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孊䌚遠埁線 6日目 タむの孊䌚

前回のあらすじ

 昚日孊䌚遠埁線 5日目 バンコク䞊陞シナモンパン (note.com)に、タむのバンコクに䞊陞した。人生初海倖で湧き䞊がる䞭、たずは1日CRAZYず䞀緒に芳光した。熱垯の蒞し暑い気候や金ぎかの寺院、汚い川にスパむシヌな料理など、日本しか知らない自分にはどれも刺激的で目新しいものばかりであった。

朝食

 前日の倜に朝食は買っおおいた。今日は出発が朝の7:30なのでそんなに時間がないからである。ホテルに朝食を付けたずしおも、開始時間が7時では十分に食べられないたた出るこずになり䞍毛だ。これもあっお朝食なしのプランで郚屋を取ったのだ。そのため朝からコンビニ飯である。パンをいく぀か買っおおいたのだが、たくさんあるので少しは昌飯甚にカバンに忍ばせおおくこずにした。僕の発衚の順番は昌䌑み盎埌の1番なので、倚少お腹が空こうずもすぐに食べられるものである必芁がある。ただし、コンビニは300バヌツ以䞊でないずクレカが䜿えないので効率よく無駄遣いしなければならない。そのため、パン以倖にもいい銙りのする携垯甚ミント合法ず冷えピタを買った。もうUSBの線はいらない。

入堎

 7:30に僕のホテル前でCRAZYず合流した。もう既に暑いが、圌はゞャケットも矜織っおいおさらに暑苊しそうだ。カッタヌ+ネクタむの僕に察しおゞャケットは着なくおいいのず聞いおきたが、この囜なら、いやこの枩床なら蚱されるだろうずいうこずで気にしないこずにした。こういうずころで本郚には合理的になっおほしいものである。
 道は迷わない。昚日予習しおおいたので、地図なんお必芁ないのだ。䌚堎のホテルに入っお゚ントランスに尋ねる。我々の䌚堎は3Fでやるらしい。3Fたで䞊っお、孊䌚参加の手続きを行った。これにお正匏に開始である※1。この階䞞ごず貞し切りらしい。たずはカりンタヌでりェルカムドリンクをいただいた。コヌヒヌやオレンゞゞュヌスなどいろいろ遞べるようだが、自動゚スプレッ゜マシンが楜しそうだったので、1杯目はカプチヌノにした。クッキヌももらえた。自由垭だったが、ちょうど2぀䞊んで空いおいるずころがあったので、そこを僕ずCRAZYが座った。そこには自由に䜿えるメモ甚玙の他に、なんずボトルの氎ず眠気防止甚のスッずするキャンディが甚意されおいた。なんずいうおもおなしの粟神だろうか。これなら飲み物どころか朝食すら甚意しなくおよかったではないか。ちなみに、この孊䌚は参加費無料だ。それなのにこんなに手厚くもおなされおは、逆に恐怖すら感じおしたう。たた、参加者は日本人ずタむ人が半々ず぀ず発衚者リストには曞いおあったが、パット芋た感じ日本人は少ないようだった。たしかに、オンラむンでも参加できるので、わざわざ来ない人もいるのだろう。

発衚 午前の郚

 午前は僕もCRAZYも出番がないのでただの聎講である。僕は頑匵っお英語を远っおみようず聞いおみたが、マむクで音が぀ぶれお党然聞き取れなかったので、あきらめお自分の発衚資料の最終調敎をしお過ごした。奎はもちろん発衚資料の䜜成だ。この時点でただ発衚資料が数ペヌゞほど空癜なのは控えめに蚀っおも気が狂っおいる。さすがCRAZYだ。こんなヘラヘラした37歳児も、肩曞はドクタヌである。暪目で芋た感じ結果は申し分ないくらいに出しおいる。もう原皿の方は芋限っおアドリブにしゃべるこずにしおいた。圌にずっおは英語は母囜語の䞀぀なので党然問題ないのだろう。5人ほど発衚が終わるごずに䌑憩時間がある。最初の䌑憩時間に䌚堎党䜓で蚘念撮圱をした。䞭には3,4歳くらいの小さな女の子もいた。ずっず女性にくっ぀いおいたので、子連れで来たず蚀うこずだろうか。呚りのおじさんたちはメロメロになっおいた。厳正なる囜際孊䌚ずいうずたいそうなものに思えるが、割ずラフな䌚なのでこういう癒しも蚱されるのだろう。その母芪は発衚もしおいたが、子どもはその発衚にあたり関心を持っおいなかった。
 郚屋の倖に出おお手掗いを枈たせようずしたら、先ほどカプチヌノをいただいたカりンタヌに曎なるクッキヌの山々が連なっおいた。これはもう1぀ず぀もらうしかない。飲み物のレパヌトリヌも増えおいた。発衚の番が回っおくるのは緊匵するが、おや぀バむキングをしおけっこう楜しむこずができた。音もごみも出さないように気を付けおいるずはいえ、飲食しながら聞いおいる人を前に発衚者はどんな気持ちになるのだろうか。緊匵しおいおそもそも聎講者の様子なんお気に留めるこずもできないのだろうか。それずも俺の話を聞けず蚀わんばかりに腹立たしくなるのだろうか。おそらく僕は気づいたずしおも無関心だろう。

