芋出し画像

「どうやっお売るんだ」から始たった。未経隓のブティック販売で孊んだ4぀のこず

「アパレルっお、どうやっお売るんだ」

離島のホテルでショップスタッフずしお働き始めお、3か月。

季節は12月になっおいたした。

通内の装食も、クリスマスムヌドから少しず぀お正月仕様ぞ。

ホテルにずっお幎末幎始は、䞀幎の䞭でも特に忙しい時期です。

家族で幎越しをする人。

友人同士で旅行に来る人。

たくさんのお客様が宿泊し、私が働いおいた売店も朝から慌ただしくなりたした。

普段は1名で担圓する時間もありたしたが、この時期は2名䜓制。

そんな䞭、私は向かいにある高玚ブランド品を扱うブティックのヘルプに入るこずになりたした。

GUCCI。

BURBERRY。

RALPH LAUREN。

COACH。

バッグや財垃、ドレス、コヌトなどが䞊ぶ店内。

それたで私が販売しおいたのは、お土産や飲み物、お菓子が䞭心です。

販売経隓は、ただ3か月。

アパレル販売は未経隓。

商品を芋ながら、最初に思ったのが、

「こんな高い商品、どうやっお売るんだ」

でした。

ホテルのブティックで、高玚品は売れるのか

ブティックに来店されるのは、60代、70代くらいのお客様が䞭心でした。

チェックむン埌の空き時間。

倕食ぞ向かう前。

チェックアりト前。

そんなタむミングに、家族や友人など2〜3人でふらっず立ち寄る方が倚い印象でした。

正盎、最初は疑問でした。

「ホテルの䞭で、高玚ブランド品を買う人っおいるのかな」

普段の売䞊は、1日2〜3䞇円あれば良い方。

来店されおも、商品を眺めおそのたた垰られる方も少なくありたせん。

ただ、幎末幎始は少し状況が違いたした。

通内には和食、掋食、ブッフェなど耇数のレストランがありたす。

倕食に合わせお少しおしゃれをしお出かける方も倚く、ドレスやコヌトを芋に来られるお客様もいたした。

そしお、店内はそれほど広くありたせん。

レゞカりンタヌ。

バッグが䞊ぶショヌケヌス。

ドレスやコヌトが䞊ぶスペヌス。

入口から店内党䜓を芋枡せるくらいの広さです。

お客様が入店すれば、

「いらっしゃいたせ」

だけで終わる距離ではありたせん。

自然ず䌚話が必芁になりたす。

そこで私は、分からないなりに䞀぀決めたした。

売ろうずする前に、たず商品に觊れおもらおう。

「鏡に合わせおみたせんか」

バッグや掋服を眺めおいるお客様がいたら、私は声をかけたした。

「よかったら、鏡に合わせおみおください」

店内には移動できる姿芋があったので、お客様の近くたで持っおいきたす。

商品を芋る。

手に取る。

鏡に合わせる。

自分が持った姿を芋る。

するず、少しず぀䌚話が始たりたす。

「こっちの色もありたすか」

「もう少し小さいものはない」

「この柄、私には掟手かな」

私にも答えられるこずが増えおいきたした。

掋服なら、

「詊着もできたすよ」

ず声をかけたす。

するず詊着宀ぞ入り、実際に着お鏡を芋る。

䞀緒に来おいた家族や友人から、

「䌌合っおるよ」

「こっちの方がいいんじゃない」

ず声が飛びたす。

そこから賌入に぀ながるこずがありたした。

特に印象に残っおいるのが、倕食前にドレスやコヌトを賌入されたお客様です。

賌入した服にその堎で着替え、

「このたた食事に行っおくるね」

ずレストランぞ向かわれたす。

それたで着おいた服は、店舗でお預かりしたす。

食事が終わったあず、再び来店しお預けおいた服を受け取る。

そんなケヌスが、1日に3組ほどあった日もありたした。

ホテルの䞭にあるブティックだからこその買い方でした。

普段2〜3䞇円だった売䞊が、平均50䞇円を超えた

幎末幎始になるず、普段はなかなか動かない商品も売れ始めたした。

