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t_and_s_coach
【雑談】リアルすぎる描写
先日、奥田英朗さんの「沈黙の町で」を読みました。
奥田さんの本は何を選んでも続きが気になって仕方なく、好きなので、
一気に読み進めてしまったのはもちろんなのですが、
今回はある種、苦しみながら読み進めました。。。
何が苦しいって、あまりにも中学生の描写がリアルだからです。
中学校特有というか、学校内の、あの何とも言えない空気感、
関係性の儚さと脆さ、一方で妙に群れたがったり、
部活やイベントでは一時的に強くなる(ならざるを得ない)仲間意識…
あの「周りからはずれてはいけない」「正しさより人間関係」という感じの
独特な空気感が痛いほど伝わってきました。
個人的な話をすると、私は中学時代の部活の顧問が苦手すぎて、
しかも、最悪なことにその顧問が自分の学年内にいたので
中学校の卒業式が何よりも嬉しかったのを覚えています(笑)
この本を読み進めていくと、描写があまりにリアルで
私は顧問の何が苦手で、どんなことを言われたのか、とか
当時のことを様々思い出してしまい、頭を抱えました。
でも、奥田さんが初めてこの本を出されたときも
既に50代(のはず)。ご自身の中学時代はそれこそ40年くらい前です。
それなのに、どうしてこんなにリアルに、
現在進行形でその空間に所属していて、そこで見聞きしたことを
そのまま小説にうつしたように描写できるのか…
中学生くらいのお子さんがいる方も、
親目線で刺さるものがあるかもしれません。
どの本もそうかもしれませんが、読む人のその時の立場によって
この本は感想が大きく揺れる気がします。
それにしても、こういう最初はばらばらに見える点と点が
どんどんつながっていく感じのお話って、
どういう風に組みあがっていくのでしょう…
長編ですが、ぜひ読んでみてください!
