ジュニアサッカーの現場で見かける「プロファール」について
ジュニアサッカーの現場で、ルールや技術とは無縁の悪質な接触行為が繰り返されている。
最初は「お互い様」と自分に言い聞かせてきた。しかし、他の保護者に聞くと、そうした行為とは無縁の環境でサッカーを楽しんでいるチームも多いらしい。我が家の長男がU-12の頃には、そのようなトラブルはほとんどなかった。サッカーへの向き合い方が定まる低・中学年の試合において、より顕著に起きている問題かもしれない。
これは、決して「偶発的なファール」ではない。確かな意図を持って審判の死角を利用する、もはや「プロファール」と呼ぶべき嫌がらせが横行している。
それがわざとか偶然か、ピッチにいる子どもたちは瞬時に見抜いている。次男から聞く話や、実際に目撃した光景を合わせると、現場の異常さが浮き彫りになる。ここに記す事実は、当日複数の子どもたちが体験した被害の一部を抜粋したものだ。
以前、コーチ間で「ファールなし」という取り決めがなされた試合でのことだ。相手チームの選手たちはそれを逆手に取り、足を踏む、蹴る、転ばせるといった行為を続けた。チームの仲間が「足を踏まれた!」と声を上げた際、近くにいた相手選手が「バレないようにやれよ!」と指示を出していたのが聞こえた。子どもは正直だ。主力の子が蹴られてベンチへ下がり、残された子どもたちが黙々とプレーを続けるしかなかったあの光景は、今も忘れられない。
特定のチームに限らず、個人レベルでの嫌がらせも後を絶たない。
・暴言による挑発
・顔に唾を吹きかける
・お腹へのチョップ
・顔面への肘鉄
・お尻を触る
先日も、試合中にお尻を「もそもぞと触ってくる」という被害があった。次男は「集中力が切れるし、その後のプレー中も感触が残って気持ち悪い」と言っていた。また、技術面についても同様だ。やり方すら教わっていないスローインでファールを取られる子どもがいる一方で、こうした陰湿な嫌がらせは見過ごされている。
審判の死角は、こうした巧妙な嫌がらせの温床になっている。大人は「まさかそんなことをするはずがない」と信じたいのかもしれないが、現場では「バレなければOK」という誤った線引きが平然と行われている。
子どもたちは、サッカーという競技を通じて「どこまでが駆け引きで、どこからが人として許されない一線なのか」を学んでいるはずだ。しかし、悪気なく「ファールにならないなら何をしてもいい」と思い込んでいる子がいるとしたら、それは大人たちの責任ではないのか。技術的な基礎すら教えられていない環境で、勝利のための手段だけが先行し、子どもたちが「卑劣さ」を学んでしまっている現状はあまりに歪だ。
嫌がらせで相手を弱体化させて喜んでいる子どもたちには、そんな勝利に何の意味があるのかを早く気づいてほしい。その行為は、自分のチームメイトの顔に泥を塗っているのと同じだ。
サッカーが好きなら、サッカーで勝負してほしい。
現場に立つ大人たちへ問いたい。この現状を前に、あなたは何ができるのか。ただ見ているだけで、本当にいいのか。子どもたちが「何が正しくて、何が卑劣か」を正しく学べる環境を、大人が責任を持って作るべきではないか。
純粋にサッカーを愛し、楽しみたいと願う子どもの心まで消耗され、サッカーという場所から離れていってしまう前に。
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