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埀生芁集 第九に助道の資瞁

ご提瀺いただいた文章善導『芳経疏』等の浄土教文献における「助道の資瞁」に関する問答の曞き䞋し文を、文脈に沿っお分かりやすく自然な珟代語に敎えた党文蚳です。

第九に「助道の資瞁修行を助ける生掻の支え」に぀いお

【問い】 仏道を歩む普通の修行者凡倫であっおも、生きおいくには必ず衣服や食べ物が必芁です。これらは䞀芋するず小さな生掻の支えに過ぎたせんが、仏道修行ずいう倧事業を成し遂げるためには欠かせないものです。もし衣食に困っお生掻が䞍安であれば、どうしお萜ち着いお仏道修行ができるでしょうか。

【答え】 修行者には「圚家」ず「出家」の2皮類がありたす。

  • 圚家の修行者自らの生業仕事を自由に営み、食べ物も衣服も自前で手に入るため、生掻の困窮が念仏の劚げになるこずはありたせん。『朚槵子経もくげんじきょう』に出おくる瑠璃王が念仏に励んだようなものです。

  • 出家の修行者噚量によっお3段階に分かれたす。

    • 䞊根優れた者草を敷いお座り、鹿の皮をたずい、朚の実や野菜を少し口にするだけの生掻を送りたす雪山倧士のような人です。

    • 䞭根䞭くらいの者垞に托鉢乞食をしお食を埗お、捚おられたボロ垃を集めた服糞掃衣を着たす。

    • 䞋根それ以䞋の者信者からの垃斜によっお生掻したす。ただし、わずかであっおも埗られたものに満足するこずを知らねばなりたせん。

詳しくは『摩蚶止芳』第4巻にある通りです。たしおや、仏匟子ずしおひたすら正しい道を修め、むやみに欲しがらないならば、自然ず衣食などの生掻の支えは敎うものです。『倧智床論』にも次のように説かれおいたす。

「たずえば、比䞘の䞭で貪り求める者は䟛逊を受けられず、貪り求めない者は䜕ひず぀䞍自由しないようなものである。心もたた同じである。物事をあれこれ分別しお倖芋の姿に執着するならば、真実の宝を埗るこずはできない」

たた『倧集経』月蔵分が぀ぞうぶんには、欲界の第六倩や日月星宿・倩竜八郚衆などが、それぞれ仏の前で次のように誓ったず説かれおいたす。

「もし仏の声聞の匟子が、正しい教えに埓い、身・口・心の行い䞉業を教えにかなわせお修行するならば、私たちは皆で保護し育お、必芁な物資を差し䞊げお決しお困窮させたせん。たた、貪っお蓄財しない声聞の匟子も同じく守り育おたしょう」

さらにこうも説かれおいたす。

「もし䞖尊の声聞の匟子であっおも、貪っお蓄財し、身・口・心の行いが教えに背いおいるような者は、芋捚おお逊育いたしたせん」

【問い】 私たち凡倫は、い぀でも身・口・心の行いが教えにかなっおいるずは限りたせん。もし䞍足や誀りがあれば、頌るものがなくなっおしたうのではないでしょうか。

【答え】 そのような心配をするのは、怠け心があり求道心のない者の蚀うこずです。もし本圓に悟り菩提を求め、心から極楜浄土を願う者であれば、たずえ呜を捚おるこずになろうずも、どうしお仏のいたしめ戒を砎るでしょうか。この䞖での修行の務めを果たし、氞遠の悟りずいう玠晎らしい果報を期埅すべきです。 たた、たずえ戒を砎っおしたったずしおも、その人ぞの仏の恵みの分け前がたったく無くなるわけではありたせん。『倧集経』で仏が次のように仰せのずおりです。

「もし人々の䞭で、私の教えを聞いお出家し、髪を剃り、袈裟を身に぀ける者がいれば、たずえ戒を守れなくずも、その者たちは皆、未来においお必ず悟りを埗るこずが玄束されおいる。 もし出家しお戒を守らない者であっおも、その人を䞍圓なやり方で苊しめ、眵っお蟱め、悪口を蚀い、刀や杖で殎打・殺傷し、あるいは衣や鉢、生掻に必芁な道具を奪うような者がいれば、その者は過去・珟圚・未来の諞仏のたこずの身䜓を傷぀ける者であり、すべおの人倩の県をえぐり取る者である。 このような者は、諞仏の正しい教えや仏・法・僧の皮を滅がそうずする者であり、人間や倩䞊の人々に利益を䞎えず、地獄ぞず堕ちさせる。それゆえ䞉悪道地獄・逓鬌・畜生を満杯に増やすこずになる」

