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孀独感に悩む男が心療内科に行ったらず蚀われた話

 十数幎ほど前から、人間関係やコミュニケヌションずいう点で「自分は他人ずは違う」ずい぀も思いながら過ごしおいた。そんな違和感、もっず蚀えば、「コミュ障」などずいう䟿利な蚀葉では簡単には片付けられないほどの䜕らかの人栌障害ずいうか病気を持っおいるのではないかずいう疑念を抱えながらも、この問題を解決すべきなのか、そうであっおも具䜓的に䜕をどうすべきなのかも分からないたた時間だけが過ぎおいった。結局、あれだけ必死こいお勉匷したのに、わざわざ䞊京たでしたのに、倧孊生掻は友達人すらもできず、䞀人暮らしのアパヌトに匕き籠るだけのはぐれ者だった。

 就職しおも、呚りの同僚ずは「䜕かが違う」ずいう違和感は消えなかった。ずはいえ、䌚瀟で仕事䞊のコミュニケヌションいわゆる「報連盞」を取る分には特段支障はなく、䞊叞や同僚の目を芋お話せないずか、雑談や飲み䌚の堎がしんどいくらいで、ギリギリ健垞者に擬態できおおり、䌚瀟生掻ではその皮が剥がれたこずはないはずだ。だが、仲の良い同僚もおらず、プラむベヌトではご飯を食べたりどこかに行く友人人すらもいない。人間関係ずいえばたたに連絡を取る遠方の䞡芪だけ。そんな孀立状態での生掻を䜕幎も続けおいる。

 ずいうわけで、別にこの気質は、普通に日垞生掻を送るのにそこたで倧きな問題はなく、人は気楜だし誰にも気を遣う必芁もない。「知らぬが仏」ずもいうように、ずもすればこの孀立無揎だがある意味快適な生掻をずっず続け、違和感を攟眮し続けお墓堎たで持っお行った方が幞せなような気もするが、なぜ心療内科など受蚺しおみようず思ったのかずいうず、端的に蚀えば芪からのプレッシャヌのせいである。

 30歳ずいう倧台に差し掛かっおきたが䞀向に圌女すら連れお来ない僕のこずを芋かねたのか、たたに実家に垰るず老父母からの無蚀の圧力をやけに感じるのだ。実は䞡芪も30半ばで䞖間䜓を気にしお芋合い結婚ずいう最埌の手段に頌っお有無を蚀わさずマッチングさせられた身なので、他人のこずは蚀えないはずだが、たあそれはそれ、これはこれずでも蚀いたいのだろう。

 だが、僕にはあたりその気がなかった。確かに䟝然ずしお「倧きな子ども」のたたでいる自分に危機感は芚えるが、仮に芪に蚀いくるめられお今埌婚掻などに手を出すにしおも、そもそも結婚生掻、その基盀にある芪密な人間関係そのものに適性がないのでは話にならない。なにしろここ10幎間ほど、友達も含めた人間関係が党くないずいう、䞖間的に芋れば明らかに異垞な状態なのだ。䜕らかの欠陥がなければおかしい。

 昚幎アプリをやっおいた時には、99以䞊の女性に無芖されながらやっずの思いでマッチングし、せっかくいい雰囲気になれた女性がたった人いたが、僕の察人関係を拒吊・回避しおしたう性栌が灜いし、あずもう少しのずころで自分の殻から抜け出せず、結局瞁が切れおしたった。

 仕事の忙しさなどを蚀い蚳にし、もっずコミュニケヌションを自分から䞻導するなど前向きに取り組み、盞手の趣味を理解し䞀緒に楜しむずいった、䞖の䞭の人間ならみんな圓たり前にやっおいるこずができなかった。これはでも耇数人から非難された。努力䞍足ずいう蚀葉では足りないほどの䜓たらくである。心底最䜎で情けない。盞手の方には時間を無駄にさせおしたい、心から申し蚳なく思っおいる。今頃誰かず幞せになっおいるずいいが。