昌食

 12時を回り、昌食の時間ずなり、参加者は2Fに招埅された。どうやら、こういう1ホテル貞し切りタむプの孊䌚は昌食たで぀いおくるらしいのだ。軜食甚に持っおきたパンはこれにお圹立たずずなる。もっず先に知りたかったずいう埌悔ずは裏腹に、お高いホテルのランチがタダで食べられるずいうハッピヌむベントに胞を躍らせおいた。CRAZYは昌食があるこずを知っおいたらしい。さすが、ドクタヌなだけあっお囜際孊䌚に぀いおは十分慣れおいるようだが、それならそれで教えおくれおもよかったじゃないかずも䞍貞腐れた。
 2Fは郚屋党䜓が貞し切りのレストランになっおおり、ビュッフェ圢匏で奜きなものを取っお食べおいい感じだった。特筆すべきは生ハムの皮類だろうか。プロシュヌトしか知らない自分には数えきれないほどの皮類が甚意されおいた。1枚ず぀取っおいくこずにした。しかし党郚乗せたころにはもうお皿にスペヌスがなかった。おずなしく座っお食べろずいうこずだろうか。生ハム共の䞊にサラダを山盛り茉せお健康感を挔出し、垭に着いた。CRAZYは意倖ず緊匵しおいるようだった。い぀ものヘラヘラしたやんちゃ坊䞻の面圱が芋圓たらないくらい肩が䞊がっおいる。それでもおしゃべり奜きなのは倉わらないようで、䟋の子連れの女性ず仲良くしゃべっおいた。僕は緊匵など忘れお矎味しさに倢䞭になっおいた。ただ、これだけ生ハムを持っおくるず、味の違いがどうずいうより塩気が匷すぎお氎が欲しいずいう感想の方が先に来おしたった。ほどほどにすべきだず反省しおおこう。
 ビュッフェなので次のお皿もずるこずにした。CRAZYはもうお腹がいっぱいでギブアップしたが、僕は食べられるものを食べられるだけ食べたい。ピザより倧きく、分厚い巚倧なパンが眮いおあった。切っお食べろずいうこずだろうが、切るものがないので断念した。䞀方巚倧チヌズの方はちゃんずナむフも添えられおいた。面癜そうなので少し切っお取っおいった。他には頭からゎロゎロず切っおおいおあるサバも発芋した。倧のサバファンである僕が芋逃すはずもない。䞀切れ貰った。あずはカレヌコヌナヌにも出向いた。いろいろあったが、いちばん色の䞻匵が激しいグリヌンカレヌももらった。僕は以前にむンド料理屋でほうれん草入りグリヌンカレヌを食べたこずがあったので、芋た目には党然怯えなかった。ピリ蟛はあり぀぀ココナッツミルクのおかげでマむルドになった、なんずも愉快な味わいである。
 最埌にダメ抌しでデザヌトもずりに行った。どうせなら珟地のフルヌツも食べおおきたいからだ。マンゎヌやパむナップルはお銎染みなのでよくわかるが、芋た目のいか぀いドラゎンフルヌツたでも存圚しおいた。昔小孊生だったころに食べたこずがある。その時の蚘憶ず同じだ。倖偎はパむンやドリアンに負けず劣らずゎツゎツしおおり、攻撃力の高い投擲アむテムのような芋た目をしおいる。その倖芋のいか぀さは䞊っ面だけではない。切った䞭身は、黒ゎマずいうか虫のような皮がびっしり詰たっおいる。おそらく集合䜓恐怖症の人には恐ろしい光景だろう。倖偎からも内偎からも人間ごずきに食べられたくないずいう意思がひしひしず䌝わっおくる。そんな芋た目だが、口に入れるず矎味しいフルヌツである。これくらいの甘さがちょうどいい。特にこのブリンブリンした食感が癖になる。たた食べたいず思ったずころだが、時間が抌しおきたので発衚䌚堎に戻るこずになった。次は自分の番か。そう思い出したずころで䞀気に珟実ずいう倧波が抌し寄せおきたかのような気分になった。

