【考察⑫】〜目線を上げる効果〜
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年1発目の投稿は、昨年投稿した【読書⑩】〜バッティングに関する2冊から〜の続編になります。
『バッティングを科学する ボールを飛ばすメカニズム』という書籍の中で、著者2人がバッティングに必要なフィジカル機能について対談している場面があり、その中でアスレティックトレーナーの井脇氏が次のように述べていました。
「これまでの共著である『ストレートの秘密』や『変化球を科学する』でも口酸っぱくいっていることですが、「目線」がポイントだと考えています。エクササイズに集中しすぎたり、そのエクササイズの取り組みの正誤を確認しようとする場合、どうしても目線が下がりがちです。そして、目線が下がると腹圧が抜けやすくなり、腰が引けます。さらに、骨盤の正常な位置が確保できなくなったり、首が前に出た状態、つまり上半身や肩甲骨の操作がしにくい前方偏移になり、姿勢が崩れてしまいます。そして、姿勢が崩れることで正しい力の発揮がしにくくなります。」
「目線を下げる」と「腹圧が低くなる」ため、フィジカル的に悪影響が出ると述べられています。
目線を下げないように、つまり「目線を上げる」と良いとのことです。

この「目線を上げる」というのは、フィジカル機能への影響だけではありません。
他の面でも良い影響があると考えます。
それで、今回は「目線を上げる」ことによる効果を取り上げてみようと思います。
身体フィードバック効果
(Body Feedback Effect)
皆さんは、「身体フィードバック効果(Body Feedback Effect)」という言葉を聞いたことはありますか?
「身体の状態や動作が、心や感情の状態に影響を与える」という心理学の理論です。
もう少し噛み砕いて言うと、人は気持ちに合わせて体を動かすだけでなく、体の使い方が気持ちを変えることもある、という考え方です。
実際に、こんな実験結果があります。
1988年のフリッツ・ストラックらの研究で、「ペンを口にくわえて笑顔に近い表情をすると、ユーモア漫画を面白く感じる」という結果になったそうです。
つまり、
「楽しいから笑顔」なのではなく、「笑顔だから楽しい」。
「悲しいから泣く」のではなく、「泣くから悲しい」。
ということです。
これを「目線の上げ下げ」に置き換えてみると、こうなります。
目線を下げて下を向く時の多くは、気分が落ち込んでいる、沈んでいる時(マイナス思考の時)です。
この理論で言うと、「気分が落ち込んでいるから目線が下がる」のではなく、「目線を下げているから気分が落ち込む」のです。
それならば、「目線を上げれば気分が落ち込まない」ということです。
目線を上げることで、自然と胸を張り、自信満々、堂々と振る舞い、プラス思考になりやすくすることが期待できそうです。
“空”を見上げる
さらに上へ目線を上げてみましょう。
これまで私は多くのメンタルトレーニングの指導者資格を取得したり、それ以外にもメンタルトレーニングを勉強してきましたが、その中で(いつだが思い出せないのですが)「ミスをした時の心の切り替え方法として“空を見上げる”と良い」と聞いた記憶があります。
メンタルトレーニングの基本として、「過去と未来は変えられない」ので「変えられるのは今この瞬間しかない」、そのため「過去(ミスしたこと)や未来(「またミスしたらどうしよう」など)のことを考えず、“今(この瞬間)”に集中することが大事」だというのがあります。
「空を見上げる」ことで、自然の雄大さを感じて「自分のミス1つなんてちっぽけなものだ」と感じたり、「あっ、雲が動いてるな」とか「太陽が向こうに沈み始めたな」などと考えて過去や未来に意識が向かなくなるのかもしれません。
今回は、モノは試しということで、「空を見上げることによる精神的な効果」をチャットGPTに聞いてみました。
そうすると、以下のような回答が返ってきました。
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1. 姿勢と呼吸が整う
• 空を見上げると自然に胸が開き、背筋が伸びます。
• これにより呼吸が深くなり、酸素供給が増えて自律神経のバランスが整いやすくなります。
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2. 気分のリセット効果
• 下を向く姿勢は気分を沈ませやすいのに対し、上を見ると心理的に「開放感」を得やすいことがわかっています。
• 研究でも、視線の方向が感情に影響する「身体フィードバック効果」が報告されています。
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3. ストレス軽減・マインドフルネス効果
• 空の広がりを眺めること自体が「マインドフルネス(今この瞬間に意識を向ける)」の実践につながります。
• 特に自然の空や雲を見ることは「アテンション・リストレーション理論(注意回復理論)」とも関係し、ストレスからの回復を助けると言われます。
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4. 前向きな思考の促進
• 「上を見る=希望や未来を思い描く」というポジティブな連想が働きやすいです。
• 試合やプレゼン前など、不安を抱えやすい場面で気持ちを切り替えるきっかけとして活用できます。
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5. 集中力の再起動
• 空を数十秒〜1分ほど見上げることで脳がいったん休まり、リフレッシュした状態で再び集中に入りやすくなります。
• スポーツ選手や受験生が「気持ちを切り替える儀式」として取り入れる例もあります。
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必ずしも正確な内容なのかはわかりませんが、AIに質問してみるのも面白いですね。
まとめとして
今回は、「目線を上げる」ということでどんな効果が得られるかをまとめてみました。
書籍の中でアスレティックトレーナーの方が言っていたように、良い姿勢を維持する、腹圧を維持するためという身体的な効果もあれば、気持ちの切り替えといったメンタル的な効果も期待できるということです。
高校球児にとっては、すぐにでも活用できることかと思います。
ぜひ実践してみてください。
令和8年、目線を上げていきましょう!