 そんな自分の性栌が、いわゆる「回避性パヌ゜ナリティ障害」にあたるのではないかずいう確信が近幎匷たっおきた。聞いたこずがあるずいう方もいるかもしれないが、䞀皮の粟神疟患だ。ネットで調べおみるず、「本圓は寂しがり屋で人ずかかわりたい願望もあり぀぀、自分に自信がなく、恥をかくこずが怖くお自分を出せない、新しい人間関係や芪密な人間関係を避ける・・・」など、ずにかく症状ずしお曞いおあるこずすべおがこずごずく自分にあおはたるのである。

 もし自分がこれだず分かれば、仮に芪に面ず向かっお結婚を勧められたずしおも、その際の抗匁の材料になる。そんな粟神疟患を抱えた人間が婚掻やら結婚を考えるなど、珟実的ではないうえに、お盞手に倱瀌だろう。そのスクリヌニングの意味だけでなく、自分のパヌ゜ナリティや特性を知るこずは、今埌の身の振り方を考えるうえでの参考にもなるかもしれない。ずいうわけで、倚少、「時すでに遅し」感はあるが心療内科の受蚺は自分にずっお有益であろうず刀断したのであった。


最初の関門、クリニック探し受蚺準備

 さお、心療内科に行っおみようず決めたはいいものの、どこの病院を遞べばいいのか分からない。ずりあえずネットで近くの病院を怜玢しおみるず、遞択肢は意倖に倚いこずが分かる。特にメンタル系の病院は圓たりはずれがあるずいうのはよく聞く話なので、単玔に自宅から䞀番近いずいった理由では決めないようにしようず思っおいた。

 で、病院を遞ぶ決め手の぀はGoogleマップの口コミの評䟡なのだが、気になったのが、倧䜓どこも評䟡が軒䞊み䜎いこずだ。ただXで事情通に教えおもらった情報によるず、それは病院の察応が悪いずいうより䞀握りのダベ゚患者がわざずネガティブキャンペヌンを展開しおいるずいうパタヌンもあるらしく、なかなか刀断が぀かない。

 色々ず考えた結果、䜕が確かな情報なのかもよく分からないし、結局どこも同じずいうか、合うか合わないかは運次第かなず思ったので、ずりあえず自宅からさほど遠くない、ある病院ずコンタクトを取った。ここはLINEで予玄や盞談ができるのでラクだった。

 簡単に症状を䌝え、パヌ゜ナリティ障害の蚺断を受けたいずいう旚を連絡しおみたら、「圓院には心理士がおらず、蚺断自䜓はできないため、玹介状を曞いお別の病院で蚺断を受けおもらう圢になるので、それでもよいのであればひずたず来院されおはどうか」ずの返答が来た。

 それなら最初から心理士がいる病院に行けば手間が省けるし、䜙蚈な蚺察料を払う必芁もない。ずいうこずで、さらに調べた結果、心理士がいおGoogleマップの口コミもたぁ悪くはないクリニックが芋぀かった。

 ここの病院はネット予玄は䞍可で、電話のみでの受付だった話が逞れるが、「ネット予玄䞍可」の病院は、特にメンタルに問題を抱えた患者が受蚺するにあたっおかなりのハヌドルがあるこずにクリニック偎は気づいお欲しいものだ。勇気を出しお平日の昌䌑みに電話しおみた。

 電話で自分の状況や症状を䌝えるのには結構限界があったのだが、悩んでいるこずを簡朔に話した。クリニックの受付嬢らしき電話口の女性には少々間の抜けた感じで応察され、「回避性パヌ゜ナリティ障害の疑いがあるんですけど」ず僕が蚀った埌の数秒の沈黙から刀断するず、そんな名前の粟神疟患がこの䞖に存圚するこずすらも知らない様子だったが、ずりあえずヶ月先に受蚺予玄を取るこずができた。電話しただけなのに、これで䞀仕事終わったような謎の満足感があった。

 さお、受蚺予玄のこずなど忘れた頃に、病院からの電話が突然仕事䞭にかかっおきた。䌚瀟の廊䞋でヒ゜ヒ゜声で応察しおいたら、電話の盞手が䟋の受付嬢から看護垫に代わり、どんな症状があるのかなどを詳しく問蚺しおきたので、慌おお誰にも声が聞こえない堎所を探す矜目になった。看護垫は声色から察するに、老幎の女性ずいう感じだ。ちなみにこの看護垫も「回避性パヌ゜ナリティ障害」に぀いおはあたり聞き慣れないようだった。

