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yui_torizuka
【夫】それ、重要共有事項ですけど?
近所に、新しいパン屋さんができたらしい。
しかも隠れ家的な感じ。
——らしい、というのも、私は「ちらっと小耳にはさんだ」だけで、まだ現物確認はしていない。いわば、パン屋の存在は噂レベル。
でもね、こういう情報って、重要共有事項じゃない?
だってパンだよ。しかも“新しいパン屋”。
生活の質、ちょっと上がるやつ。
というわけで、その話を夫にしたら。
「知ってたよ」
……え、知ってたんかい!
その瞬間、私の中で何かが静かに崩れた。
いやいやいや、知ってたなら言ってよ。
パン屋だよ?天気とかより優先度高くない?
試しに子どもたちにも聞いてみた。
「近くに新しいパン屋できたらしいよ」
すると、
「えー!行きたい!どこにあるの!?」
——この反応である。
そう、それ。これが正解。
これが“共有されるべき情報”へのリアクション。
それに比べて夫よ。
なぜ黙っていられるのか。
パン屋というビッグニュースを胸に秘めたまま日常を過ごせるそのメンタル、謎すぎる。
もしかして夫の中では、
「パン屋=既知情報=共有不要」
みたいな判断ロジックがあるのかもしれない。
でもね。
家族って、小さなワクワクを分け合うチームじゃなかったっけ?
新しいパン屋の情報は、
ただの情報じゃない。
「今度一緒に行こうか」っていう未来の約束のタネであり、
「どんなパンあるかな」っていう想像の楽しみであり、
ちょっとした日常の彩りなのだ。
……まあ、そんなことを言いつつ。
結局いちばんテンション上がってるのは、
たぶん私なんだけど。
とりあえず今度、そのパン屋、偵察に行こうと思う。
そして夫にはこう伝えた。
次からは、パン屋は即共有で。重要共有事項だから!!
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