迷子
誰かを探す
誰かの声
迷子は迷子になったから
迷子センターに保護された
ここはどこだろう
広いショッピングモールだ
あるいは、
とても広いテーマパークだ
この身が半分にも満たない頃
この知識が半分にも満たない頃
世界はずいぶんと大きくて
知らないものだらけだった
ひときわ目を引く
これはなんだろう?
駆け出した
きっと、
きれいで
かっこよくて
かわいくて
つよそうで
不思議だった
気が付くと世界に取り残されていた
世界に探されていた
世界に見つかった
世界に向かって
「あれ。」
と、
先ほどのものを指さした
世界は複雑な表情と
安堵を見せたと思う
世界に手を引かれて
元に戻った