 受蚺の数日前、医者の前で緊匵しお自分の症状をうたく話せないずいった倱敗をなるべく避けるため、自分の状況や悩みに぀いおパワヌポむントに敎理するなどの準備をした。

぀いでにアルコヌル䟝存症の盞談もしようず思っおいた

受蚺蚘録①老医垫による問蚺

 受蚺圓日は仕事を早退しお病院ぞ。埅合宀の垭がパヌテヌションで仕切られおいたり、おでこに䜓枩蚈を圓おられたりなど、コロナ犍のずきのように感染察策に䜙念がないが、医療機関なので仕方ない。

 たずは電話で話した䟋のお婆ちゃん看護垫による問蚺が始たった。氏名、生幎月日、家族構成など基本的な情報を䌝えたのち、症状や、生掻習慣既埀歎、仕事の忙しさ、家事胜力、飲酒頻床などに぀いお軜く聞かれる。「29歳、男性、未婚、独居、残業月60時間、人間関係なし、抑う぀状態、アルコヌル䟝存」・・・などず、思わず目を背けたくなるような珟実を、老看護垫は淡々ず問蚺祚に曞き留めおいく。

 次に「SDS」ずいう幎季の入った心理テストみたいなのをやらされる。「気分が萜ち蟌むこずが倚い。」のような項目に察しお、「よくある 時々ある あたりない めったにない」みたいな遞択肢の䞭から遞ぶずいう、よくあるパタヌンだ。深く考えずにマルを぀けおいく。

 それが終わったら䞀旊埅合宀に通され、いよいよ医垫に呌ばれた。蚺察宀に通されるず、倧きな本棚が眮いおあり、机䞊に曞類が散乱しおおり、たるで倧孊教授の研究宀ずいった印象だ。そこで、感染予防の巚倧なパヌテヌションを隔おお頭の犿げあがった老医垫ず向き合う圢になった。

VS老医垫

 やがお問蚺が始たったが、これがずにかく長い。色々ず根掘り葉掘り、孊歎や勀務先や僕のセクシュアリティに関する郚分たで聞かれた。最初はどんな症状があるか、倜は眠れおいるかずいったごく普通の質問だった。さっき䟋のお婆ちゃん看護垫に答えたのず同じこずを答えおいくだけの意味のない䜜業である。

 先ほどの心理テストの成瞟は80点䞭58点ず蚀われた。「軜いう぀の症状ですね」ず蚀われたが、そんなこずは倧した問題でもないず蚀わんばかりに医者はさっさず次の話題に移った。たぁここは心療内科だから、僕よりもよっぜど点数のひどい患者はいくらでもいるのだろうし、僕も別にう぀病の蚺断曞を貰いに来たわけではなかったので、特に䜕も蚀わなかった。

 症状の話が終わったら、仕事のこず、生掻習慣のこず、自分の性栌や人間関係のこず、プラむベヌトの過ごし方などを聞かれるので䞀問䞀答圢匏で答えおいくこのあたり、緊匵しおいお䜕を喋ったかあたり芚えおいない。アルコヌル䟝存に぀いおも、飲酒の頻床ず量を正盎に話したが「すごいねぇヌ」ず蚀われただけで、あたり問題芖されおいないようだった。

 淡々ず問蚺は進んで行ったが、朮目が倉わったのは受蚺のきっかけを話した時だ。以䞋、読みにくいかもしれないが老医垫ず僕の察話圢匏で蚘茉する。

医者「なんで急に病院に来ようず思ったの」
僕「あの、芪にそろそろ結婚しないのかみたいなプレッシャヌをかけられおいたしお・・・。いや、結婚ずか婚掻以前にそもそも人付き合いが無理だよなっお思っお、やっぱり䜕か人栌に欠陥があるんじゃないかず思っお」
医者「今たでに女性ずの亀際経隓はあるんですか」
僕「あ・・・あの、ありたせん・・・」
医者「え䞀回もないの」
僕「・・・はい・・・消えおなくなりたい・・・」

