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病気は治らなくても

将来はハンカチじゃなくてハンカチーフで汗をトントンするおばあさんになりたい。
今みたいにピンク!とか水色!とかは着れなくなっちゃうけど
だって私はピンクが似合わない歳になったらピンクが似合う子にありったけのピンクをプレゼントする側に回りたい。
私はババシャツが似合う歳になったらおとなしくババシャツを着るし。
でもワンピースだけは着てたい
紺とか茶色とか渋い色を渋く着こなしたい。
とっておきの日だけでもつけまをしてたいし
唇はうるちゅる❤︎じゃないと気が済まない。
私たまに今日が終わらなきゃいいのにとか思う
このまま眠くもならないでずっとずっと
寝っ転がったり
踊ったり
何回だって朝の日差しにはちょっとギュッとなりたい

でも、
たまに生きやすくなるためにしていることが
かえって苦しめてたりする
瞼がもう重たくてそれでも眠れないような夜がある
ただ明日の起きる時間なんて気にせずに
眠りたい

絶望のことはいつも鼻で笑って
朝方の道は誰もいないから踊りながら帰る
耳にすんなり入ってくる歌だけは
私を困らせたり狂わせたりしない

マジ無理と思いながら外に出ても
朝日が見えた
夏なのに涼しくてちょっとだけ鳥肌がたった
ポールにゴーグルかかってて変なのって笑えた
家の近くなのに初めて見るわんちゃんとその飼い主さんがいた
しっぽがくるんってなってて
フワフワで大きくて
私はいつもわんちゃんに見惚れちゃう

マジ無理じゃなかった。


今日は、100円払ってあったかくしたタオルを抱きしめて眠ろう
手首を切ったあの日だって、最後には香水を振って眠るように気を失った
私はきっとこれからもそういう人だから
夏大好き
夏大好き
夏大好き
でも彼を遠い遠いところまで運ぶ夜行バス
涙を流して見送る季節
秋になって、またああやって誰かを思って、切なくなりたいわ

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