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雪解けの水の音

水の音は、轟々ごうごうと地響きをたてて、
水の無い川跡を下流へと向かっていく。

「雪が解けると何になる?」
理系の人は「水になる」と言い、
文系の人は「春になる」と言う、
そんな話を聞いたことがある。

タクラマカンの砂漠では、
春になると氷河が解けだして
「川になる」

春になって気温がどんどん上昇すると氷河が解け始める。
六月になると、崑崙こんろん山脈の氷河は
一気に解け出す。
人が小走りするようなスピードで、
水無しの状態の川跡に水が流れ出し、
ホータン川が姿を現す。
やがてタリム川に合流する。
その出現は突然で、予測できず、
時に馬車が取り残されたりする。

砂の表面温度80度の
熱砂のタクラマカンの
砂の隙間に染み込んでいくから、
熱さのため水は蒸発し、
タリム川に到達するのは1/4だという。

最近は温暖化のため
氷河の解ける量がふえているし、
蒸発する量もふえている。
バランスは変わってきているそうだ。


川に、いつも水があるとは限らない
砂漠の自然の凄まじさに感動した。


雪解けて川と流れる昼下がり
緑の草む山羊の群れ



この映像は2002年のもの。





#シロクマ文芸部

小牧幸助さん
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