(経営理念、行動指針)です。

公式サイトの英語版では、冒頭に“Three Words, One World”とあります。「Craft」「Design」「Technology」の3つを独立して扱うのではなく、これらを融合させることをCDTは目指しています。
さらに、CDTの大きな特徴の一つである企業同士の協業では、異なる分野あるいは同業他社のメーカーがそれぞれの技術やノウハウを持ち寄り、CDTのデザイン思想のもとでモノづくりを行っています。
開封
思わぬ出費による罪悪感を感じる脳を、衝動買いによる快楽で麻痺させながら目の前の宝箱を開封した本日朝5時。

パッケージは非常にシンプルなデザイン。
外から見た情報ではアライアンス先の企業名しか確認できないので、本当にこの箱で合っているのか不安になります。

ここまで引き出した時点で、あまりの美しさに手が止まり、艶消しシルバーの光沢に息を呑みました。
直感でシルバーを選んだ昨日の自分に拍手。

すぐにはペンを取り出さず、まず眺めました。
あまりにも美しい。
あまりにも正解の買い物をした。
節約を捨て衝動買いを選んだ昨日の自分に大喝采。
外観

CDTシャーボのデザインは、シャーボX ST3の造形に、本体表面に真田紐のグラフィックパターンがあしらわれたものになっています。


MADE IN JAPAN
本体上部には両側にプリント。
ブランド名と型番が記されています。


キャップはねじ式となっていて、取り外すと消しゴムが露出します。


軸を回し、クリップをリング部のラインに合わせることでペン先が出る仕組みになっています。
購入時、1本のラインはシャープ、2本は黒、3本は赤が対応しています。
惹かれた点
真田紐のパターンとシャーボのデザイン
前述したように、CDTシャーボには本体表面にびっしりと真田紐のグラフィックパターンが施されています。
真田紐とは、細い糸を縦糸と横糸で平たく密に織り込んだ日本の伝統的な織物のひもです。
一般的なひもと違い、平たい帯状になっているのが特徴です。丈夫で伸びにくいため、古くから刀の下緒、甲冑、茶道具の仕覆などに使われてきました。名前の由来には諸説ありますが、戦国武将の真田氏が使ったことから広まったという説が有名です。

シルバーのボディに細かく入った無数のボーダーが、シャーボのスタイリッシュな造形に表情を加え、思わずうっとりしてしまうようなデザインに仕上がっています。
パターンは刻印ではなくプリントですが、爪でひっかいてみても剝がれないようになってるので、容易に削れる心配はなさそうです。

また、シャーボは一般的な多機能ペンのような繰り出しレバーを必要としないため、軸全体がすっきりとしたシンプルな造形に仕上がっています。多機能ペンとしての機能を損なうことなく、操作そのものをデザインに取り込んでいる点もシャーボならではの魅力です。
Craft→日本の伝統的な模様
Design→現代的なデザイン
Technology→革新的な機構
3つの要素が融合し、1つのプロダクトに落とし込まれている。まさに、CDTの掲げるモノづくりを体現している一本になっています。
使用感

やはりなんといってもシャーボの回転繰り出し機構が新鮮で、軸を回す動作が使っていてとても心地いいです。
シャープペンの機能を使う際は、軸上部をそのままノックするだけで芯を繰り出せるので、スムーズに使用できます。
デザインの元になったシャーボX ST3が、使う機能を自由にカスタマイズする形式なので、CDTシャーボにも本体に色表示がありません。そのため、ペン先の切り替えに慣れが必要で、なんならちょっと不便なのですが、このペンにはそれを吹っ飛ばすだけのロマンを感じます。

筆記してみると、外観から感じる重厚感、艶消しシルバーの鈍い金属光沢から想像する高級感を裏切らない、しっかりとした、それでいて程よい重量を手に伝わってきます。
クリップは可動式になっているため、胸ポケットやペンシースに刺したときに傷をつけてしまう心配がないのも素晴らしいです。
久しぶりに購入する文具として、とても満足度の高い選択になりました。
あとがき
最後まで読んでいただきありがとうございました。
久しぶりのペン単体紹介となりました。
僕は気を抜いて書ける筆箱紹介やエッセイ系の記事に比べて、単体紹介となると『「情報」を載せなくては…!』という意識が強まってしまうので、購入直後のアドレナリンが出ている状態でしか単体紹介を書こうとしない傾向があります。
前回の記事から間が空きましたが、その期間は大学による膨大な量の制作系課題のせいで週4日しか家に帰れない月末を過ごしたり、外部で参加させていただいているeスポーツの映像撮影や、自動車教習に明け暮れる、そこそこ忙しい生活を送っていました。
やるべきことを放棄して書くnoteの楽しさについては何度か語っていますが、そもそもの心の余裕がないと楽しい文章なぞ書けるわけがありません。2年前期最終版の過酷さによって正気を削られた頭で「ブラック企業で働く毎日ってこんな感じなのかな」などと思い浮かべました。
人間、寝ないとおかしくなる。先月の学びです。
ではまた。






