216 Nフェス2026に参加してみた。

理想の主婦像を押し付けて来る人との攻防戦
職場で毎日、
「今夜は何を作るんですか?」
と聞いてくる男性がいた。
初めは、
これもコミュニケーションなんだろうなぁ……
と思っていた。
毎日お弁当を持って行っているので、
「この人、私のことを料理好きだと思ってるのかな?」
くらいに感じて、それなりに答えていた。
しかし。
私の仕事が終わるのは、だいたい7時過ぎ。
家に帰り着くのは、7時半過ぎ。
遅ければ8時近くになる。
そんな私に、その人はある日、
「もちろん、出汁から手作りなんですよね?
お味噌汁とか?」
と言った。
……。
(・_・;
もちろん??
私は思った。
「あー、この人は、女性はこういうもの!とか、こうであってほしい!っていう思いが、ちょっと強めな人なんだな」
と。
私は昔から、いわゆる「液体タイプの人間」である。
相手が望んでいる答えや、
「たぶん、この人はこう言ってほしいんだろうな」
と思う言葉を、つい返してしまう。
たぶん、その言葉が聞きたいんだろう。
だから、その日も私は答えた。
「そうですね。前日に煮干しとか鰹節とか、お鍋に入れておいたら、美味しい出汁が出てるんで(^_^*)」
……。
やってない。
全然やってない。
本音を言えば、
仕事から帰ってきて、洗濯物を取り込んで、畳んで、家事をして。
そこから出汁まで取っていたら、
寝る時間なくなるがな……( ̄▽ ̄;)
しかも、一人暮らしである。
それでも、その人が思い描いている私の姿を壊すのは、なんだか可哀想な気がして。
私は、架空の「丁寧な暮らし」を演じた。
すると、その人は嬉しそうに、
「おかずはなんですか?」
と聞いてきた。
私は、
「煮物とか、あとはほうれん草のお浸しとか添えると、栄養も摂れますし♪」
と答えた。
もちろん。
それも、やっていない。
🤣
⸻
しかし、だんだん思うようになってきた。
私の晩御飯を聞いて。
しかも、毎日聞いて。
一緒に住んでいるわけでもない。
付き合っているわけでもない。
……。
何が知りたいんだろう?
そして、ある日。
「今夜も、もちろん作るんでしょう?」
と聞かれた。
また、
もちろん。
……。
(・_・;
私の中で、
「うーん……もう、これ以上は無理だなぁ」
という気持ちが、ついに勝った。
そこで私は言った。
「いやぁ~、もう時間も遅いですし、一平ちゃんとかカップヌードルに敵うものはないですよ🤣
お湯注ぐだけで、あんな美味しいもの食べられるんだから。あはは」
そして続けた。
「私、そこに温泉卵とか2、3個ドカッと入れて、ネギ入れて、ラー油入れて、かき混ぜて食べるの大好きなんですよー。
味も濃ゆいし、ラーメン・カップ焼きそば最高ですよね。あははー」
すると、その人。
一瞬、固まった。
……。
(・_・;
そして、
「そ、そ、そうですよね。ラーメンも焼きそばも美味しいですよね」
と言った。
お。
やっと終わったか。
と思ったら。
「たまには、それもありですよね。でも、そればっかりだと栄養も偏るし……」
……。
まだ続くんかい。
🤣
さらに、
「しずくさんはお料理もされるし、もちろんまたお休みの時には、一から作られるんですよね?」
と。
…………。
どーーーーしても料理を作らせたいんかい!!
🤣🤣🤣
ここまで来ると、もう料理の話というより、
「俺の理想の主婦像を、どうにかして維持したい」
という戦いに見えてきた。
私は、その人の中にある「料理をちゃんとする女性」というイメージを、今まで壊さないようにしてきた。
でも、もう無理だ。
次にまた、
「もちろん」
が出てきたら。
私はこう答えようと思う。
「鍋も包丁も、もう捨てましたねー🤣
具材は手でちぎるか、食いちぎるようにしてます。あはは」
……。
そこまで言っても、
「もちろん、休みの日はちゃんと料理されるんですよね?」
と言われたら。
私はもう、
その人の中の『理想の主婦』を、そっと成仏させてあげようと思う。
🤣🤣🤣
そんなことを考えた、ある日の夜。

