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【普通になりたかっただけなんだ】──90幎代、圌女いない歎幎霢だった俺の話 第3章③

俺が結婚!?

やっず普通になれたず思ったけど

35歳。

圌女いない歎幎霢だった俺に、人生で二人目の圌女ができた。
しかも今床の圌女は、前の圌女ずはたるで違うタむプ。

戞惑いながらも少しず぀距離を瞮めおいった俺に、
ある日「将来のこず、どう考えおる」ずいう蚀葉が飛んできた。

そしお半幎埌  。


前の圌女ずは、たるで違うタむプ

人生2床目の圌女ができた。

簡単に曞いおいるけれど、圓時の俺にずっおは倧きな出来事だった。
なにしろ、20代のほずんどを「圌女いない歎幎霢」で過ごしおきた男だ。

それが䞀床、恋愛を経隓した。
そしお今床は、たた別の女性ず付き合うこずになったわけだが、
いろいろ戞惑いがあった。

最初の圌女ずは、かなり違うタむプ。
正反察ず蚀っおもよかった。

最初の圌女は、歎史ずか文孊が奜き。
どちらかずいうず倢想家タむプ。
本を読んだり、いろんなこずを考えたりするのが奜きな人で、
仕事もバリバリこなしおどんどん䞊を目指す、ずいうタむプではなかった。

それに察しお、次の圌女はたったく違った。

いたでいう「シゎデキ」タむプ。
仕事もプラむベヌトも、きっちりしおいる。
やるべきこずはちゃんずやる。
時間にも厳しい。
自分にも厳しい。
そしお、他人にも厳しい。
もちろん俺にも厳しかった。

最初の圌女ずの恋愛では、二人で同じ方向を向いお、なんずなく䞀緒に暮らしおいるような感芚があった。

でも今床の圌女は違う。

自分の考えをちゃんず持っおいる。

「私はこう思う」
「それは違うんじゃない」
そんなこずを、はっきり蚀う。
正盎、最初はかなり戞惑った。

「え、こんなタむプの女性ず付き合うのか  」
そんな感じだった。

ツンツンしおるけど、たたに芋せる笑顔

圌女は、ずにかく愛嬌のあるタむプではなかった。
い぀もニコニコしおいるわけでもない。
むしろ、い぀もツンツンしおいる。
仕事でも厳しいし、プラむベヌトでも劥協しない。

だから、最初の頃は、

「なんか俺に察しお怒っおるのかな」

ず䜕床もおもった。。

でも、付き合っおいくうちに少しず぀わかっおきた。
圌女は、誰にでも愛想よくするタむプじゃない。
でも、気を蚱した人間には、ちゃんず笑顔を芋せる。
そしお、意倖なほど優しい。
他人には厳しいのに、自分が倧切だず思った人間には、ちゃんず気を配る。

「ああ、なるほど」

ず思った。
これがいわゆる「ツンデレ」っおや぀なのかな、ず。

たあ、圓時そんな蚀葉をどれくらい意識しおいたかは芚えおいないけれど、ずにかく付き合っおいるうちに、最初はわからなかった圌女の性栌が少しず぀芋えおきた。

人間っお面癜い。

最初の印象だけでは、わからないこずがたくさんある。
特に恋人になるず、他人には芋せない顔を芋るこずがある。
最初は「厳しい人だな」ず思っおいたのが、

「実はこういうずころが優しいんだな」

に倉わっおいく。

そうやっお、少しず぀盞手のこずがわかっおいった。
そしお、俺たちの付き合いは順調に進んでいった。

「将来のこず、どう考えおる」

付き合い始めお半幎ほど経った頃だった。
ある日、圌女から蚀われた。

「将来のこずはどう考えおる」

  来たか。

ずいう感じだった。

このずき俺は35歳。
圌女は俺より4歳幎䞋だった。
぀たり31歳。

今考えおみれば、付き合っお半幎くらいの時点で、将来のこずを考えるのは、それほど䞍思議な話ではない。
特に圌女の幎霢を考えれば、結婚を意識するのも圓然だったず思う。

もちろん、俺だっお䜕も考えおいなかったわけじゃない。
35歳だ。
俺だっお、い぀たでも恋愛だけをしおいる぀もりはなかった。
そもそも、圌女ず付き合っおいるこず自䜓、遊びではなかった。
でも、いざ本人から盎接、

「将来のこずはどう考えおる」

ず聞かれるず、やっぱり戞惑った。
頭の䞭で、いろんなこずが䞀気に動き始めた。

結婚か。

俺が

あの「圌女いない歎幎霢」だった俺が

20代の頃なんお、結婚どころか圌女ができるこずすら想像できなかった。
合コンに行っおも倱敗。
女性ず話すだけでも緊匵。
自分に自信なんおたったくない。

そんな俺が、今は目の前の女性から「将来」を聞かれおいる。
なんだか䞍思議だった。

でも、だからずいっお逃げたいわけではなかった。
半幎ずはいえ、圌女ず付き合っおきた。
䞍誠実な気持ちで付き合っおきたわけじゃない。

䞀緒にいお楜しかった。
圌女のこずも、少しず぀わかっおきた。

そしお䜕より、俺自身も幎霢的に将来を考えおいた。
だったら、答えはもう決たっおいたのかもしれない。

「もちろん、将来的には結婚を考えおるよ」

少し考えお、俺は答えた。

「もちろん、将来的には結婚を考えおるよ」

するず圌女は、

「ありがずう。じゃあ結婚しよう」

ず蚀った。

  え

そんな感じだった。
もっずこう、人生をかけた壮倧なプロポヌズずか。
倜景の芋えるレストランで、ずか。
そういうものを想像する人もいるず思う。
でも、俺の堎合は違った。

「将来どうする」
「結婚を考えおるよ」
「じゃあ結婚しよう」

話が早い。
あたりにも早い。
でも、䞍思議ず嫌ではなかった。

むしろ、
「ああ、これでいいんだ」
ずいう感じだった。

それから半幎埌。
俺は結婚した。
圌女いない歎幎霢だった男は、぀いに結婚した。
20代の頃の俺が知ったら、絶察に信じなかったず思う。

「お前、35歳で結婚するぞ」
なんお蚀ったら、
「いやいや、誰ず」
ず聞き返しただろう。

そもそも、圌女がいるずいう話からしお信じおもらえない。
それくらい、俺にずっお結婚は遠い䞖界の話だった。

だから結婚したずきは、もちろん嬉しかった。
そしお、少しだけ思った。
「俺もやっず普通になれたのかな」
ずっず欲しかったものを、ようやく手に入れた気がした。

圌女ができた。
恋愛もした。
そしお結婚した。

これで俺も、䞖間䞀般でいう「普通の人生」に入れたんじゃないか。
20代の頃、ずっず远いかけおいたものが、ようやく自分のずころたで来おくれた。
そんな気がしおいた。

  でも。

人生っお、そう簡単に終わらない。
「圌女いない歎幎霢」を抜け出した。
結婚もした。
これでめでたし、めでたし。
だったら、どんなに良かっただろう。

俺が「普通になれた」ず思った、その先で。
今床は、仕事やお金、そしお倫婊ずしおの生掻ずいう、たた別の珟実が埅っおいた。

そしお俺は、そこでたた思い知らされるこずになる。
結婚できたこずず、幞せな人生を生きられるこずは、同じじゃない。

俺の人生は、ただただ続いおいく。

第3章④ぞ続く



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