なろうと海外Web小説は、同じ小説でも別の競技だった
こんにちは。福岡在住のインフラエンジニア、「neon|帰宅途中」です。
最近、英語圏のWeb小説サイト「Royal Road」を眺めています。
いわば海外版の「小説家になろう」です。
最初は単純な興味でした。
海外では、どんな小説が読まれているのだろう。
日本のWeb小説と何が違うのだろう。
そんな気持ちでランキングを見ていたのですが、想像以上に別世界でした。
同じ「Web小説」なのに、前提がまったく違うのです。
日本のWeb小説は「感情」を読む
なろうやカクヨムで人気のキーワードを並べると、こんな感じです。
追放
異世界
ざまぁ
悪役令嬢
曇らせ
溺愛
スローライフ
どれも、人間関係や感情が中心にあります。
主人公が転生したり、傷ついたりする。
認められる。
居場所を見つける。
読者は、主人公の感情の動きに共感しながら物語を読み進めます。
ランキングは、ある意味で感情のランキングです。
Royal Roadは「攻略」を読む
一方、Royal Roadで人気なのは「LitRPG」と呼ばれるジャンルです。
小説の中に、ゲームのルールが組み込まれています。
レベル。
ステータス。
スキル。
クラス。
主人公は強敵を倒し、経験値を獲得し、新しい能力を手に入れる。
読者が楽しんでいるのは、物語そのものだけではありません。
「次はどんなスキルを取るのか」
「このビルドは強いのか」
「どう攻略するのか」
ゲーム実況や攻略Wikiを読む感覚に近い。
もちろん日本のなろうにも似た作品はあります。
『俺だけレベルアップな件』(韓国発)
『蜘蛛ですが、なにか?』
『転生したらスライムだった件』
『シャングリラ・フロンティア』
ただ、日本はゲームシステムより、
人間関係
ざまぁ
恋愛
の方が重要視される傾向があります。
海外では主人公に共感するというより、主人公を操作しているような感覚です。
書籍化か、Patreonか
収益モデルも違います。
日本では、書籍化やコミカライズが大きな目標です。
ランキングは、編集者に見つけてもらうためのオーディション会場のようなもの。
一方、Royal Roadでは、読者が筆者に直接課金するPatreonへの誘導が一般的です。
毎週5回更新。
月額課金で先読み。
読者が直接、作家を支援する。
ランキングは、出版社へのアピールではなく、ファンクラブへの導線です。
同じWeb小説でも、ビジネスモデルが違えば、求められる作品も変わります。
違いをまとめると

どちらが優れているというわけではない
どちらが正しいという話ではありません。
文化が違うだけです。
日本は「感情」を重視する。
海外は「攻略」を重視する。
日本は編集者との出会いを目指す。
海外は読者との直接的なつながりを目指す。
同じインターネットの上にあるのに、こんなにも違う。
海外のWeb小説サイトを眺めていると、よその街を散歩している気分になります。
そして、よその街を歩くと、自分の住んでいる街の特徴がよく見えてくる。
日本のWeb小説文化って、思っていた以上に独特なのかもしれません。
海外のWeb小説サイトを読んだことはありますか?
「なろう」と比べて面白かった違いや、海外で流行っているジャンルがあれば教えてください。