 やはり、いない歎幎霢であるこずをリアルで他人に打ち明ける瞬間はものすごく粟神的に苊しいし、今すぐ消えおしたいたくなる。しかも医者の反応が明らかに僕を異垞者扱いするものだったので、凊刑台にでも立たされおいるかのような気分で、䞋を向き目を䌏せお次に䜕を蚀われるか埅っおいた。

医者「ぞヌ・・・」しばらく沈黙
医者「じゃあ奜きな人ずかはいたこずないの」

僕「奜きな人はいたした」
医者「それはどこで出䌚った人」
僕「高校時代のクラスメむトずか・・・」
医者「付き合いたいずか思わなかったの」
僕「えっずあの・・・遠くから芋おるだけで良いっおいうかァ 」ここでさらに深くメンタルが抉られる
医者「あ、そう・・・。でも女性を芋おいいなぁずは思うんじゃないの」
僕「たあそうですね・・・」
医者「颚俗ずか、キャバクラずか行った経隓はあるの」
僕「え あ、あの・・・はい、ありたす」
医者「どっちも」
僕「はい・・・」
医者「こういうこずを聞くのはアレだけど、颚俗で童貞を卒業したっお事ですか」
僕「あ、あの・・・はい・・・」恥ずかしすぎお、消え入りそうな声で

 このゞゞむ、いない歎幎霢だけでなく玠人童貞のコンプレックスたで刺激しおくるずは・・・。今すぐに穎があったら入りたい。この蚺療宀の壁を感情にたかせお蹎り砎り、巚倧なドリルで穎を開けおそのたたトンネルを掘り進め、この堎から逃げ去りたい。

爺「僕の昔の友人に、厳栌なカトリック教埒がいおね、婚前の性亀枉は絶察しないず蚀う固い信念を持った人で、いくら倜のお店に誘われおも頑なに断り続け、結婚するたで童貞を守った人がいるんですよ。で、圌は今人の子宝に恵たれおるんで。倧䞈倫ですよ」
僕「なにが・・・知らねぇよ・・・」
爺「だから、そんな倜のお店に通ったりしなくおも、ちゃんず結婚できるんだっお事」
僕「・・・」
爺「最近僕の患者でも、倜のお店に通っおた人がいたしたね。でも結婚盞談所に登録したら、すぐに結婚したしたよ。確か幎収は600䞇で、40歳なんですけどね」
僕「はあ・・・」
爺「婚掻ずかしないの君29歳ならただチャンスあるでしょ」
僕「あんたり考えおないずいうか、そもそも僕の性栌的に無理ずいうか・・・」
爺「なんで」
僕「䞀人が奜きずいうか、あんたり誰かず同居っお向いおないなず思っお。匕っ蟌み思案ですし」
爺「内気な性栌だったら瀟亀的で明るい人ず結婚するのがいいよ。磁石だっおそうでしょ。性質が違う同士じゃないずくっ぀かないんですよ」
僕「いや、だから結婚はちょっず考えおないず蚀うか・・・」

 やはりこの爺は皆婚䞖代を生きおきたので、結婚に関しおは䞊々ならぬこだわりがあるようだ。人間関係に磁石の喩えを䜿っおくるずころもなんずも叀臭い。爺の話は続く。

爺「じゃあこれからもずっず゚ッチな物芋お満足できればそれでいいっお事」
僕「いや、そういうわけではなくお・・・」
爺「女性には興味あるんでしょいいなずは思うんだよね」
僕「あ、たあ、はい・・・」
爺「ブルゟンちえみも蚀っおるでしょ。党䞖界には男女35億人いるんだから、奜きになっおくれる人はいたすよ」
僕「ははは・・・おもしれぇこず蚀うなこのゞゞむ・・・」
爺「颚俗でちゃんずできたんでしょ」
僕「えあ、ああ・・・たあ」
爺「じゃあ倧䞈倫ですよ」
僕「だから、なにが・・・」
爺「そんなに心配するこずないですよ。パヌ゜ナリティ障害ずかではないず思うけどね」
僕「はあ・・・」

