【読書⑪】〜『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』を読んで〜
5月になりました。
明日からGWですね。
川口青陵高校へ異動して、気付けばもう1か月です。
学校の野球部のHPも4月中に多く更新しました。
ぜひご覧ください。
そんななか、今回の投稿では、少し前の話になりますが、昨年の夏休みから秋にかけて読んだ1冊の本を紹介します。
本の紹介
今回紹介する本は、『THE CULTURE CODE ~最強チームをつくる方法~』という本です。

この本は、ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家であるダニエル・コイル(Daniel Coyle)氏による著書で、Google・ピクサー・シールズ・スポーツチームなど、「強いチーム文化」を持つ組織を分析し、「なぜうまくいくのか」、「どんな文化をつくれば強いチームになるのか」を解き明かしています。
きっかけ
本書を購入したのは、電車の中(スマホでポチっと)でした。
昨年の夏休み中のその日、高校時代の野球部の恩師(監督)を囲む食事会がありました。
メンバーの中心は、私の4つ上の学年の先輩方でした。
(なぜかその中に4つ下の私が一人います。笑)
私の母校は、野球部はそんなに部員がたくさんいる学校ではありませんでした。
そんな学校で、その4つ上の先輩方の学年は、春の県大会で準優勝し、夏の選手権大会は県のAシード校だった学年で、母校の最高実績を出した学年でした。
その学年の主将・キャプテンだった方が、その食事会の場で、
「この本を読んでいると、当時の野球部でやっていたことがたくさん書いてありました。先生もぜひ!」
と、本書を恩師に薦めました。
恩師の先生へ生徒の方から本を薦めるその光景を見て、「だから先輩たちの学年は強かったのかなぁ」と考えさせられましたし、その本を調べて購入しようとしていた恩師を見て、「こういう教師にならなければなぁ」と感じさせられました。
強豪私立高校でもなく、部員数もそこまで多くなく、野球の技術も甲子園レベルとはいえない母校でしたが、なぜか良い結果が出たりするチームでしたので、本書にヒントがあるのかもしれないと思い、私もその日の帰りの電車の中でスマホでポチっとしてしまいました。

本書の内容
本書の内容を少しだけ紹介します。
著者・コイル氏は、「強いチーム文化には共通する3つの原則(スキル)がある」と説いています。
まず、1つ目が「安全な環境をつくる(Build Safety)」ことです。
「安心して発言・失敗・協力できる雰囲気」をつくることが大切だということです。
チームの土台は「心理的安全性」・「帰属意識」にあり、メンバーが「ここにいても大丈夫」、「自分は受け入れられている」と感じることが最優先であると述べています。
2つ目が「弱さを共有する(Share Vulnerability)」ことです。
チームのメンバーが互いに助け合える関係を築くには、まずリーダーが先に弱みを見せることが大切であり、その“弱みの共有”が安全と信頼を強固なものにすると述べています。
例えば、「誰かの失敗」を批判せず「どうすれば一緒に改善できるか」を話したりすることです。
強いチームには、「弱さを隠す」よりも「さらけ出して支え合う」文化があるということです。
3つ目が「共通の目標を持つ(Establish Purpose)」ことです。
「共通の目標」が、チームの行動や判断を支えます。
そのため、「私たちは何のためにやっているのか」を繰り返し具体的に伝えます。
そのように「なぜこれをやるのか?」を共有し続けることが、モチベーションと一体感を生むと述べています。
以上のことを簡潔にまとめると、強いチーム文化とは「安全な環境の中で、互いの弱さを共有し、共通の目標に向かって協働する」チームだということです。
そういったチーム文化をどのようにつくり上げるのか。
そのヒントが、さまざまな企業・チームの実践例・具体例をもとに、本書の中に散りばめられています。
さいごに
「強いチーム文化」を持つ組織が、「なぜうまくいくのか」、「どんな文化をつくれば強いチームになるのか」と聞くと、そういったチーム・組織はどんなにすごいことをしているのだろうかと思わされますが、読むとわかります。
意外と、誰でもできるような、簡単なことである、と。
ですが、これを当たり前のように常にやり続けることが大変なのでしょう。
ちなみに、私が特に面白いと感じ、すぐにでも取り入れたいと感じたのは、「物語」と「小さなシグナル」の活用についてです。
学級経営や部活動経営、生徒とのかかわりの中で、すぐにでも活用できそうだなと感じました。
今回の投稿の中で、本書の内容を詳細にすべて紹介することはできませんが、本書に興味関心を持たれた方はぜひ読んでみてください。
翻訳されたものなので、読みにくいのではないか?と感じている方もいるかもしれませんが、翻訳の方が非常に読みやすくわかりやすい文章で翻訳してくださっているので、非常に読みやすいです。
ほとんどの方が、家族や仕事など、何かしらの“チーム”の一員に属しているはずです。
そのような何かしらの“チーム”に属している方ならば、必ず役に立つ1冊になると思います。