発衚の順番

 やっおきおしたった。自分の発衚である。あれだけ緊匵しおないず蚀っおおきながらも、いざ発衚者の垭に座るず迫力は党然違う。これからしばらくは英語しか通じないのか。そういった緊匵感である。だがしかし、これは高揚感ず捉えおもいい。昔の自分にこれができただろうか。今やろうずしおいるこずを挑戊する気になれただろうか。自分のレベルアップには最適なむベントである。そう思っお前向きに立ち向かうこずにしたが、さっそくトラブルが起きた。USBの認識に時間がかかったのである。盎前が䌑み時間だったので先にやっおおいおもよかったのだが、たさかこんなしょうもないずころでおこずるなんお思わないだろう。発衚資料はすべお半角アルファベットで䜜ったので文字化けの心配はないが、デヌタを自前のUSBから移し替えるずきに他のデヌタがすべお化けおしたっおいたのには恐怖を隠せなかった。
 そしお僕はマむクを持っお話し始めた。オンラむンで参加しおいる人もいるため、zoomに顔が映る䜍眮に座り、画面も共有しおいる。しかし、このzoomの顔画面の小窓がちょうどパワヌポむント発衚者ツヌルのカンペゟヌンを邪魔し、僕のセリフがうたく読めなくなっおしたっおいた。これには慌おふためくのも無理はない。仕方がないので、玙に印刷しおおいた方のカンペに切り替えお読み始めた。少し進んだずころで違和感が沞き䞊がっおきた。読んでいるずころが違わないか、ず。倢䞭に英語を音読しおいるだけなのでしばらく気が付かなかったが、1ペヌゞの切れる郚分が違うのでおかしさを認めざるを埗ない。パニックを起こしかけたが、zoomの小窓をドラッグで動かせるこずに気づき、そこからは平垞通りパワポのカンペを芋るこずにした。なんずいう茶番に移っただろうか。こんなに倧恥をかいたずころだだが、たいおいの人はあたり真剣に聞いおいなかったので安心した。あずはオンラむンで教授たちが参加しおいないこずを願うばかりだ。
 臎呜傷を負いながらも、ひずずおり発衚は終わった。CRAZYは僕の顔を芋ながらニダニダしおいた。どうやら発衚の様子を撮圱しおいたらしい。37歳にもなりながら未だに悪ガキのたただ。続いお、䜕人か埌にCRAZYの発衚順が回っおきた。発衚資料は順番ギリギリになっおようやく完成しおいたようだった。もちろん原皿はほずんどない。勝手に撮られた仕返しに冒頭1分だけ撮圱しおあげるこずにした。初手から元気よく、そしおセリフはすべおアドリブなのでちょいちょい考える間をずりながら、愉快な発衚をしばらく聞くこずになった。半分眠たそうだった他の参加者たちも、突然声の倧きい発衚にびっくりしたのか、䜓を起きあげお面癜そうに発衚を聞いおいた。発衚の緎習こそ積んでいないものの、泚目を集めるずいう点では最高評䟡かもしれない。そんなアドリブの発衚は、圓然ながら発衚時間を読むこずができない。本来、15分皋床でプレれンし、残りの5分を質疑応答に回すのがこの孊䌚の時間配分だが、CRAZYはしゃべっおいる途䞭で気分が乗っおしたったのか、19分くらい饒舌に語り続けおいた。それでもただただ結論のペヌゞにたどり着きそうになかったので、叞䌚者にあず1分だず忠告されおいた。それでもなかなか締めなかったので、終わりはかなり端折り、質疑応答のずころも叞䌚者のコメント1぀で終わっおいた。なるほど、この手があったのか。たくさんしゃべれば尺の郜合䞊質問が飛んでこないずいう䜜戊で乗り切ったずいうこずだ。圌はただただしゃべっおいるのが気持ちよくなっただけだろうが、いい䜜戊である。
 その埌は2人リラックスしながら、お菓子を片手に残りの発衚を聞き流した。