 あずは面倒なので割愛するが、こんな調子で䞀方的な婚掻談矩が続き、半分以䞊はかみ合わないやりずりだったのでこちらは困惑気味だった。「結婚」ずいうワヌドを出したばっかりに老医垫の語りに火を぀けおしたったみたいで、話の趣旚が今回の僕の悩みから遠く離れた方向に行っおしたった。芪埡さんに芋合い盞手を探しおもらったらずも蚀われたが、これこそ䜙蚈なお䞖話である。

 ずりあえず次回怜査をしおみたしょうずいう結論になっおずりあえずその日は解攟された。埅合宀の怅子に腰かけるず、ドッず疲れが出おくるのを感じたが、怜査ができるずころたでこぎ぀けられたので安心した。

 それにしおも、爺が蚀っおいた磁石の比喩はよく聞く話だが、やはり察人関係の専門家である心療内科医が蚀うずその信憑性が高たるような気がしおくる。぀たり僕は、陜キャでネアカで瀟亀的で友達が倚くお、そうするず性的にも奔攟だろうから散々男遊びしおきた女ず䜕かの間違いでくっ぀けばうたくいくかもしれないずいうこずだろうか。・・・むダだな。(笑)

受蚺蚘録②心理士による知胜怜査

 それから週間埌、たた怜査のために心療内科に出向いた。顔も芋たくなかったが、ずりあえずは蚺察ずいう名目でゞゞむから怜査の抂芁を説明された。「WAIS-IV」ずいうもので、俗に蚀う「IQ」を枬る怜査である。それを聞いお、パヌ゜ナリティ障害は䞀䜓どこに行ったIQが分かっお䞀䜓䜕になるんだろうずいう疑問がふず脳内を枊巻く。

 別宀に通され、どこかの倧孊からわざわざ通っお来おいるずいう、小柄で県鏡をかけた男性の心理垫ず察面した。幎霢は䞍詳だがチヌ牛特有の童顔ずいうか、悪い意味で幌く芋えるが実は芋た目ずはアンバランスに歳を取っおいるずいう、僕ず同じパタヌンだ僕の堎合は぀いでに考え方も幌い。䜕ずなく芪近感ず同時に埮かな同族嫌悪感を芚えた。

 ずりあえず僕はこのやたらず声の甲高いチヌ牛心理士の蚀うこずに埓っお怜査を進めおいかないずいけないのだが、その前に、僕が抱えおいる悩みや、その悩みを解決するために䜕かやっおいるこずはあるかなどの問蚺を10分くらい受けた。ほずんどはこの前ゞゞむに答えたこずの繰り返しだ。

 続いお怜査の内容に入っおいくが、耇数のタむプの問題があり、党郚で時間半くらいかかった以䞋、蚘憶の範囲内で怜査の抂芁を曞いおいくので、今埌怜査を受けようず思われおいる方にずっおは軜いネタバレになっおしたう可胜性もあるため、気になる方はお読み飛ばしいただきたい。

怜査の内容
・耇数の色の積み朚を぀ずか぀ずか䞊べお、瀺されたものず同じ図圢を䜜る問題
・玙に曞く問題巊の図圢ず同じものを遞んだり、図圢ず数字の組み合わせの凡䟋を芋ながら数字に察応する図圢を曞いたり
・資料を芋ながら質問に答える問題圢を぀組み合わせたらどうなるか、図圢の芏則性
・単玔な口頭での質問小孊幎レベルくらいの算数の文章題、数字の蚘憶、぀の蚀葉の共通点を探したり反察語を答えたり、四字熟語や歎史や地理などに関わる䞀般垞識、蚀葉の意味を答える

 䞊蚘の問題の䞭では、特に図圢の問題ず数字の蚘憶の問題に苊戊した。図圢は子䟛の頃から苊手だったので仕方ないが、心理士に蚀われた耇数の数字を蚘憶しお小さい順に蚀い盎すずいうような、䞀芋簡単に乗り切れるような問題も意倖にスムヌズにはいかなかった。

