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おいしいから悲しくて…主婦が狩猟を始めたワケ

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「なんで狩猟を始めたの?」と、
何度聞かれたかわかりません。

ニュータウンの主婦が狩猟。
たしかに謎です。

理由は、
ジビエがおいしかったから。
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ジビエに魅了されて

わたしは、関西の大都市郊外にあるニュータウンに住んでいます。

そんなフツウの主婦が「狩猟」をはじめたきっかけ、なんだと思いますか?

わたしは、おもにイノシシ猟をしています。
これはトレイルカメラに写ったイノシシ。

それは、おいしいジビエを食べて感銘をうけたから。

とはいえ、ジビエがおいしかったからって、狩猟免許までは取りませんよね……。

「シカといったら奈良公園」のイメージだけだったのに…。

8〜9年前ごろ、私の仕事の関係で、ジビエのお店に行く機会があって。

そこで、はじめてシカ肉を食べて衝撃を受けました。

スーパーのお肉とは食感がまるで違う。かたくもなく、やわらかくもない、動物らしい弾力。

それに、血の濃さを感じさせる色合いと風味。

お肉は動物なんだと実感したんです。

いま、わたしはシカはとっていませんが、先輩からシカ肉をいただくことがあります。

おいしいからこそ悲しい

わたしは、動物がかわいそうで、お肉を食べるのをやめたいと思ってしまいました。

おいしいからこそ悲しくて。

食べるって、他者を犠牲にすることでもある。

だけど、私には育ちざかりの子どもが3人います。

家に帰れば「お母さん、お腹すいた~!きょうの夕飯なに?お肉が食べたい!」と。

そうですよね。母親が「動物がかわいそう」なんて言ってたら子育てできません……。お肉は必要なんです!

イノシシチャーシューを圧力鍋で。

半自給自足へのあこがれ

その頃、私は40歳を目前にして、子どもの手が少しずつはなれ、人生後半の生き方を模索していました。

半自給自足的な生活って素敵だな~と考えていたときだったんです。

映画「人生フルーツ」を見てから、半自給自足にあこがれて。

ジビエを食べ、お肉について深く考えるようになった私は、狩猟に運命を感じました。


とったものを食べるのが好き!?

そもそも、わたしの夫は、結婚する前から採集が趣味でした。

付き合っていたころ学生だった夫は、大学の構内でギンナンをひろって食べてましたし…。

変わった食べものが好きらしく、クリスマスデートのディナーが浅草の「駒形どぜう(どじょう料理店)」だったことも(笑) 

家族で海釣りにも行くし、「いつか狩猟をやってみたい」と、夫は以前から言っていたんです。

息子が釣ったカワハギ。おみそ汁にするのが好き。

とにかく、やってみよう

気がつくと、わたしは狩猟免許について調べていました。

農業をしている知人が「イノシシにやられて困っている」と話していたことも、わたしの背中を押しました。

とにかく試験を受けて、猟友会に入ろう。ひとりじゃ怖いから……夫を誘おう。

仕事じゃないんだし、無理だったらやめればいい。


猟友会の講習会に申し込む

「一緒に狩猟免許試験を受けよう」と誘うと、夫は「やるやる!」と軽く即答。

が、なんと。

後からわかったことですが、あのとき夫は冗談だと思って「やる」と言ったのだとか。

わたしが猟友会の講習会に2人分申し込んだのを知り、本気だとわかって驚いたそうです。

かみ合ってないやん⋯⋯(笑)

そんなこんなで、わたしと夫は、軽い気持ちで狩猟免許を取得したのです。

狩猟免許は3年で更新が必要です。
更新のたびに更新講習を受講しなければなりません。
これは、講習会でくばられるテキスト。

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