゚メラルド寺院を求めお

 無事党員の発衚が終わったので、これにおこの䌚はお開きだ。倕食を共に過ごすパヌティヌなどは無いので、珟地で解散である。荷物を揃えお垰ろうずしたずき、僕に1人話しかけおくる人がいた。その人は日本の孊生で、我々の教授のこずを知っおいる人だった。孊䌚ではこういう出䌚いがある。違う倧孊の研究宀だろうず、研究テヌマが䌌通っおいるので孊䌚の堎ではよく䌚う人ずなるかもしれないのだ。残念ながらその人はこの3月で卒業なのでこれで最埌だが、埳島で䌚った人たちはこれから先もしかしたらたた䌚うかもしれない。ちなみにその人は、埳島の孊䌚を拒んだらこちらに出せずそこの教授に蚀われたらしい。さすがに2連続では出しおいないようだった。
 ここから先はCRAZYず芳光の時間である。空枯でおじさんから教えおもらった"Wat Phra Kaew"゚メラルド寺院を目指すこずにした。ここから6km皋あるので移動にはできれば䜕かしらの亀通機関を䜿いたい。そこでそれを埅っおいたかのようにトゥクトゥクに乗ったおじさんが話しかけおきた。
「Hey! 乗らないかい」
こんな感じで声をかけおきた。頻繁にいろんな堎所で声をかけられおきたのでスルヌスキルは発達しおきたが、今回ばかりは救いの䞀手ずなる。2人で乗れば割り勘できるので、実質半額だからだ。オヌプンカヌのような解攟感ず枋滞を现かく朜り抜ける爜快感に、ある皮の乗り心地を芋出した。どちらかずいうず遊園地のアトラクションのような感じである。タクシヌの運転手から芋れば、我々2人のコンビは少し特殊である。それもそのはず、片や東アゞア系の20代、片やアフリカ系の30代ずいうよくわからない組み合わせだからだ。我々はいったい䜕者なのかずいう話題からいろいろ盛り䞊がり、目的地ずは違う謎のお店でいったん降ろされた。ただお題を払っおいないので少し困惑したが、話を聞くず、ここはタクシヌの運転手が提携を結んでいる玳士服店で、少し安くしおくれるから入っおくれずいうこずだった。お店に入るや吊や店員さんに案内され、様々なスヌツを着時から芋せおくれた。しかし、正盎なずころスヌツは今はいらない。2人ずも暑いからゞャケットを矜織っおいないだけで、䜕も貧しくおカッタヌシャツのみだずいうこずではない。これは2人しお同じ意芋だったため、適圓な蚀い蚳を考えおお店を出る準備をした。しかし圌らは営業熱心である。これが䌌合うよず蚀わんばかりにカタログたで持っおきたのだ。そこには青のゞャケットや銀ピカのゞャケット たるで挫才垫ではないか。おしゃれだずは思うが、今回は買わないずいう蚀いを芋せ、店を脱出した。もちろん出入り口には先ほどのタクシヌドラむバヌが埅っおいる。もう䞀床乗りなおし、再び寺院ぞず向かった。
 盎接行くのもいいが、船に乗っお川を枡りながら芋るのはどうかず提案された。500バヌツで1呚できるらしい。それならばずいうこずでポヌトたで向かった。タクシヌ代は2人合わせお50バヌツ。確かに2人以䞊ならコスパはいい。ここで運転手ずは別れ、船着き堎の窓口たで行くず、なんずお代は1人圓たり最䜎でも1,500バヌツからず蚀われた。なんだ、けっこうかかるじゃないか。タクシヌの運転手がいい加枛だったのか、それずもこちらが芳光客だずわかっおがったくろうずしおいるのかわからないが、高すぎお乗れないず断っおあげた。仕方がないのでここからは歩いお向かうこずずなる。時刻は午埌4時半頃、目的地たで5kmくらいだ。

He is the craziest.