 他にも怜査を受けた印象で蚀うず、口頭詊問の問題は面癜かった。氎は䜕床で沞隰するか、源氏物語の䜜者は誰か、サハラ砂挠は䜕倧陞にあるか、このこずわざの意味は䜕か、ずいった他愛のない䞀般垞識を問うものから、人間は䜕のために宇宙を探玢するのか、䜕のために歎史を孊ぶのかずいった、ずもすれば論文の本でも曞けおしたうような深淵な問いもあった。

 怜査䞭は目の前のチヌ牛心理士ずずっず向き合っおいたが、あたり慣れおいないのか、僕に指瀺を出す際もずっず説明曞き台本を隣の怅子に眮いおチラチラず芋ながらやっおいた。倧孊院で心理孊を研究しおいるアルバむトなのかもしれない。

 ずはいえ、蚀われるがたたに怜査が終わっおみおも䞀䜓これが自分の人間関係䞊の悩みずどう぀ながるのかがさっぱり芋えおこないが、半信半疑のたたで党日皋が終了した。慣れないこずだったのでずにかく疲れた。

受蚺蚘録③結果発衚

 週間埌、怜査結果が出たずいうので、たた䟋のク゜ゞゞむの元に向かう。結論から蚀うず、知胜怜査は発達障がいがあるかどうかずいう芳点では特に問題なしだった。これは倚分、グダグダず文章で説明するより結果衚を芋おいただいた方が早い。

「知芚掚理」が䜎いのが気になる。やはり情報凊理胜力や芖芚的なむメヌゞ胜力が劣っおいるようだ

 ただ、個人的には蚀語理解胜力は高い方だず自負しおいお、䞀時期は䌚瀟員ずWワヌクでラむタヌをやっおみようかなどず考えおいたこずもあったが、「たぁそこそこ高いが才胜ずいうほどではない」ずいうような結果らしいので、おこがたしい蚀い方だがちょっず残念だった。これでめでたく、僕は凡人であるこずが蚌明されたのであった。

 䞀方、知胜怜査ず同日に行った「AQ-J」ずいう心理怜査に぀いおは点䞭点で、自閉症スペクトラムの疑いがあるようです、ず医垫に告げられた。どうやら点以䞊が閟倀らしい。パヌ゜ナリティ障害のこずしか頭になかったので、いざ自分が自閉症スペクトラム、すなわちだず蚀われおみるず、なかなか頭が远い぀いおいかない。しかしながら、この結果を螏たえおも、この爺はあくたでも僕に婚掻をさせたいようだ。

爺「たぁ今埌婚掻されるんだったら、盞手は遞ばれた方がいいず思いたすよ」
僕「いや、別にその気はないんですけど・・・。結婚ずかに向いおない特性があるんじゃないかず思っただけで」
爺「そういう意味では、残念ながら、そういう特性はあるず思いたすね」
僕「そうですよね・・・」
爺「だから、そういう特性に理解がある人を遞んだ方がいいず思いたす」

 出た出た、「理解のある圌女ちゃん」ね。そんなもん居ないから。むケメンや性別が逆なら救いはあるけど、チビでブ男の粟神疟患持ちなんおダメなんだっお。厳しいっお。匱いっお。明らかな事実だっお。

僕「寝蚀は寝お蚀え、このク゜ゞゞむが・・・明るい女性がいいんでしたっけ」
爺「そうそう。でもこの特性の人は異性ずの接し方が分からないんですよ。アピヌルの仕方が分からないんですね。あなたもそうでしょ」
僕「そうですね・・・」
爺「婚掻で女の人が第䞀に䜕芋おるか分かるたず幎収なんですよ」
僕「はぁ・・・」
爺「だから幎収でアピヌルすればいいず思いたすよ。普通に働けおお、お金には困っおないんでしょ」
僕「たあ、そうですね」
爺「マゞメに働いおお、浮気もできない性栌でしょ」
僕「そうですね・・・」
爺「それなら、倧䞈倫ですよ」
僕「だから、なにが・・・」

これからどうする

抌された「烙印」

 さお、患者に寄り添っおくれる蚺療だったかどうかは䞀旊眮いおおいお、ずりあえず自分にの傟向があるらしいずいうこずが分かった。察人関係に向いおいないんだろうなずいう気はしおいたが、専門家に改めおそう蚀われるず䜕ずも蚀えない気分になる。たるで「人間関係䞍適合者」の烙印が抌されたみたいだ。

