__有限__
青空は落下の魂だった
揺れることを美徳とした上雲
背面を見せないことが影の生成可能性だった
河を見て過ごしていた
直線、曲線、行き止まりの滞留
放出という自由を手に入れている
ただ、漂って仮想的な無限遠しか持ちえないので
形を変えることは確率論的には同一になることが0ではなくって
終わりがなくってサイクル
聞いたことあるような経験を落とし込めずにいる
あの日みたアスファルトの粒は
まだ靴の裏にあるだろうか
煙たい部屋の中でにおいを吸収し続ける
カーテンの開封は部屋の始まりだったはずなのに
開かないカーテンはいつもの色を少し遠慮がちに床に映す
投射光は平等になっているらしい
角度の問題
煌めいて水槽で飼っていた筋の無い水が
光をつかみ損ねて濁っている
角っぺは触り切れないから苦手だ
近似の世界でしか触れられない指の限界を知る
瞳が疼く、落下光と平行になった視線を保ち
まだ足りないはずの振動を足して
初めからやり直せない分、ささやかな抵抗で
蹴った石は、浮いた
円環、どこまでも走っていると信じたい
