忘れられない先生 〜天上の恩師へ〜
九條です
相互フォローをしてくださっている内田美由紀先生のご投稿を拝読し、
「忘れられない先生」
というタグ(お題)があることを知りました。
そこで、私もと思いまして(以下、約1,200文字)。
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私にとって、最も忘れられない先生は、大学3、4回生のときのゼミの恩師です。
その先生は、当時すでに還暦を過ぎておられましたが、若い学生たちのためにたくさんの言葉を遺してくださいました。いまは天上の世界へとお帰りになっています。
その先生から賜った珠玉の言葉の数々の中からいくつかを…。
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【学問とは】
学問とは「問うことを学ぶ」という意味です。
世の中の様々な事象について、または歴史上の様々な事象について、多角的な視点から問題意識を持ち、正統な方法論に則って、それをいかに問うのか。
それが学問をするということです。
【学問の世界】
学問の世界は、情け容赦ない世界です。厳しい世界です。君たち、覚悟はできていますか。
君たちはまだ若いから、その覚悟ができていないのは仕方ないことですが、これは脅しなどではありません。
いつか君たちが、学問の上において厳しい場面に直面した際に、
「あぁ、そういえばあのとき先生が厳しいぞと言っていたな」
という風に思い出して欲しいから、いまこうして君たちにこういう話をしているのです。
【歴史とは】
歴史は人が造るものです。突き詰めれば人の心が歴史を形成しているのです。
君たちにとって、君たち自身の歴史が、素晴らしく輝かしいものとなるのか、それともドロドロとした醜いストーリーとなるのか、それは全て君たちの日々の言動によるのです。
【最初が肝心】
汽車は、停まっている状態から走り出すときに、最大限の力を絞り出します。一旦走り出してしまえば、あとは惰性で走ります。
ですから、何事も最初が肝心なのです。最初にいい加減なことをして、手を抜いて、空回りをしてしまえば、最後まで空回りをしてうまく行きません。
【卒業の日に】
諸君。
これからは、しっかりと両眼を見開いて事の真相を見極めて行ってください。けれども、目を閉じなければ観えてこない世界があることも、忘れないでいてください。
諸君の健闘を祈ります。
卒業おめでとう!
【今日為すべきことに明日はない】
最後に、私が課題のレポートを面倒臭くなって「忘れていたフリ」をして提出日までに提出しなかったときに、個人的に叱られた言葉。
君ね、今日為すべきことに明日はないんだよ。「いま」為すべきときに「後で」はないんだよ。
そういう風ないい加減なことをしていると、誰からも信用されなくなり、終いには相手にされなくなりますよ。
いまのうちに、社会に出る前に、その悪い癖を治しておきなさい。
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尊敬する先生、天上の世界の住心地はいかがですか?
そのうちに私もそちらへ参りますから、また様々なことをご教授ください。そちらでまた先生と一緒にお酒(先生が好きだった剣菱)を飲ませてください。
先生から賜った言葉は、いまも、これからも、ずっと私の心のなかに響いています。
©2026 九條正博(Masahiro Kujoh)