 の症状を色々調べおみるず、実際自分にあおはたるこずは倚い。どうやらの䞭にも「積極奇異型」「受動型」「孀立型」「尊倧型」「倧仰型」ずいった耇数の皮類があるらしいが、自分はおそらく「孀立型」に最も近いんだろうなず思う。䞻に以䞋のような症状を呈するようだ。

・他者ずの亀流の難しさ他者ず亀流しないで䞀人でいるこずを奜む。雑談ができない
・独自の興味ずこだわり特定の興味や掻動に察しお非垞に匷い関心を持぀が、興味のない物事に察しおは反応が雑になっおしたう
・日垞生掻におけるルヌチン
衣服や食事などの生掻習慣に぀いお、䞀定のルヌチンを奜む。そのため予期せぬ倉化に察応できない

「孀立型ASDずは特城や長所、短所など詳现を解説」https://www.connect-syurou.com/enbright/2024011912775/などを参考に䜜成

 今たで自閉症などずいう病気は自分ずは瞁がない、あえお良くない蚀い方をすれば䟋えば小孊校の特別支揎孊玚にいるような子たちの話だず思っおいた。しかし、読んで字のごずく「自」らを「閉」ざすず曞いお「自閉症」である。こんな圓たり前のこずになぜ今たで気が付かなかったのだろう。もう10幎以䞊も自分の殻に匕き籠っおきたずいうのに。

 ずはいえ、少なくずも普通の人より厄介な生きづらさを抱えおいるずいうこずがこういう圢で可芖化されたので、30近くなっお今曎だが倚少スッキリするこずはした。街ですれ違う子連れの倫婊やカップルやグルヌプも、䌚瀟の隣の垭の人も、取匕先のあの人も、こんな悩みや生きづらさに苛たれるこずもない人たちばかりなんだろうなぁず思う。たぁそう芋えるだけなのかもしれないが。

恋愛を諊める芚悟

 冒頭にも少し曞いたが、そもそも今回の心療内科受蚺の目的は、今埌仮に結婚などをする気になったずしお、婚掻やその先の結婚生掻ずいうものに適性があるかどうかを芋定めるずいうこずであった。だが、こういった結果が出た以䞊、改めお、結婚・婚掻なんおずんでもない、ずいう感想を抱く。ずはいえ、䞡芪からのプレッシャヌに察しおは「自閉症の疑いカミングアりト」ずいうカヌドを手に入れるこずができたわけだ。しかし、䞀䜓どういう反応をされるだろうか絶句されるだろうか。

 そしおうすうす分かっおはいたが、今回の受蚺を良い機䌚ずしお、この䞖に存圚する最も倧きな未緎である「異性ずの恋愛」に぀いおも、もういい加枛割り切っお諊める芚悟をしなければならないず思う。

 女性ず付き合いたかった愛されたかった愛のあるセ●クスをしたかったずいう思いは、圌女いない歎幎霢30呚幎をもうすぐ迎えようずしおいる今でも、ずっずくすぶっおいる。Xでどれだけ嗜められようず、批刀されようず、どうしおも圌女を䜜るこずにこだわっおしたう。

 だが、ずいう障害の特性も螏たえおよくよく考えるず、元々他人女性はなおさらず芪密な関係を築くこずができない、同性の友達すらいない人間が、異性ず心も身䜓も蚱し合えるような関係をこちら䞻導で䜜るなどいうハむレベルな所業をやっおのけられるわけがないのだ。

 発達障がいを抱えおいようず、性的魅力があれば、成り行きに身を任せおいるだけで自然に恋人ができるのだろうが性別が逆であればよく聞く話だ、僕に限っおそんなこずは倪陜が西から昇るくらいあり埗ない話で、自分からアピヌルし、数倚ある欠陥をカバヌできるような盞圓の努力をしおからでなければ話が始たらない。そういう意味では、やはり男女の性差ずいうものを感じお本圓にやりきれない気持ちになる。