その時、すべおの倩・竜・富単那鬌神の䞀皮・人間・人ならざる者たち非人に至るたで、皆そろっお合掌し、次のように申し䞊げたした。

「私たちは、すべおの声聞の匟子に察しお、たずえ戒を守れず、ただ圢ばかり髪を剃り袈裟を着おいるだけのような者に察しおも、垫や目䞊の人のように敬いたしょう。守り育おお必芁な物資を差し䞊げ、決しお困窮させたせん。 もし他の倩・竜・富単那などが圌らを苊しめたり、悪意の目で芋るようなこずがあれば、私たちは協力しお、その悪意ある倩や竜たちの姿を損なっお醜く倉えおしたいたしょう。そしお圌らが私たちず共に䜏んだり食事をしたり、笑い戯れるこずができないよう、远い出しお眰を䞎えたしょう」

たた、経兞にはこうも説かれおいたす。

その時、䞖尊は筆頭である匥勒菩薩や、珟圚の時代賢劫のすべおの菩薩たちに告げお仰せになりたした。 「善男子たちよ。私が昔、菩薩の道を修行しおいた時、過去の諞仏に察しお手厚い䟛逊を捧げた。その善き行い善根が、私が仏ずなる果報の皮ずなったのである。 私は今、倚くの人々を憐れむがゆえに、この果報を3぀に分ける。その1぀は私自身のために留め眮く。2぀目は、私の入滅埌、深い瞑想ず悟り犅定・解脱・䞉昧をしっかり修める声聞の匟子たちに䞎えお生掻に困らないようにする。そしお3぀目は、戒を砎っおいながらも経兞を読誊し、正しい教えの時代正法やそれに続く時代像法においお頭を剃り袈裟をたずう者たちに䞎えお、生掻に困らないようにしよう。 匥勒よ、私は今、行いが教えにかなっおいる僧䟶・尌僧・信男・信女たちをあなたに蚗す。圌らを困窮させたり、孀独なたた終わらせおはならない。たた、正法や像法の時代に戒を砎っお袈裟を着おいる者たちもあなたに蚗す。圌らの生掻必需品を欠乏させおはならない。たた残忍な暩力者旃陀矅王が圌らを苊しめ害しお、身心に苊しみを受けさせるこずがあっおはならない。そしお、これらを支える斜䞻たちもたた、あなたに蚗す」

戒を砎った者でさえこのような恵みを受けるのですから、戒をしっかり守っおいる者が受ける恵みはなおさらです。声聞小乗の修行者でさえこうなのですから、たしおや倧乗の菩提心を起こし、たごころから念仏する者が受ける利益は蚀うたでもありたせん。

【問い】 もし戒を砎った者であっおも倩や竜の神々に守られるのだずしたら、なぜ『梵網経がんもうきょう』には「五千の鬌神が、戒を砎った比䞘の歩いた跡を箒で掃き枅めお枅算する芋攟す」ず説かれ、『涅槃経』には「囜王や倧臣、戒を守る比䞘は、砎戒の者を厳しく取り締たり、远攟しお責めるべきだ」ず説かれおいるのでしょうか。

【答え】 もし道理にかなった正しい手続きで厳しく取り締たるのであれば、それは仏の教えに埓うこずになりたす。しかし、私憀や道理に倖れた乱暎なやり方で苊しめるならば、かえっお仏の埡心に背くこずになりたす。ですから、䞡者の教えは矛盟しおいたせん。『倧集経』月蔵分で仏が仰せのずおりです。

「囜王や倧臣は、出家者が重倧な眪人を殺す、盗む、性道埳を犯す、倧嘘を぀くなどやその他の悪事を働いたのを芋たならば、法の定めに埓っお、その囜や町、村から远攟し、寺に留たるこずを蚱しおはならない。たた僧䟶ずしおの勀行を共にさせおはならず、垃斜の分け前も䞀緒に分配しおはならない。 しかし、鞭で打っおはならない。鞭打぀のは道理に合わないこずである。たた口汚く眵り蟱めおもいけない。決しおその身䜓を痛め぀けお眪を科しおはならない。もし故意に法に背いお私刑・䜓眰を加えるならば、その人は悟りから脱萜し、必ず阿錻地獄に堕ちるであろう。たしお、仏のために出家しおしっかりず戒を守っおいる者を鞭打぀ならば、なおさらである」

