うまくいかないことが続くと、自分の可能性まで閉じてしまう。
この1週間、うまくいかないことが続いた。
取引先とのこと。
思うようにいかない売上。
失注。
予定していたイベントの延期。
そして、自分ではどうすることもできない天災。
一つひとつなら、まだ切り替えられる。
でも、いくつも重なると、
目の前の出来事だけではなく、自分自身まで信じられなくなってくる。
「また、うまくいかないかもしれない」
「自分には、大きなことはできないのかもしれない」
本当は、いくつかの出来事が続いただけだ。
それなのに、いつの間にか、
自分の能力や、これからの可能性まで否定し始めてしまう。
うまくいかなかったのは「今回のこと」なのに、
「自分はうまくいかない人間だ」と、話を大きくしてしまう。
誰にでも、そういうところがある。
悪い流れを、未来だと思ってしまう
人は、最近起きたことを、
これからも続く現実だと思いやすいのかもしれない。
悪いことが続けば、この先も悪いことが続く気がする。
うまくいっているときは、次もうまくいく気がする。
でも、今の流れが、そのまま未来になるわけではない。
今週うまくいかなかったことと、
自分の可能性がなくなったことは、まったく別の話だ。
調子の悪い1週間だけを切り取って、
これまで積み上げてきたものや、
これからできることまで否定する必要はない。
頭では分かっている。
それでも、うまくいかないことが重なると、
人は未来を狭く見積もってしまう。
だからこそ、苦しいときに大切なのは、
無理に前向きになることではなく、
今の結果だけで、未来まで決めないことだと思う。
すべてを「運が悪かった」で終わらせたくない
一方で、すべてを「仕方がなかった」で片づけるつもりもない。
天災のように、自分ではどうしようもできないことはある。
どれだけ準備しても、防ぎきれないこともある。
そこまで自分の責任にしてしまえば、
必要以上に自分を責めることになる。
ただ、それ以外のことを振り返ると、
本当にどうにもならなかったのかと聞かれれば、そうではない。
もっと早く動けたかもしれない。
もう一歩、相手の立場を考えられたかもしれない。
曖昧な部分をそのままにせず、確認できたかもしれない。
小さな違和感に気づいた時点で、手を打てたかもしれない。
どうしようもなかったことと、
自分の至らなさがあったこと。
この二つは、分けて考えなければならない。
すべて自分のせいにする必要はない。
でも、自分が変えられた部分まで、運のせいにしてはいけない。
その境界線を冷静に見つめることが、
反省するということなのだと思う。
大きな仕事ほど、細部で決まる
今回、あらためて痛感したことがある。
大きな仕事をうまく進められるかどうかは、
結局、細かなことをどれだけ丁寧にできるかで決まる。
大きな構想を描く。
新しい企画を立ち上げる。
人を巻き込む。
売上をつくる。
僕は、そういうことを考えるのが好きだ。
でも、大きな仕事を最後に支えているのは、
地味で、細かくて、少し面倒な仕事だ。
一本早く連絡すること。
相手の反応をきちんと確認すること。
曖昧なまま進めないこと。
終わったあとに、もう一度フォローすること。
悪い報告ほど、早く共有すること。
大きな失敗は、突然起きるように見える。
けれど、その前には、
小さな確認不足や先送りが積み重なっていることが多い。
逆に言えば、大きな成果も突然生まれるわけではない。
誰にも見えない細かな仕事を積み重ねた先に、
ある日、大きな結果として表れる。
大きな仕事をしたいなら、
小さな仕事を雑にしてはいけない。
当たり前のことだけれど、
うまくいかないことが続いた今だからこそ、強く感じている。
うまくいかないときほど、一発で取り返そうとしない
そして、もう一つ気をつけたいことがある。
うまくいかないときほど、
人は大きな一手で流れを変えたくなる。
前の打席で三振したから、
次の打席ではホームランを狙いたくなる。
何かを失ったから、
次の勝負で一気に取り返したくなる。
でも、こういうときほど、
さらに深みにはまりやすい。
仕事でも同じだと思う。
売上が足りないから、大きな案件に飛びつく。
失注したから、次は無理な条件でも受注しようとする。
企画がうまくいかなかったから、さらに派手な企画を考える。
遅れを取り戻そうとして、確認を飛ばして前へ進む。
一見、積極的に動いているように見える。
しかし、その判断は未来を良くするためではなく、
過去の失敗を早く消すための判断になっていることがある。
焦っているときに狙うホームランは、
勝つための一打ではなく、
自分の悔しさを消すための一打になりやすい。
失敗そのものよりも、
失敗を一気に取り返そうとすることの方が、
傷を大きくすることもある。
だから、うまくいかないときほど、
派手な一手を探さない。
構えを確認する。
相手を見る。
小さな違和感を拾う。
一本早く連絡する。
曖昧なことを確認する。
今日やるべきことを、今日終わらせる。
悪い流れの中で必要なのは、
一発逆転ではなく、これ以上崩れないための基本動作なのだと思う。
前の打席で三振しても、
次の打席まで三振すると決まったわけではない。
だからといって、
無理にホームランを狙う必要もない。
次の一球を、きちんと見る。
その積み重ねが、結果として流れを変えていく。
自分の未来を、自分で閉じない
やるべきことは、それほど多くない。
今日できることをやる。
明日も同じように続ける。
面倒なことほど、細かくフォローする。
うまくいっていない兆候から目をそらさない。
自分で変えられないことと、変えられることを分ける。
そして、結果が出ていない時期の自分を見て、
自分の可能性まで決めつけない。
うまくいかないことが続いたときに問われるのは、
能力の有無だけではない。
自分の未来を、自分で閉じない力も問われている。
反省すべきことは、きちんと反省する。
至らなかった部分から逃げない。
でも、必要以上に自分を小さくしない。
今回の失敗は、未来の限界ではない。
今の結果は、まだ途中経過にすぎない。
悔しさはある。
正直、すぐに気持ちを切り替えられるわけでもない。
それでも、今日やることは変わらない。
目の前のことを地道にやる。
細かなことほど丁寧にやる。
面倒なことほど、最後までフォローする。
大きな可能性は、
誰にも見えない小さな積み重ねの先にしかない。
うまくいかなかった1週間を、
自分の可能性を閉じる理由にはしない。
いつか振り返ったときに、
「あの1日、あの1週間があったから、仕事の細部が変わった」
そう言えるように、また今日から積み重ねていきたい。
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