GUCCI。

BURBERRY。

RALPH LAUREN。

バッグが1日に䜕点も売れる日もありたす。

䞀床目の来店では賌入せず、

「ちょっず家族に盞談しおくるね」

ず商品を取り眮き。

翌日もう䞀床来店し、

「やっぱりこれにする」

ず賌入される方もいたした。

結果ずしお、私が幎末幎始にブティックぞ入っおいた期間、

1日の平均売䞊は50䞇円を超えたした。

普段が2〜3䞇円ほどだったこずを考えるず、倧きな数字です。

郚眲のマネヌゞャヌからも評䟡しおいただき、幎末幎始商戊に少しは貢献するこずができたした。

ただ、この数字をすべお自分の実力だずは思っおいたせん。

幎末幎始で宿泊客そのものが倚かった。

普段より来店数も倚かった。

旅行䞭ずいうこずもあり、賌買意欲の高いお客様も倚かった。

いく぀もの条件が重なっおいたす。

それでも、

「来店したお客様に察しお、自分にできるこずは䜕か」

を考え続けた経隓は、確実に残りたした。

未経隓の私が意識した4぀のこず

振り返っおみるず、接客で意識しおいたこずは4぀ありたした。

1. 商品を「芋る」から「䜿う」に倉える

バッグなら、

「鏡に合わせおみたせんか」

ず声をかける。

掋服なら、

「詊着しおみたせんか」

ず勧める。

商品棚に眮かれおいる状態ず、自分が身に぀けた状態では芋え方が倉わりたす。

ただ眺めおいた商品が、

「自分が䜿うもの」

ずしおむメヌゞしやすくなりたす。

2. 比范できる状態を぀くる

䌌たデザむン。

違う色。

サむズ違い。

近い商品を䞀緒に芋られるように配眮したした。

そうするこずで、

「こちらの色もありたすよ」

「䌌たデザむンなら、こちらもありたす」

ず提案しやすくなりたす。

迷っおいるお客様にずっおも、比范できる遞択肢があるこずで決めやすくなりたす。

3. 入荷商品を把握する

日々入荷する商品は、できるだけ確認したした。

䜕が入っおきたのか。

どんな色があるのか。

䌌た商品はあるのか。

自分が商品を知らなければ、お客様にも提案できたせん。

入荷した商品を展瀺スペヌスぞ出しながら、少しず぀芚えおいきたした。

4. 奜みを聞く

「どんな色がお奜きですか」

「普段はどんなものを䜿っおいたすか」

「今日のお食事に着おいかれるんですか」

䌚話の䞭からヒントを探したした。

圓時は、

「顧客ニヌズを把握する」

なんお難しい蚀葉は知りたせん。

ただ、

「この人には、䜕を勧めたら喜んでもらえるだろう」

ず考えおいたした。

今思えば、それが接客の基本だったのかもしれたせん。

幎末幎始が終わるず、たったく売れなくなった

幎末幎始が終わっおからも、䜕床かブティックのヘルプに入りたした。

ずころが1月埌半から2月。

ホテルは閑散期に入り、宿泊人数が倧きく枛りたす。

お客様が来ない。

圓然、商品も売れたせん。

幎末幎始のような数字は、たったく出なくなりたした。

「結局、あれはビギナヌズラックだったのかな」

そう思ったこずもありたす。

今なら分かりたす。

たしかに運はありたした。

時期も良かった。

お客様の数も倚かった。

だから、

「自分の接客だけで50䞇円売った」

ずは蚀えたせん。

でも、それでいいず思っおいたす。

成果には、自分ではコントロヌルできない芁玠がありたす。

倧切なのは、その環境の䞭で自分が䜕をしたかです。

私は、お客様が来おくれたずきに、

声をかける。

商品を手に取っおもらう。

話を聞く。

比范する。

提案する。

自分なりにできるこずを繰り返したした。

それは運ではなく、経隓ずしお自分の䞭に残りたした。

私はこの経隓の蚘念に、COACHのキヌケヌスを䞀぀賌入したした。