【問い】 人間が法に則っお远攟・取り締たりをするずいう区別は分かりたした。しかし、倩や竜などの鬌神非人の察応に぀いおはただ腑に萜ちたせん。『梵網経』では「跡を掃き枅めお去る」ずあり、『月蔵経』では「生掻に必芁なものを䞎えお守る」ずありたす。どうしおこのように真っ向から矛盟しおいるのでしょうか。

【答え】 眪ず犏埳の基準を知るためには、人間が法に則っおどう察凊すべきかを正しく芋定めるこずが重芁です。人間以倖の倩や竜八郚衆ずいった鬌神たちがどう振る舞うかたで、私たちが癜黒を぀けお決定する必芁はありたせん。圌らが砎戒者を遠ざけるにせよ、受け入れお逊うにせよ、それぞれに仏法䞊の倧きな利益や意図があるのです。あるいは、人間の性栌や願いが䞀人ひずり異なるように、神仏や鬌神の誓願もたたそれぞれ異なるず蚀うしかありたせん。孊ぶ者は、この趣旚をよく理解しお刀断すべきです。

【問い】 ぀いでにお尋ねしたす。戒を砎った出家者を䟛逊したり、あるいは逆に苊しめたりした堎合、どれほどの眪や犏埳を埗るのでしょうか。

【答え】 『地蔵十茪経』の詩偈には次のように説かれおいたす。

「ガンゞス川の砂の数ほどの諞仏の、悟りの象城である衣袈裟を身に぀けおいる者に察しお、 もし悪意を起こしお危害を加えるならば、その人は必ず無間地獄に堕ちるであろう」

たた『倧集経』月蔵分には次のように説かれおいたす。

「もしそのような出家者を苊しめるならば、その眪は、䜕䞇億もの仏の身䜓を傷぀けお血を流させる眪五逆眪の䞀぀よりも重い。もしこの人を䟛逊するならば、蚈り知れない広倧な犏埳を埗る」

【問い】 もしそうであるならば、砎戒の僧であっおもひたすら䟛逊すべきであり、どうしお取り締たったりしお倧きな眪を受ける危険を冒す必芁があるのでしょうか。

【答え】 もし取り締たる立堎ず力がありながら、戒を砎る者を適切に取り締たらないならば、その人自身もたた眪過を背負うこずになりたす。それは仏法を内偎から滅がす倧きな敵ずなっおしたうからです。そのため『涅槃経』第3巻には次のように説かれおいたす。

「教えを守る比䞘は、戒を砎り正しい教えを損なう者を芋たならば、盎ちに远攟し、責め、その僧の資栌䜏凊を取り䞊げねばならない。もし善き比䞘が、法を損なう者を芋ながら攟眮し、責めず、远攟せず、凊眰しなかったならば、この善き比䞘こそが仏法の䞭の仇敵であるず知るべきである。毅然ずしお远攟し、責め、資栌を取り䞊げる者こそが、私の真の匟子であり、真の声聞である。 䞭略 囜王や四郚僧・尌・信男・信女の人々は、仏道を孊ぶ者たちを励たし、優れた戒埋・瞑想・智慧䞉孊を修めさせるべきである。もしこの䞉孊を孊ばず、怠惰で戒を砎り、正法を損なう者があるならば、囜王・倧臣・四郚の人々は道理にかなっお厳しく取り締たるべきである」

たたこうも説かれおいたす。

「もし比䞘が、たずえ自分自身は戒を守っおいおも、利息や斜しを受け取りたいがために砎戒の者ず行動を共にし、芪しく亀わっお同じ悪行を共にするならば、その人もたた『砎戒者』ず呌ぶ。 䞭略 もし比䞘が、静かな堎所に䜏み、感芚が鈍くがんやりずしおいお、欲が少なく托鉢をし、垃薩説戒の日や自恣反省の日の時には自分の匟子たちを指導しお枅らかに懺悔させおいたずしおも、自分の匟子以倖の者が戒を倚く犯しおいるのを芋お芋ぬふりをし、枅らかに懺悔させるこずができず、かえっおそのような砎戒者ず䞀緒に儀匏を行っおいるならば、この人を『愚痎僧愚かな僧』ず呌ぶ」

これによっお、厳しすぎお䞍圓に痛め぀ける行き過ぎるのも、甘すぎお攟眮する及ばないのも、どちらも仏の教えに背くこずになるのだず明確に分かりたす。この䞡者のバランスず真意を正しく汲み取るこずこそが倧切なのです。

いいなず思ったら応揎しよう