ウンコを漏らしても天下は取れる。徳川家康に学ぶ「どん底からの逆転仕事術」
17:30 オフィスの給湯室にて
後輩(20代):……先輩。僕、もうこの会社辞めます
私:急やな。どないした?自販機のボタン押し間違えたん?
後輩:違いますよ! 半年準備した新規事業、来期の予算ゼロにされました。
私:えらいこっちゃー
後輩:何すかその棒読みー。ハシゴ外されたどころか、上空から叩き落とされましたよ!
私:それはエグいな。心中お察しするわ
後輩:なんでそんな他人事なんですか! 先輩だって去年、プロジェクト外されて謎の部署に飛ばされたじゃないですか!
私:謎ちゃうわ、ちゃんとしたとこじゃ
後輩:なんでそんな平然としていられるんですか?
私:平然? 俺かてあん時、ショックすぎて家で一人で泣いたっちゅーねん(笑)
後輩:えっ、泣いたんですか?
私:泣いた泣いた。スッゲー泣いた。すごい泣き方した。せやけどな、徳川家康のことを思い出して立ち直ったんや
後輩:家康? 天下取った勝ち組じゃないですか
私:お前知ってる?家康ってな、武田信玄にボッコボコにされて、死ぬほどビビって馬の上でウンコ漏らした男やで
後輩:は!? 家康が……ウンコ!?
私:そやで。漏らしたのに『これは味噌だ!』って言い張って誤魔化しよってん。そんぐらい、情けなくてヤバいピンチを経験してんねや。けどな、そっから巻き返して天下取ったんや」
後輩:……え、なんか一気に親近感湧いてきました。家康ってどうやってその最悪な状況から逆転したんですか?
私:ほな『ウンコ漏らすほどの絶望』から這い上がる家康流の生存戦略、教えたるわ
1. 本当の「耐え忍ぶ」とは、ただジッと耐えることではない
家康の「耐え忍ぶ力」とは、「不運な時期を、自分の力を蓄えるための『準備期間』と捉え直し、次のチャンスが来るまでじっくり待つ力」のことです。
ただ歯を食いしばって理不尽に耐えるのは、単なる我慢(消耗)です。
家康流の「耐え忍ぶ」とは、「今は勝てるタイミングではない」と素直に認め、来るべき勝機に向けて虎視眈々と力を磨く「戦略的お休み&準備」なのです。
2. 織田信長・豊臣秀吉の影で生きた男の逆転劇
家康の人生は、子供の頃から「他人の都合」に振り回されっぱなしでした。
子供時代:隣の大国に挟まれ、少年期のほとんどを「人質」として過ごす。自由なんてゼロ。
青年期:武田信玄との「三方ヶ原の戦い」で惨敗。恐怖のあまり戦場で脱糞し、自分の情けない姿(絵)を描かせて「この悔しさを忘れるな」と自分を戒めた。さらに、ワンマン上司である織田信長の命令で、泣く泣く自分の妻と長男を処罰せざるを得ない地獄を経験。
壮年期:信長亡き後、現れた豊臣秀吉に敗北。秀吉の命令で、長年住み慣れた住まいから当時はド田舎だった「江戸」へ強制引っ越し。
もし普通のビジネスパーソンなら、「もう限界だ! やってられない!」と会社を辞めているレベルの災難続きです。
しかし、家康は違いました。
強力なライバル(信長や秀吉)と正面から戦っても勝てないと分かっていた彼は、頭を下げて指示に従いつつ、裏では黙々と自分の足元を固めました。
秀吉に田舎へ追い払われた時も、文句を言わずに引っ越しました。
そして、湿地帯だらけだった江戸を開拓し、街をつくり、自分の味方を増やし、経済力を蓄えたのです。
結果として、焦って自滅していったライバルたちを横目に、最後に天下を取ったのは「一番長く生き残り、悔しさをバネに準備を怠らなかった家康」だったのです。
3. この歴史から得られる教訓
仕事をしていると、どうしても自分の力ではどうにもならない「理不尽な風」が吹くことがあります。
・会社の方針変更でプロジェクトが中止になる
・評価されない部署へ異動させられる
・成果を上司に横取りされる
こんな時、感情にまかせて「辞めてやる!」「会社に文句を言ってやる!」と暴れても、損をするのは自分です。
家康が教えてくれるのは、「不遇な時期=自分磨きのボーナスタイム」だということ。
日の目を見ない時期こそ、資格の勉強をしたり、人間関係を広げたり、次の部署で役立つスキルを磨く絶好のチャンスです。
「焦って今すぐ結果を出そうとしないこと」。
これがキャリアの長期戦を勝ち抜く最大の秘訣です。
4. 今日から試せる3つのアクションプラン
では、仕事でピンチや理不尽にぶつかった時、家康のように乗り越えるための「今日からできるアクション」を3つ紹介します。
① 「今の不運」に名前をつけて、一旦脇に置く
理不尽なことが起きたら、「これは『家康の三方ヶ原(ウンコ)タイム』だな」と心の中で名前をつけましょう。
感情的にならず、「今は耐えて力を溜める時期」と客観的に受け止めることで、無駄なストレスを減らせます。
② 「自分の足元」を耕す小さな習慣を始める
評価されない時期こそ、会社や他人に依存しないスキルを身につけましょう。
1日15分でいいので、読書をする、業務に関連する勉強をするなど、「自分の価値を高める作業」をひとつ始めてみてください。
③ 愚痴を言う代わりに「社外の味方」を増やす
不満がある時に社内で愚痴を言うと、自分の立場を悪くします。
代わりに、社外の勉強会やイベントに参加し、「会社を一歩出たところにある人間関係」をつくりましょう。
広い視野を持つことで、今の悩みが小さく見えてきます。
5. 後輩とのその後
私:……てゆーことで、ウンコ漏らすほどの地獄からでも、人はやり直せるんや
後輩:なんか……予算削られたくらいで『辞める!』とか騒いでたのがバカらしくなってきました
私: 自分の都合通りにいかへんのが世の中や。大事なんは、サイアクな時期にどんだけ力溜められるかやで
後輩:了解です! 僕も今の部署でできること探して、黙々とスキル溜めます。いつか見返してやりますよ
私:おーええやん! よっしゃ、そんなポジティブくんには、ご褒美に缶コーヒーおごったるわ
後輩:えっ、そこは焼肉じゃないんですか!?
私:なんでやねん。家康見習って、質素倹約して耐え忍ばんかい
後輩:えー、けちー
私:あ、ちょっとウンコ行ってくるわ
後輩:え!!よもやよもや!!!漏らした…
私:あほー!
