とんでもなく、きらきらと
職場の介護士、五十代のよしこさん。
入職して三年。
彼女は本当に純朴でいい人だ。
けれど、なぜか周囲の風当たりは強く、いつも誰かに何かを言われている。
一生懸命頑張っている彼女の背中を見るたび、私は切ない気持ちになる。
「まりさんがいてくれるだけで、ほっとするんです」
よしこさんはそう言ってくれるけれど、私に何か特別なことができるわけではない。
今日、そんなよしこさんに話しかけられた。
職員会議の議事録をまとめるパソコンの操作がわからないのだという。
「ごめんね、私、パソコンのことはさっぱりなの」
申し訳ない気持ちでそう伝えてから、ふと思いついて付け加えた。
「それ、所長さんに聞いてみたらどうかな?」
よしこさんは、まるで魔法の言葉を聞いたかのように目を丸くした。
「所長に……聞いてもいいんですか?
聞いてはいけないものだと思っていました。
すごい、目からうろこです!
まりさん、ありがとうございます」
その後、所長に教えてもらい、無事に解決したよしこさんは、弾むような笑顔で戻ってきた。
「まりさん、わかりました!
ありがとうございました」
嬉しそうな彼女の姿を見て、私はふと思った。
私という存在を通して、神様がよしこさんに手を差し伸べられたのだな、と。
よしこさんの目には、「所長に教えてもらったらいい」と言った私が、とんでもなくきらきらと輝いて見えたに違いない。
そんな確信が、私の心も温かくした。
🌿🌸✨