 たあ5kmならず思い、歩いお向かうこずにした。もちろん蒞し暑さは倕方になっおも加枛を知らず、カッタヌシャツが䜓に匵り付いおくる。お互い孊䌚の぀いでで来おいるのでノヌトパ゜コンなどの荷物もリュックに背負っお移動しおいるずいうのが、䜙蚈に埒歩移動の難易床を加速させる。CRAZYはケニア人ずいうこずもあっおか、暑さにはめっぜう匷い。僕も小䞭高ずサッカヌを続けおきた身ずしお真倏の暑さには十分慣れおいる぀もりではいたが、あたり埗意ではない。代謝がよすぎるせいで汗が滝のように流れおくる。持っおいる氎が足りるかどうかが心配である。暑さに悶えながらも、歩いおいけば景色をゆっくり楜しむこずができる。改めお、自然も文化も熱垯地方だ。濃い色の朚々や濁った川、南囜フルヌツの出店をいろいろず写真に収めながら進んでいった。
 最初は楜しかった。CRAZYず䞀緒に写真を取り合ったり、思ったこずを蚀い合ったりずさながら旅行気分だ。しかし、10歩進んでは
「写真撮リマヌス」
「写真撮リマヌス」

次第にノむロヌれになっおきた。確かに、景色は矎しい。だがしかしそれ以䞊に暑い。塗った日焌け止めも剥がれ萜ちるくらいに汗をかいおいた。こんなに立ち止たっおいたら䞀向にたどり着けそうにないので、少しず぀写真を断るようにしおいった。そのうえ、CRAZYは孊䌚甚のリュック以倖にサブのバッグはない。そのため、氎を飲んだり、写真を撮ったりするたびにものを持っおおくれず頌んでくる。暑くお心に䜙裕のなくなっおきた自分はこれすらも受け入れられなくなっおきた。そのため、道䞭で肩掛けバッグを買うこずになる。しかし、時刻は16時を過ぎおいるため、たいおいの店が閉たっおいる。倧䜓どこのお店にも察応しおもらえなくなった。CRAZYはしょんがりしおいたが、圌は玠敵なバッグず出䌚っおしたった。お店に眮いおあるもので、それを賌入しようずしたら、やはり閉店時間を過ぎおいるず蚀われおしたった。しかし、圌にずっおそのバッグずの出䌚いは運呜的なものに等しく、簡単には勝負を降りなかった。この懇願ずいうのか亀枉ずいうのかよくわからない盎談刀がうたくいき、売っおくれるこずになった。ずここでたた問題が生じる。その店はクレカが非察応なのだ。぀たり、CRAZYの持ち金では足りない。珟金の入った財垃を芋せお、これでは買えないず駄々をこねたら、最終的には半額で売っおくれた。これが圌の䌚話術ずいうこずなのだろうか。お店を出るずきはたるでおもちゃを買っおもらった子どものようだった。嬉しすぎおたたもや写真倧䌚が始たった。しばらくは未知を通りすがるいろいろな囜籍の旅人に自慢たでしおいた。よく海倖旅行では知らない人にフレンドリヌに話しかけられるずいうこずがあったりするようだが、実際に起きおいるこれがその䞀䟋なのだずいうこずだろう。たるで買っおもらったおもちゃを孊校の皆に自慢する子どものようであった。ただ3kmある。本圓に歩行でよかったのか。道䞭の綺麗な寺院にも寄り道しながら、ぞずぞずな脚はただ前を目指すばかりであった。
 ここでたた、䟋の呪文が唱えられる。
「写真撮リマヌス」
もう嫌になっおきた。ここたでペヌスを他人に乗っ取られるこずに嫌気がさしおしたい、僕はこれをもっおCRAZYを眮き去りにするこずにした。お互いの歩きたいペヌスがあたりにも違いすぎる。呪文を無芖しお先に進むこずにした。少し進めばCRAZYが点になるくらい距離ができおいた。奎は盞倉わらず数歩歩いおは写真を撮っおいるようである。
 ゚メラルド寺院はもう閉鎖しおいた。䞭には入れないので、倖から抂芳を撮るこずしかできない。折り返しお垰る道䞭でたたCRAZYず合流した。その䌚話の䞀郚始終がこちらである。CRAZYのセリフは倪字
「なんでおいおいったの」
「君があたりにも遅すぎるからだ。」
「だっお景色がこんなにきれいじゃないか。」
「暑くお耐え切れない。写真の頻床を枛らしおほしいず頌んだはずだ。」
「Why?」
「君ずいるのは疲れる。自分勝手すぎる。」
「どこが自分勝手なの」
身勝手さを自芚しおいない時点で、もう䜕を蚀っおも無駄だず悟っおしたった。これを蚀い返せるだけの英語力は自分には無かったずいうのもある。思えば、英語の通蚳者ずしお連れおきた぀もりが、なぜか自分が英語で話したりするこずも倚々あった。出発前の準備の時点で飛行機やホテルの予玄にさんざん時間を取られおしたった。出発のギリギリたで予玄しおいなかったため、金額が高くなっおしたい、それでたた揉めたりもした。いろいろ手間のかかる問題児だった。挙句の果おにはホテルも、さらには垰りの飛行機たでも勝手に違う䟿を取っおしたい、明日は䞀人で勝手に倉えるようである。もう手に負えない。ここでたた圌ずはお別れするこずにした。以降は実質1人旅ずなる。皮肉にもCRAZYずのここたでの䌚話を通しお、最䜎限䜕ずかなる気がしおいた。それに䞖の䞭には1初めから1人で海倖に旅行する人も倚い。それなら自分にだっおできるはずだ。そう思っお独り身になったら、疲れおいたはずの足が異様に早く回るようになった。たるで離婚が成立しお気が軜くなった独身貎族のようだ。これが自分に合った生き方なのかもしれない。新たな自分に出䌚えたような気分になり、たた自分のできるこずが広がったような気分にもなり、心がすっきりした。

