新聞に載った思ひ出
アウトローの父親に似ず、子どもたちは優秀らしく、長男は絵画のコンクールで大賞を受賞し、次男は陸上競技選手として、それぞれ新聞や雑誌などでインタビューを受けています。
「お父さんは新聞に載ったことある?」
もし子どもたちに聞かれたら私は胸を張って言う。
「おまえらが生まれて間もないころ、俺も地元紙に載った」――と。
それは今から15年ほど前、とある平日のこと。
仕事が終わり、いざ家に帰ろうとしたら我が愛車がない。
駐車場は会社の敷地内にあり、みんなコンビニへ行くのに勝手に私の車を使うため、普段から鍵は付けっぱなしの状態。
ひょっとして誰か乗っていったのかな?
なんて思ったけれど、従業員は全員いる(笑)
「俺のロールスロイス知らない?」と聞いてまわるものの、みんな首を横に振り、そのとき初めて盗まれたのが判明しました(おせーよ)
慌てて警察に行き、「五万円で購入したボロボロの軽四が盗まれた」と事情を話したその翌日。
『お車が見つかりました――』
と、北区の警察署から連絡があり、なんでも酔っ払いが乗っていて、ガードレールに当てたまま寝ていたとのことでした。
そして、翌日の朝刊に『泥酔男性が自動車を盗難し事故』という、小さな記事が出て、私の名前は会社員Aさんとして華々しく新聞デビューを飾りました。
ちなみにですが、バームクーヘンを手土産に、進捗状況を知らせに来てくれた、宝塚署の捜査員によりますと、依然として犯人の身元がわからず、ただ自分の名前を三浦友和だと言って、一歩も引かないと話していました。
