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『星ペミ暹の䞖界』 第10話 歓迎の葉

#創䜜倧賞2026  #ファンタゞヌ小説郚門

第10話 歓迎の葉

透明な小さなドヌムの䞭で、
癜銀の葉が淡く光っおいた。
角床が倉わるたび、
葉の衚面に淡い虹色がすっず浮かび、
たた消えおいく。

そばには、
青癜い星字が幟぀も浮かんでいた。
その前に、癜い衣をたずったナビ゚ルが、
ひずり静かに立っおいる。

倜は、すっかり曎けおいた。
ドヌム硝子の向こうで、
星々が遠く瞬いおいる。

フィオナは゜ファの䞊で、
眠れないたた、
芳枬デスクの淡い光を芋぀めおいた。
足もずには、ミロが䞞くなっおいる。
眠っおいるようで、
完党には眠っおいないらしい。
ひげがぎくぎく動いおいる。

「  ただ起きおるの」

眠たげな声が、足もずからした。
フィオナは小さくうなずく。

芳枬デスクのほうを芋るず、
ナビ゚ルはただ䜜業䞭だった。
指先が動くたび、青癜い星字がひず぀、
たたひず぀ず増えおいく。

邪魔をしたくない、ず思った。
そのたた゜ファに座っおいるこずもできた。
けれど、胞の奥がなんずなく萜ち着かない。

静かな氎面に
星の雫が萜ちたみたいに、
小さな波が、
ゆっくり同心円を描いお
ひろがっおいた。

フィオナはそっず゜ファを降りた。
ミロがしっぜをひず぀揺らす。

「どこ行くの」

「  枩宀に。眠れないから少しだけ」

フィオナは小さく答えた。

ミロは無蚀のたたのっそりず起きお、
あずを぀いおくる。

枩宀の入口には、
雪掞草が淡く光りながら揺れおいた。

フィオナはそのうちの䞀本を
そっず持ち䞊げる。
やわらかな青癜い灯りが、
指先ず頬をほのかに照らした。

倜の枩宀は、
昌ずはたた違う堎所のようだった。

现い葉の先にたたった光。
眠る皮。
硝子の噚の䞭で、
かすかに脈打぀苗。

怍物たちはみな
声をひそめおいるのに、
䞍思議ずさびしくはない。

むしろこの堎所にくるず、
胞の奥の緊匵が
少しだけほどける気がした。

前にシロルたちが
案内しおくれたずきから、
フィオナはこの枩宀が奜きだった。

雪掞草の灯りを揺らしながら奥ぞ進むず、
枩宀の先に短い廊䞋があった。
その向こうに、ひず぀の扉。

半ば開いた隙間から、
癜ずも金ずも぀かない、
萜ち着いた灯りがこがれおいる。

フィオナは、そこで足を止めた。
入っおはいけない気がした。
でも、なぜか目が離せない。

そのずき。

「  おや」

郚屋の奥から、声がした。

フィオナの肩が、
びく、ず小さく揺れる。

「そんなずころに立っおいないで、お入り」

萜ち着いた䞭にも
透明感のあるナキの声だった。

フィオナは雪掞草を握りしめたたた、
そっず䞭ぞ入った。

ミロも足もずをそっず぀いおくる。

ナキの郚屋は、
芳枬舎の䞻空間より少しだけ暗かった。
楕円圢の小さな倩窓があり、
募配のある倩井は、少しだけ䜎い。
䜙蚈なものはほずんどない。
䜎いベッドず、小さな卓。
癜い壁際には星ペミの怍物が
静かに圱を萜ずしおいお、
その空気だけで、
この郚屋の䞻が敎った人なのだずわかる。

郚屋の隅には、
倧きな癜い鳥籠があった。
人ひずりが屈めば
入れそうなほどの高さがあり、
出入り口はあるのに、
閉じる扉は぀いおいなかった。
癜い枝を線んだような
繊现な枠だけが、
やわらかな䞞みを描いおいた。
䞭には矜のような葉を぀けた
星ペミの怍物。

䜕かを閉じこめるための檻でないこずは、
すぐにわかった。

フィオナは思わず芋入った。

「すごく倧きな鳥籠  。
鳥がいるのですか」

ナキは、月光を溶かしたような
金の瞳でフィオナを芋぀めた。

「ああ、いるよ。今は旅に出おいる。
そのうち、たた戻っおくる。
昔から、私たちにずっお
倧切な存圚なんだ。」

それから、
ほんのわずかに口もずをゆるめる。

「゚ルが小さい頃は、よく䞀緒に寝おいた。
私が家を空けるこずも倚かったからね」

フィオナは目を瞬いた。
ナビ゚ルの小さい頃。
すぐには想像できなかった。
ナキは、小さな怅子をそっず匕いた。

「座るずいい」

フィオナはおそるおそる腰を䞋ろした。
ミロはその足もずで、くたりず䌏せる。
眠そうな顔をしおいるくせに、
ちゃんず様子を芋おいるらしかった。

しばらく、静かな時間が流れた。
窓から差し蟌む星ペミ暹の光が、
窓蟺の怍物にやわらかな陰圱を
萜ずしおいる。

ナキはすぐに話し始めなかった。
ただフィオナを芋る。
芋透かそうずするずいうより、
急がずに埅぀ような県差しだった。

「眠れないのかい」

フィオナは少し迷っおから答える。

「  眠れなかったんです。
葉のこずを考えおいたら、なんだか  」

蚀葉を探す。

「萜ち着かなくお」

「星ペミ暹の葉のこずかい」

フィオナは小さくうなずいた。

「怖くはない」

ナキの問いに、フィオナは目を䞊げた。

「葉のこずも、
星ペミ暹が君に応じおいるこずも」

ナキは静かに蚀った。

フィオナは胞の奥ぞ手を圓おた。
ざわ぀いおいたものの正䜓は、
たぶんそれだ。
でも、怖さずは少し違う。

「  こわくは、ないです」

やがおそう答える。

「びっくりするほど  
葉に觊れおいるず萜ち着くんです」

ナキは、
ほんの少しだけ目をやわらげた。

「なら、いたはそれでいい。
叀い蚘録の䞭に、星ペミ暹が遞び、
迎えた盞手にだけ応じる、
特別な葉があるずいう䞀説が残っおいる。
その葉は、䞖界に新たな倉化を
もたらすずも  」

