水無月を食べなきゃ、7月を迎えられない
水無月という和菓子の存在を知ったのは20代前半のこと。通っていた絵手紙教室だった。その日、題材として用意されたものが水無月だった。先生から6月に食べる京都発祥のお菓子だと教えて貰い、「絵手紙を完成させた人から食べてね」と言われた。早く描き上げたいけれど、白いういろうを絵に描くことは、絵手紙初心者にはとても難しかった。
水無月に込められた意味①
三角形の形は氷の象徴
かつて室町時代の宮中では、6月30日に「氷室(ひむろ)」という天然の冷蔵庫から氷を切り出し、それを口にして暑気を払う行事がありました。しかし、当時の氷は庶民にはとても手に入らない貴重品。そこで、氷の結晶に似せた三角形のういろうを作り、氷の代わりとしたのが始まりです。 (Gemini)
なんとか描き終えて水無月を口にしたわたしは、その美味しさの虜になった。そりゃそうだ、わたしはういろうも小豆も大好きなのだ。
水無月に込められた意味②
上の小豆は魔除け
古くから、赤色には「魔除け」や「邪気払い」の力があると信じられてきました。贅沢にちりばめられた小豆には、病気や災いから身を守る願いが込められています。 (Gemini)
水無月を知って以来、毎年必ず食べることにしている。正月に雑煮、節分に恵方巻きを食べることと同じように、6月に水無月を食べることは当たり前なのだ。
水無月に込められた意味③
食べるタイミングは夏越の祓
1年のちょうど半分にあたる6月30日に食べられます。この日は、半年の罪や穢れ(けがれ)を祓い、残り半年の無病息災を祈る「夏越の祓(なごしのはらえ)」という神事が行われる日で、水無月を食べることで「これからの本格的な暑さを元気に乗り切ろう」と願う習わしがあります。 (Gemini)
本当は6月30日に食べたいところだけど、売り切れや買いに行けない事態を想定して、先に食べておいた。水無月は季節限定販売の好物だ。来週も買いに行くだろうし、6月30日も、できれば食べたい。

毎年、茅の輪はくぐらない。
くぐれる神社が近くにない。
遠くまでは行きたくない。
わたしは、罪も穢れも纏ったまま、無病息災を願うわけでもなく、ただ好物の水無月を食べているだけだが、これを食べなきゃ6月は終われないのだ。
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