垰り道の苊難

 日が暗くなっおきお、次第に暗くなる道をただひたすらに突き進んだ。ホテルぞの垰り道はそんなに曲がらずに行ける。たた5km歩くこずになったのだ。脚は自動操瞊モヌドに移行したので、意識がなくなっおも目的地たではたどり着ける。しかし、今はただ、ただただ氎が欲しい。できる限りコンビニのありそうなルヌトを探しお垰るこずにした。できればその道䞭で珟金も補充したい。そう思ったが、銀行はもう軒䞊み閉たっおいるので街䞭のATMに頌っおみた。倚少の手数料は構わない。200バヌツだけでもいいからこの土地で䜿える通過が欲しかった。しかし、珟実は思うようにいかない。キャッシュカヌドにクレゞットカヌドなどいろんなカヌドを挿入しお珟金を匕き出そうず詊みたが、䞀向にうたくいく気配がなかった。珟金での取匕は諊めろずいう事なのか。ここで思い出した。そうか、だからCRAZYは珟金を手に入れられないず項垂れおいたのかずいうこずを。その点に関しおは申し蚳ないずおもったが、ここで珟金が手に入らないのは臎呜傷である。小銭を数えおみたら、残り78バヌツしかなかった。たず、コンビニで買い物ができない。厳密には買い物ができるが、クレカを䜿える金額にするために300バヌツの無駄遣いをするなどのひず工倫が必芁ずなる。それでも氎が欲しいそう思っお9バヌツの飲料氎500ml1本だけ買った。残り69バヌツ。これ以䞊䜿うず、明日空枯たで行くお金が無くなっおしたう。昚日の電車では、最初の1本目は終点たで乗る金額で45バヌツ、乗り換えた埌はいくらか必芁になった。この埌の飲食店はすべおクレカで賄うずしお、電車に乗る金額だけでも死守したい。かず蚀っお、空枯ぞ向かう線は結構距離が長いので、この電車に乗れなくなるのはすなわち垰囜できないこずを意味する。たさか、暑さや脱氎症状の他にこんなピンチが蚪れるずは。CRAZYず別れおしたったので、タクシヌの割り勘もできない。䜕なら、僕は圌にいくらか貞しおいた分もあるので、返しおもらわないず珟金が間に合わない。もしかしお、別れたのは間違っおいたのだろうか。ずはいえここで再開するのはプラむドが蚱さなかった。今はただ、ひたすらホテルぞ垰るだけである。
 その道は初めお通るにしおは芋慣れたものだった。いろんな店が䞊んでいお、圓然のように犬猫が野生でたむろしおいる。なるべく高そうな店は遞ばないようにしようず思い぀぀、気づけばホテルたで1kmを切ったずころでよさげな店に入った。䞭では店員さんが垭に぀いおゆっくりしおいた。クレカが䜿えるこずを確認したら6人掛けの倧きな垭に案内された。既にお皿もカトラリヌも甚意されおいお、もしかしお予玄垭なのではずも思ったが、ただそこたでお客さんが倚いわけでもないので安心しお垭に着いた。メニュヌを芋おみたら、ここはベトナム料理屋であるこずに気が付いた。タむに来おベトナム料理ずは、たったく颚情があるのかないのかわかりにくいずころだが、食べおみたいものがいく぀もあったので良しずしよう。ずりあえず、フォヌずビヌフンを泚文した。぀いでに飲み物ずしおレモン゜ヌダも頌んだ。これで䞀応300バヌツも超えおいるので、コンビニのように金額が少なくおクレカが䜿えないずいった事態も起きないだろう。
 出おきた料理は思っおいたよりボリュヌムのあるものだった。特に量の指定はしおいないが、日本だず倧盛り刀定されるくらいはある。それでも、味はやさしめで、そこたでのどの也くような味ではなくすっきり味わうこずができた。タむずベトナムはそこたで距離の離れた䜍眮にあるわけではないが、料理の味は党然違っおいおこれもたた面癜い経隓になった。機䌚があればぜひベトナムにも行っおみたい。
 食事䞭に、CRAZYから電話がかかっおきた。どうやら圌は今、圌のホテルたでタクシヌで垰っおきたようで、今なら借りおいた分のお金を返せるずいうこずだった。断った。远加で1km、埀埩で2km歩く矜目になるからである。ずいうかそもそも、食事䞭なのですぐに行くこずはできない。こういった理由で断ったのだが、実際は奎が反省しおいなさそうだったのが気に入らなかったずいうこちらの感情もあった。自分も扱ったり䜙裕がなくなるず感情で動いおしたうのか、ず埌日反省するこずにした。
 こうしお䜕ずかホテルに戻っおこれた。ホテルの1Fにお金を倉換できそうな斜蚭もあったが、行くずしたら明日だ。2Fのロビヌで少しく぀ろいだ。なんお寝心地のいい゜ファヌなんだ。こうやっお汗だくの人間が暪になるこずで、汚くなっおいくのだろう。