「そんな蚘録があるんですね。
その葉は  」

「その葉は、歓迎の葉ず呌ばれおいる」

ナキは萜ち着いた声で蚀う。
フィオナはそっず繰り返す。

「  歓迎の葉」

「今回の葉がそうなのかは、
ただ断定できないけれど。
私はその可胜性はあるず思っおいるよ。
少なくずも、君は拒たれおはいない、
だから心配いらない」

ナキはそれ以䞊、蚀い切らなかった。

それがかえっお、フィオナを安心させた。
答えを抌し぀けずに、ただ話を聞いおくれる。

しばらくしお、
フィオナはぜ぀りず別のこずを蚀った。

「  ナビ゚ルは、
怒っおるのかず思いたした」

その瞬間、
ナキの口もずがごくかすかにゆるんだ。
月光がほんの少しほどけたみたいな
衚情だった。

「怒っおいた、ずいうより
気が気ではなかったんだろう」

ナキはフィオナを
たっすぐ芋぀めながら蚀った。

フィオナは目を瞬いた。

「え」

「゚ルは昔から気にかけたものほど、
扱いがぎこちない」

フィオナは、
昌間のこずを思い出した。
枝の䞊で远いかけおきたこず。
あたたかいスヌプや楕円圢のクッキヌ。
眠ったあず、い぀のたにか毛垃が
掛かっおいたこず。

ナキはフィオナを芋぀めたたた続けた。

「䞍噚甚なんだよ、゚ルは」

フィオナの胞の奥が、ふっずほどける。

「  冷たそうで
  本圓はずおもあたたかい人」

そう぀ぶやくず、
ナキは短くうなずいた。

「そうだよ」

そしおごく自然に、

「かわいい匟だよ。
あれが誰かを連れお垰っおくるずは、
思っおいなかった」

フィオナは少し目を䌏せた。

「  わたしは、芳察察象ですから」

「  それは、どうだろう」

ナキの目もずが、
ほんの少しやわらいだように芋えた。

フィオナはナキの前では
ただ少し緊匵しおいる。
けれど、最初に感じたような怖さは、
もうなかった。

そのずき、
足もずのミロが小さくあくびをした。

「  そろそろ戻る」

眠そうな声だったが、
目はちゃんず開いおいる。

ナキはフィオナの背䞭に軜く觊れた。

「そうだね」

フィオナも立ち䞊がった。
扉のずころたで来たずき、
ふず背埌からナキが蚀った。

「忘れ物だよ、雪掞草を持っおおいき」

振り向くず、癜い指先に
やわらかな青癜い灯りが揺れおいる。

フィオナは、
ナキに䞁寧にお蟞儀をした。

「  ありがずうございたす」

受け取ろうずしたそのずき、
ナキの指先が、
フィオナの乱れおいた髪を
さらりず敎えた。

「足もずに気を぀けお」

フィオナは小さくうなずいた。

ナキは扉のずころたで来たが、
そこから先ぞは出なかった。
枩宀ぞ戻っおいくフィオナを芋送った。

䞻空間ぞ戻るず、
窓蟺の芳枬デスクの前で
ナビ゚ルが顔を䞊げた。

深い青の瞳が、たずフィオナを芋お、
それから雪掞草の灯りを芋る。
その眉が、わずかに寄る。

「  寝おなかったのか」

フィオナが答える前に、
背埌からミロが蚀う。

「ナキの郚屋に行っおたよ」

「兄さんの邪魔はするな。
  それに、君もただ本調子じゃない」

蚀い方はい぀も通りそっけない。
フィオナは小さくうなずく。

「  ごめんなさい」
ナビ゚ルは少しだけ芖線をそらした。

「兄さんは、䜕か蚀っおいた」

フィオナは戞惑いながらも答えた。

「星ペミ暹が萜ずした葉は、
歓迎の葉ではないかず
  蚀っおいたした」

ナビ゚ルは、ドヌム型の保護膜に包たれた
癜銀の葉を芋た。

「確かに、その可胜性はある」

それだけ蚀うず、
たた芳枬デスクぞ向き盎った。

フィオナは゜ファぞ戻るず、
クッションの暪で
ゆっくり錻をぎくぎくしながら
寝おいるシロルを撫でた。

歓迎の葉。

その名を胞の奥でそっず繰り返した。

フィオナの胞の奥には、痛みではなく、
淡い灯りのようにナキの蚀葉が残った。

第11話「薬草庭」ぞ続きたす。

♪おたけ♪
第10話「歓迎の葉」のむメヌゞむラスト

真倜䞭、眠れずに枩宀を抜けたフィオナは、
ナキの郚屋ぞたどり着く。
癜い鳥籠ず星ペミの怍物に囲たれた郚屋で、
ナキは静かにフィオナの話を聞いおいた。

※物語の蚭定をもずに、AIを掻甚し、
䜜者が加筆・調敎を行っお制䜜したした。
Lunavi/minamiayako


いいなず思ったら応揎しよう