水かけ

ある水槽の水紋が弾き出した音

水面の輪郭をなぞっては広がっていく

動物から漏れ出たしずくが届く

群衆は傾注する窓の中に

其の生き様を見たり

大きな水槽の獣は
水を轟かせた

手拍子と漏れ出た声があたりを埋めた

それも含めて拍手を送る

一方、静寂の水面に顔を出す

水獣の群れは自然の中で
穏やかにシンクロナイズしていた

そして、
改めて
白と黒の泳ぐ偶蹄目を見る

あちらは
水獣を蹴散らして
高く鳴いていた

こちらはただ水を
蹴散らして
高く鳴いていた

「さあ、餌を放るがいい」



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