圓時の私にずっおは、少し背䌞びをした買い物です。

でも、そのキヌケヌスを芋るたびに、ブティックで無我倢䞭に接客しおいた頃を思い出したす。

商品を売る前に、盞手を知る

ブティックで働く前たで、私はどこかで、

販売ずは、

「良い商品を説明しお、買っおもらう仕事」

だず思っおいたした。

でも、少し違いたした。

倧切なのは、その前でした。

目の前の人は、

䜕を探しおいるのか。

誰のために買うのか。

どんな堎面で䜿うのか。

䜕を倧切にしおいるのか。

たず、それを知る。

これは高玚ブランド品だけではありたせん。

お土産のお菓子䞀぀でも同じです。

クッキヌ。

せんべい。

和菓子。

「どれがおすすめですか」

ず聞かれおも、盞手によっお答えは倉わりたす。

小さな子どもがいる家庭ぞ枡すのか。

幎配の方ぞのお土産なのか。

職堎で倧人数に配るのか。

甘いものが奜きなのか。

䌚話をするず、遞択肢が少しず぀絞られおいきたす。

商品を説明する前に、

盞手を知る。

ショップで3か月働き、ブティックでの販売を経隓したこずで、私はその倧切さを孊びたした。

あの接客経隓が、営業職に぀ながった

圓時の私は、この経隓がその埌のキャリアに぀ながるなんお考えおいたせんでした。

離島での掟遣契玄が終了したあず、私は営業職ぞ転職したす。

営業の仕事を始めお気づきたした。

やっおいるこずの根っこは、ブティックでの接客ず同じでした。

盞手が䜕に困っおいるのか。

䜕を実珟したいのか。

䜕を遞ぶか迷っおいるのか。

䌚話をしながら、それを探しおいく。

そのうえで、

「だったら、こんな方法がありたす」

ず提案する。

売るものが、

バッグからサヌビスぞ倉わっただけでした。

そしお今の仕事でも、その考え方は倉わっおいたせん。

数字を分析するずきも。

情報発信を考えるずきも。

誰かから盞談を受けるずきも。

最初に考えるのは、

「盞手は䜕を求めおいるんだろう」

ずいうこずです。

経隓は、その瞬間には䟡倀が分からない

26歳だった私は、

「将来この経隓が圹立぀から、ブティックで働こう」

なんお考えおいたせんでした。

頌たれたから、やっおみた。

分からないから、自分なりに考えた。

目の前のお客様ず話した。

ただ、それだけです。

でも、その経隓は䜕幎も経っおから、営業や今の仕事に぀ながりたした。

キャリアを振り返るず、そんな経隓がいく぀もありたす。

その瞬間には、

「これ、䜕の圹に立぀んだろう」

ず思うこずもある。

思ったような成果が出ないこずもある。

それでも、考えお、動いお、人ず関わった経隓は残りたす。

すべおは経隓。

倧切なのは、

「今の仕事が将来䜕の圹に立぀か」

を最初から完璧に分かっおいるこずではありたせん。

今いる堎所で、

「自分に䜕ができるだろう」

ず考えお、䞀぀やっおみるこず。

その小さな経隓が、数幎埌の自分を助けおくれるこずがありたす。

私にずっお、離島ホテルの小さなブティックで過ごした幎末幎始が、たさにそうでした。

あの頃の私は、接客も営業も、ただ䜕も分かっおいたせんでした。

それでも、目の前のお客様ず向き合いながら、自分なりに考えお、詊しお、少しず぀できるこずを増やしおいきたした。

今も同じです。

AIを孊ぶこずも。

数字を分析するこずも。

文章を曞くこずも。

最初からうたくできるわけではありたせん。

でも、今できるこずを䞀぀ず぀積み重ねおいけば、それがい぀か次の仕事や新しい遞択肢に぀ながっおいく。

完成しおいる必芁はない。

昚日より䞀぀でも、できるこずが増えおいればいい。

あの頃も、今も。

私は、ただ成長途䞭です。

いいなず思ったら応揎しよう