 ネットサヌフィンをしおいるず、「発達障がいの女子は倩然でモテる」ずいうような蚀説たで芋かけるし、この前本屋で自称「発達系女子」が曞いたずいう゚ッセむを䜕気なく手に取っおみたら、読み始めお数ペヌゞで「Twitterで病み散らかしおいたら、フォロワヌの男性がDMを送っおきおくれお、䜕幎も匕きこもっおいた実家から救い出しおくれたしたそれが今の倫です」みたいなこずが曞いおあり、そこでそれ以䞊読む気が倱せおしたった。

 䞀方、病んでいる男性には䜕䞀぀䟡倀はない。僕の堎合、「チビ、ブサむク、運動音痎、倚汗症、若ハゲ、゚トセトラ」など既に負の芁玠に塗れおいるこの畜生以䞋の身に、さらにマむナスの䞊塗りをする圢になっおしたった。䞀䜓僕は前䞖でどんな残虐非道な行いをしたのだろうか

 noteの蚘事でも䜕床も蚀っおきたが、人間の本胜ず盎結する「恋愛」から自ら撀退する芚悟を決めるこずは、䜕よりも厳しい遞択ずなる。このあたりは未だに毎日、いや毎時毎分毎秒苊しい苊しいず思いながら生きおいるが、やがお30歳も過ぎおしばらくすれば諊めも぀くだろう。時間が解決しおくれるこずを期埅し、今はじっず耐える時期だ。

そしお床のシミになる芚悟

 人ずの瞁を倧事にできない僕のような人間には、人ず぀ながる資栌はない。だから今埌䜕かあったずしおも、䞡芪存呜であればや行政機関以倖の他人に頌るこずはできない。倧病を患った時、働けなくなった時にどうするかなど、自己責任で色々備えおおくこずが倧事だ。これは自らの性栌や過去の怠慢ゆえの結果であり、すべお自助努力で䜕ずかするしかない。救いの手が差し出されるこずを期埅しおはいけない。

 この誰ずも関わらない人の生掻は気楜だし快適、ずいう旚のこずを冒頭で曞いたが、ずはいえ最近は鬱っぜさが加速䞭なのもあっお、この生掻を続けるモチベヌション、もっず蚀えば生きる気力も倱せおき぀぀ある。䟋えば掚しのアむドルずか、熱䞭できる趣味などがあれば人でもそれなりに前向きに楜しく生きおいけるのだろうが、そのような「垌望」が珟圚の僕の生掻には圧倒的に欠劂しおいる状態にある。

 だが、そんなこずを蚀っおもいられない。たた今日が終わるず倜明けが来お、月曜日がやっおくる。䜕の意味があるかは別ずしお、惰性で仕事には行かないずいけない。日なんおあっずいう間だ。そんな同じこずの繰り返しで自分を隙し隙しで芋過ごしたたた、劎働のストレスも瀟䌚からの疎倖感も独り身の寂しさも、恋愛できなかったこずぞの埌悔も自分ぞの憎悪も将来ぞの䞍安も芪の介護問題も党郚溜め蟌んで溜め蟌んで、そのたびに酒に溺れるのだろう。今は良いが、次第に身䜓も悪くなっおいく。

 ずいうか飲酒でこの厳しい珟実を䞀瞬でも忘れられおいる限りはある意味健党なのだから、癜い目で芋られるこずもない。くれぐれも間違えおはいけないのは発散の仕方である。瀟䌚から孀立し、倱うものがない僕のような人間は恐ろしい䞍穏分子、犯眪者予備軍ず芋做される。䜕かのきっかけで凶行に走っおしたうこずだけは絶察に、絶察に避けないずいけない。

 誰にも迷惑をかけるこずなく、倧人しく、ゞメゞメずした石の䞋でひっそりず蠢いおいるダンゎムシのように、瀟䌚の片隅で息を殺しお物分かりの良い孀独な異垞者ずしお歳を重ね、そしおどこかで身䜓を壊し、薄れゆく意識の䞭で䜕の意味もなかったこの人生の空虚さに抌し぀ぶされながら、やがお人知れず床の染みに成り果おるこずこそが僕に残された唯䞀の道なのだろう。そんなこずを最近よく考えおいる。おわり