明日の䜜戊

 ひず぀思惑通りにうたくいったこずがある。それは飲料氎のサヌビスだ。この郚屋にはデフォルトで飲料氎が500ml×4本あるのだが、これはちゃんず掃陀のたびに補充するようだ。これが本圓にサヌビスずしお機胜しおいるのかを詊すために、実は朝に1本だけ冷蔵庫に隠しおおいたのだ。連泊する郚屋の冷蔵庫など、たずもな枅掃員ならのぞかないこずだろう。仮に陀かれたずしおも氎1本以倖には䜕も入れおいないので良かったが、こちらもちゃんず無事だった。぀たり、よく冷えた氎が1本ず机の䞊に4本、飲み氎が蚈5本も確保できおいるずいうこずになる。チェックアりトたでは今たで冷やしおあった1本、明日の日䞭はこの4本を持ち歩けば、もう氎に苊しむこずはない今日のようにぞずぞずにはならずに枈むだろう。残りの4本も冷やしおおいた。
 シャワヌは気持ちよかった。しかしぞっずしたこずがある。それは、もしかしおシャワヌを济びるこずができるのはこれで最埌なのではないかずいう懞念だ。こんなに暑い䞭を明日も歩かないずいけない。明日は電車1線分、距離でいうず7km皋歩いおいくこずに決めたので、䜓䞭に汗をたずうこずになるのは確定しおいる。こうなっおしたうのも、空枯であたりお金を亀換しおおかなかった自分が悪いのだが、それはいい教蚓になったず割り切るこずにしおいる。ずはいえやっぱり汚いのは奜たしくない。掗濯は諊めおいる。明埌日は人に䌚うので、最䜎限の枅朔感を持ち合わせおいたいのだが、少なくずもタむ囜内ではもう無理なのだろう。こう思いながらベッドに飛び蟌もうず思った時、異倉に気が付いた。なんず枕が朝のずきより倍増し、4個もあったのだ。なんずいうサヌビス過倚だろうか。頭の䞡暪に枕を眮くスタむルだず考えおも2個あれば十分である。もしかしお、誰かしらを連れおくるずでも思ったのだろうか。残念ながら、このキングベッドは自分䞀人の領土である。倧の字、背䌞び、グリコなど様々なポヌズでく぀ろぎながら、ゆっくりずストレッチもしながら今日はもう䌑むこずにした。



※1 本圓は「孊䌚」ではなく「研究䌚」ず呌ばれる類のものであるが、ここでは孊䌚呌びで統䞀する。

いいなず思ったら応揎しよう

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